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新しいつくりかた
前に他のところにメモ書きしていてそのままになっていたものを久しぶりに見て「はっ」としたので、ここにも置いておく。
佐藤雅彦さんのこちらのインタビュー(平成25年秋の褒賞 佐藤雅彦さんインタビュー動画 文部科学省チャンネル)からの抜粋書き起こし的なものです。
新しいものをつくるとき、そのつくり方が新しければおのずとできたものも新しいということを教えています。
みんなに言っているのはつくり方を作るということです。
例えばテレビコマーシャルのつくり方を「音から作る」とか、それまでのつくり方をちょっと変えたんです。そうするとみんな「なんか違うぞ」と思う。
つくり方からつくくるとおのずとできたものは新しくなる。
表現を目指している人たちではなく「新しい製品や新しい事業」を作るひとにもそう大学で教えています。
自分のつくり方ってすごく自分のオリジナルがそこに入ります。そこを今一番教えています。ずっと教えています。
夢中になるということをラテン語ではStudiosといいます。Studyの語源はstudiousで夢中になる、熱中する状態のことです。ですからスタジオ:studioはみんなが熱中して物事を作ったり撮影したりしているわけです。
「studious」になることを覚えたこどもだったら、将来表現をやろうと、研究をやろうと、ものを作る人になろうと、集中の仕方をわかっているので、自分のやりたいことに到達できます。
いちばんいけないのは体裁だけを整えて「こっちの方が見栄えがいい」とか、表面だけのことを覚えて撮りくくろうことだけが巧みになるということ。
それが釣りだろと音楽だろうと特にスポーツ、野球、サッカー、そういうものに夢中になることを周りにすすめたいと思っています。そういう環境をつくりたいです。
一度熱中したことがある子は何が本当に面白いのか何が本当に美味しいのかがわかります。世の中マスコミがすごくうるさいから「これがおいしいですよ」とか「これがおもしろいですよ」とかいっぱい情報がありますが、その時に大事なのは「自分の考え」、「自分の意見です」。一度夢中になったものがあると本当のものを見つけるちからがあると思います。
本当におもしろいもの、きれいなもの、美味しいもの、それを子どもたちには体験させてあげたいです。まちがってもうわべだけ、人との関係だけで成立するような人間にはなってほしくないです。だからズバッと本当に面白い番組とか表現をやりたいと思っています。
カバー画像は京セラ美術館 アンディ ウォホール展の銀の雲の部屋で