銀座よし田(ほぼひとりごと(2021年9月15日(水)))
(写真は、数年前、一年間のブランクのあお、銀座七丁目から銀座六丁目に引っ越した銀座のお蕎麦屋さん、よし田。狭くなってビルの2階だけになっています)
100年以上続いていると言われている銀座よし田が閉店した時はガックリしました。銀座としては安く、気軽に使えるお蕎麦屋さんでした。池波正太郎にならって、蕎麦屋で一杯という粋な経験をしました。
大して飲めるわけではありませんが、ホッとした時間を過ごせる店を楽しめました。つみれの親戚のようなコロッケが乗ったコロッケそばが有名だと言われていましたが、注文したのは1回だけでした。
銀座の老舗という気どりはなく、レジの下できれいな毛並みの黒猫が店番をしていました。鴨鍋や湯豆腐、板わさや焼き鳥、天ぷらなどをおつまみにして、ゆったりとお酒を飲める銀座のお蕎麦屋さんでした。
お店の人にも認知され、21時過ぎの閉店時間まで長い時間お世話になりました。この店で、接待している人が増えるのは景気が悪い時。同伴出勤や出勤前のクラブのママからも、不景気が窺がえました。
夕方から、時間帯によって、客層が変化するのも面白く、1階フロアの小さな椅子に座っているだけに銀座のお蕎麦屋さんの風情を楽しめました。2階と3階にはお座敷があり、予約も可能でした。
1階フロアは、忙しい時期がダメだったと思いましたが、18時半までは席を席の予約が可能でした。なじんでくると、端の方の席に座らせてもらいました。狭くなった新しい店では、なかなかそうはいきません。
一年後に再開し、のれんも味も同じでしたが、長くつとめたお店の宝だった従業員のみなさんの姿が消え、雰囲気も少し変わりました。従業員に申し訳なかったという女将さんの表情が印象的でした。
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