神保町晩秋(ほぼひとりごと(12月4日(水))
(写真は、一昨日の午後、紅葉真っ盛りの神保町で撮ったものです)
山手線の内側を歩くと気づくことがあります。外苑前のいちょう並木の紅葉は素晴らしいと思いますが、絵画館、青山通り、周辺の施設や、歩いている人々を考えると、晩秋のイメージではありません。
絵画館前のイメージは、自分勝手に考えると、初夏から夏の時期ではないかなと思ったりします。紅葉や落ち葉の時期に賑わいますが、夏が終わった寂しさのイメージがぴったりとは思いません。
山手線の内側の東京、特に青山通り近辺は、生命感に満ち溢れた感じです。いくら紅葉がきれいでも、その紅葉が街をより、元気でカラフルにしているような気がしてしまいます。
そんな中、神保町を歩いていたら、晩秋の似合う街かなと思いました。決して、衰退しているとか、そんな感じではありません。直感的に似合っているなと思いました。しっとりとした空気が流れています。
最近は、オフィスや高層アパートが建ち、若い人が増えていますが、神保町特有の落ち着きがあるように感じました。一昨日の午後が雨上がりだったので、余計にしっとりしていたのかも知れません。
自分の年齢で測ってみると、すでに春や盛夏は終わり、秋も深まり、そろそろ、色のない冬も間近になっています。そんなことで、晩秋の似合う街にシンクロナイズしているのかも知れません。
もうじき、色づいた枯れ葉が、風に飛ばされ、木々も枝ばかりになります。今度は、山手線の内側で冬の似合う街を探してみることしたいと思います。偶然、見つかりそうな気がしています。