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インテリジェントビル(ほぼひとりごと(2021年5月3日(月)))
【自分(の仕事)史第68回(インテリジェントビル)】
(写真は、現在はNTT東日本本社が入居しているNTT新宿ビル。1995年に落成した時には、インテリジェントビルと言われました。)
当時、大流行りだったインテリジェントビルと言われたNTT新本社ビルでOA化を実現するという目標をたて、全員のデスクの上にパソコンを配備し、メールのやり取りやWebサイトを見られるようにしました。
OA化の肝として、仕事のやり方を変えようという意識はありましたが、実現には時間がかかりました。少なくとも、リタイアした2018年のオフィス風景や仕事のやり方が激変したということはありませんでした。
ワープロで作成していた資料をパソコンで作るようになり、チームで共有するなど、書庫をかき回して探す作業は減り、ディスプレイを見ながらの会議なども普及しましたが、基本は変わっていません。
コロナ禍で、リモートワークが進み、3回目の緊急事態宣言が出てからは、出勤者は20%以下という目標になったと聞いています。このような状況では今までのプロセスや組織は成り立たないはずです。
何回も、フラット型組織が叫ばれますが、大企業ではなかなか進みません。ERPを導入して改革しようと思っても、既存のスタイルの仕事を捨てることは出来ず、今までのプロセスに積み重なるだけでした。
重厚長大な発想ではなく、ユーザーが使い易いシンプルで手戻りの少ないインターフェースにするためには何が必要かという方針で、お客さま用のホームページをリニューアルし、効果を上げた会社があります。
もちろん、100点ではないと思いますが、システムに合わせてプロセスを単純化するなど、発想を切り替えることで、効果が上がり始めたようです。やっと、インテリジェントビルに魂が入るかも知れません。