モジュラージャック(ほぼひとりごと(2020年9月28日(月)))
【自分(の仕事)史㊵裏ばなし( www.akihiko.com )】
(写真は、部屋の壁に取り付けられている電源コンセントとモジュラージャックです)
電電公社時代、電話サービスは独占でした。電話機から部屋の中の配線、電柱までの配線も、電電公社がセットで提供するレンタル方式でした。利用者が自由にいじるわけにはいかないことになっていました。
民営化になって、独占ではなく、競争会社のサービスを利用できるようになったので、電話機、屋内の配線、屋外の配線がアンバンドリング、つまり、別々のものとして、提供されることになりました。
そこで登場したのが、モジュラージャック。いわば、電話回線のコンセントです。パソコンなどネット機器を直接つなぐLANケーブルのコネクターは、このモジュラージャックを拡大コピーしたような形です。
モジュラージャックは国際規格なので、外国でも使えます。昔のような固定電話は少なくなっていますが、光ファイバー用ルーターの先は、モジュラージャックで電話線につながっているはずです。
モジュラージャックが普及するまでは、壁の穴から電話線が直接出ている方式でしたので、アンバンドリングにともない、モジュラージャックに変える必要がありました。歴史的な大転換でした。
玄関やお茶の間にあった固定電話から、親子電話、ホームテレホンになり、どこでも電話できるという要望に応えて行きましたが、スマホが普及し、どこでも電話やネットが見事に実現しました。
モジュラージャックが普及し始めて30年余り、人と人、人ともの、ものとものという具合に、コミュニケーションの組み合わせは深化しています。30年後、どうなっているか、怖いくらいです。