公園のベンチ(ほぼひとりごと(2021年1月17日(日)))
(写真は、旧京王線あとの緑道にあったベンチ。寝転がれないようになっています)
昨年末以来、京王線笹塚駅近くの甲州街道で、2つの大きな事件がありました。最初は、バス停のベンチに深夜座っていたホームレスの女性が、石を入れたペットボトルで殴られ、亡くなった事件でした。
もうひとつは、タクシーの運転手さんが、運転中に気を失い、歩行中の人々をはね、そのなかの女性が亡くなったという事件が、今年になってからありました。この2件、すぐ近くで起こったものです。
最初の事件はいろいろな意味で考えさせられることが多く、気持ちがざわめきました。バス停と同じに、横になれないよう、ひじ掛けが設置されている小さなベンチは、次第に増えています。
昔、ロンドンの地下鉄で、ロングシートの一人一人の席ににひじ掛けが付いているのを見て、良いアイディアだなと思いました。東京の電車も、次第に、一人一人の席が区分されるようになっています。
ところが、公園のベンチということになると、別の意味が大きくなるので、そうも言ってられません。最初は気づきませんでしたが、、ホームレスの人が、横になれないようにするのが目的だったようです。
出来ることはと言えば、ホームレスのみなさんを支援する団体を応援するか、支援雑誌ビッグイシューを買うくらです。小さなベンチのひじ掛けや、クリーン作戦も仕方ないと思ってしまうのも本音です。
小さなベンチを撮った緑道には、ホームレスの人が、大きな荷物を横に置いて、寝ていることがありますが、数日でいなくなります。どこかで住処を見つけたのであればと思いますが、複雑な気持ちです。