渋谷東武ホテル（ほぼひとりごと（２０２０年４月３０日（木）））
（写真は、１９７５年、渋谷公園通りにオープンした渋谷東武ホテルです）
渋谷公園通り、東武ホテルのあった場所に、ジローというお店がありました。お茶の水がルーツになっているレストランチェーンの草創期、渋谷に進出していました。高校生のころのことでした。
東京オリンピックのあと、NHKが引っ越してきました。そのうち、地下にジャンジャンという小劇場のあった渋谷山手教会や、パルコなども進出し、時代の最先端と言われるような通りになっていきました。
ジローがあったのは、１９７５年にオープンした東武ホテル建設前までの数年間。高校生の時から、大学を卒業する少し前まで、公園通りの主役のような存在の、しゃれた感じのお店だった記憶があります。
喫茶店に入るのが禁止されていない、比較的校則のゆるい高校だったので、放課後に通った記憶があります。お店自体もゆるい感じで、追い出されることもなく、思い切り粘ることができました。
時間の前後関係ははっきりしませんが、向い側あたりに、Tea for two という店や、時間割という喫茶店がありました。時間割は、扉を開けると、中の人々が顔を上げるような店でした。
当時の公園通りは、六本木のようなもう少し大人の街でもなく、下北沢のようなざわざわした感じでもなく、渋谷西武百貨店の駐車場の行列ができるころまでは、静かな通りでした。
東武ホテルもオープンしてから４５年。パルコもふくめ、ほとんどの店が代替わりしたり、新装してしまいました。昔も今も、公園通りに似合っている建物とは言えませんが、どっしりと建っています。