preview市民ギャラリー栄次世代アーティスト企画展 水上卓哉の世界~イノチトハ~:第9展示室 希望の地球(ほし)
4つめの部屋にまいります。こちらは最新の作品が並んでおります。2021年~2022年希望の地球(ほし)と名付けた作品を制作してまいりました。私の好きな動物たち、生命力あふれる温室の植物、そして褶曲をどうぞおたのしみください。
その視線の先に何があるのだろう。
「人間はへんな生き物だなあ」と言っているのだろうか。
それとも「春が来たなあ。」と花の香りや風を感じて居るのだろうか。
ライオンも絶滅危惧種です。
原因は農地や放牧地の拡大による生息環境の悪化と、食物となる草食動物の減少、家畜の害獣としての駆除の影響などだそうです。
人間が幸福を追求した結果、ライオンのような力強い動物まで
絶滅に追いやろうとしています。
私たちはこれ以上種が失われていく事が無いように注意していく
必要があると思います。
東山植物園の素晴らしい温室に行くと
本当に珍しい植物にめぐり合うことができる。
最初は名前が気になり、自分でも栽培したくなり、
種を購入。アトリエで10粒中9個が芽を出し現在10㎝位になっている。色々調べてみると爬虫(はちゅう)類や植物、鳥が過去100年間でどれ一つ絶滅していないソコトラ島の竜血樹にたどり着いた。
島民は昔から竜血樹を切り倒してまきに使うことは避けてきた。この木のおかげで降雨が保たれ、
血のように赤い樹液には薬効があると信じるからだ。
こちらも東山動物園での取材をもとに制作しました。トラ舎の前は少し暗くなっています。トラは動き回ってカメラにうまく収まってはくれなかった。しかしその流れたような残像の写真は私の意欲を高めた。そうだこのままかいてみよう。この虎の気配まで描いてみたいと思った。
今回のポスターにもなった作品ですが、今展覧会が初の展示となります。カバたちが暮らす地球がずっと楽園であるようにと願います。気持ちよく水浴びしたり泳いだりするカバを前にするとかばのなかまになったようなきがしませんか?
第78回現展でご覧になった方もいらっしゃるでしょうか。不死鳥といっても鳥は描いてありません。2021年の12月、和歌山のフェニックス褶曲を見に行きました。地面がぐにゃ~っと曲がっているんです。どれだけの時間が…どれだけの力がかかったのだろう。考えても答えは出ません。私たちの想像もつかないようなとてつもない力が地球にはあるんです。思わず「おお!」と声が出るほどすごいところです。しかも日本で見られるなんて!皆さんもチャンスがあったら見に行ってみてください。
第9室は今の私の思いがいっぱい詰まった空間になるともいます。ぜひ展覧会場へお越しくださいね