【F1】God Bless America! ターン１に星条旗ははためいて　その4

名もなき男たちが支えたダブルタイトル

アメリカ🇺🇸GP決勝日のレポートです。実はこのアメリカ〜メキシコの北米２連戦はキャンセルしようとも思ってました。鈴鹿でドライバーズタイトルは決まってしまったし、開催されるはずだったWシリーズもキャンセルになってしまいました。出費はかさむのにどうしたものかと散々考えた挙句、行くことにしたのですが、やはりF1はF1。舞台の表にも裏にもいろんなストーリーがありました。レースが終わってからは、やっぱり来て良かったと後悔はありませんでした。

朝の入り待ちをするアメリカのファンの皆さん。日本に負けず劣らずなかなか熱心。ターン１の自由席はもう人だかりが出来てスゴかったですね。全体的にレッドブルファンが多い印象でしたね。角田ファンはどこに隠れてる‥‥？w

朝イチ番はマリオ様の爆音で目が覚めました。昨日に続きマクラーレンF1のデモランをザック・ブラウンと一緒に。ストレートはもうアクセル全開ですよ。速い、速い！w  これで82歳だからなぁ〜。すごい！

今回はTVに引っ張りダコだったダニカ様。やっぱりアメリカンレース＝ダニカっていうイメージをF1の人たちは持ってるんでしょうかね。

あ！　ブラピだ！　マモちゃんもブラピと２ショット撮って浮かれてました。何やらブラピ主演でF1の映画を撮るとか。楽しみだな〜、俺も出ちゃうか？w

レース前のグリッド上の礼雄ちゃん。じゃなかった、小松さんw   この時はあんな作戦を考えてるなんて想像もしなかったけど、ケビンは頑張ったなー。久しぶりのポイントでしょ？　最後のベッテルとのバトルは白熱しました。

角田選手は9位でポイントゲット！　確かにガスリーに引っ掛からなければっていう感じもあったけど、それは後の祭り。最後尾スタートから追い上げていたからね。タラレバ言ったらキリがないけど、来年ガスリーが抜けてしまう穴を十分に埋めてくれそうな気配がありました。

マクラーレンの所にいたミカ・ハッキネン。ただひたすらにジーっとモニター見てました。少し老けたか、ミカ？w

現地の土曜日に届いたレッドブルの総帥、デードリッヒ・マテシッツさんの訃報。レッドブルだけでなくF1界にとっても失ったものは大きいですね。レッドブルがF1に参入したての頃は、レッドブリテンというフリーペーパーを毎日作っていました。SNSもない15年以上も前の話です。大きなモーターホームもそうだし、色々な革新をもたらしてくれました。DIDIさん、安らかに。

レースがよーいドン！したら、早速１コーナーでクルリンパのカルロス！　あ〜〜〜〜涙。鈴鹿に続いて１周も出来ず、なんてこったい。これでレースはマックスが断然有利な展開に。

途中セーフティカーが二度も出るやや荒れ気味の展開となりましたが、そこでベッテルとフェルナンドがベテランらしくグイグイとポジションを上げたのでありました。アロンソの方はレース後のペナルティで30秒加算されてしまったけど、セブの方はファイナルラップまでケビン・マグネッセンとポジションを争って７位入賞。２レース連続でドライバー・オブ・ザ・デイを獲得しました。こんなレース出来るならやめる事ないのにと、思わずにいられないのですけどね‥‥。

マックスは後半ルイスとのバトルを凌いで見事に優勝、今季13勝目達成。通算も33勝目に。すごいペースで勝ってますね。チェコも４位となってレッドブルが今季のコンストラクターズタイトルを決めました。ポイント上、もう時間の問題ではあったけど、ドライバーズタイトルを決めた次のレースで決めたのも良かったです。
マティシッツさんに捧げる勝利でした。おめでとうございます🏆

こちらはコンストラクターズタイトルを決めたパワートレインを支えてきたレッドブル・パワー・トレインズの皆さん。日の丸が誇らしいです🇯🇵！　サーキットの最前線で戦う彼らに加えてミルトンキーンズ、日本のさくらで多くのスタッフがこの勝利を支えてきました。本来ならば31年ぶりにHONDAが王座獲得！！って堂々と書きたいところですが‥‥。でも彼らの作ったPUが世界一になったことには変わりはありません。メルセデスも、フェラーリも、ルノーも破っての世界一です。
タイトル獲得おめでとうございました🏆！

実はこの日の丸は現地に来ていた日本のファンからお借りしたものでした。インディカーではまっちゃんが日の丸役なんですけどねw   日本から来たのかな？　それともアメリカ在住なのかな？　角田選手のファンみたいだけどレッドブルの勝利も一緒に喜んでくれました。ありがとうございます。この場を借りてお礼を言います。もしご本人がこの記事を見たら、コメント欄からご連絡ください。何かお礼をしたいです。

チャンピオンに輝いたHRCの本橋さんと熱田カメラマンと一緒に写真を撮ってもらいました（Photo by 尾張さん）。良い記念になります。

モータースポーツは勝利のために走っているわけですし、勝つために資金、人材、時間とあらゆるものを注ぎ込みます。大きな企業であろうと、小さなチームだろうと、それは変わりません。その頂点であるF1には、どれだけエネルギーが注がれているか、想像していただけるでしょう。ことドライバーだけに焦点が当たりがちですが、レースというチームスポーツがドライバーを支えるためにどれだけ尽力しているか。ひとりひとりのスタッフが心血を注いでクルマを作り、寸暇を惜しんで走らせるマシン。そして世界一速いマシンが、このアメリカGPで決まったのです。ここに来るまで長い長い時間がかかり、悔しい時間も多かった事と思います。今日のチェッカーを受けた瞬間、それがすべて報われました。RBPT、HRCの皆さん、本当に良かったですね。おめでとうございます！

もしかしたら、今回は取材を取りやめていたかもしれませんが、こんな瞬間に出会えるから現地取材はやめられないんですね。次のメキシコGPでは、どんなドラマが待っているんでしょうか□