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Photo by
hina_hiyoko
「好き」の潜在的エネルギー
取材日。とあるマニアの方のお部屋にて話をうかがう。コンテンツに対する「好き」という気持ちのまっすぐさに心打たれた。
「何かを好きだということ自体が、アイデンティティ」
世に多様な「推し活」があふれていることを考えると、そういう人は珍しくないのかもしれない。でもマニアと呼ばれるぐらい突き詰めた方の、まっすぐな「好き」には大きなエネルギーがありました。上手に発信すれば、それ自体別のコンテンツとしての需要もあるし、「好き」の潜在的エネルギーの大きさに感銘を受けた取材。
フォトグラファーの今井さんと駅まで一緒に帰りつつ、昨年撮影していただいた数々の素敵な写真のお礼を。今回の写真も楽しみです。
取材の後にはその地域で何かを食べてみることにしているので、ひとりランチ。私はお洒落な店よりは、地元の人に愛されていそうな店を選ぶ派なので、今回は私と同年代ぐらいの男性がワンオペでやっている喫茶店へ。
人手に対してメニュー数が多く、どれもちょっとだけチャレンジング(味噌ミートソースとか、トリュフオイルオムレツとか)。料理が好きなのね。私は自家製リエットのサンドイッチを選んだ。
オーダーがキャパギリギリなのか、ちょっとバタバタしながら一生懸命に料理を作ってくれていて、その姿がなんだかお母さんっぽいなと思う。いつも私は料理を作る側で「お母さん」役だけど、たまには料理上手な人の手料理を食べたい。その欲求が満たされる丁度良い感じの味だった。ちなみに私は料理上手ではない。下手でもないけど。
わざわざリエットを手作りするというこだわりがあり、料理人が作る程は味が決まってない(すみません)。でもそこが手料理っぽくて、喫茶店のご飯の良さってそういうところにあるんではないでしょうか。