はじめてZORNを見たのは15年前
ZORNを、はじめて見たのは今から15年くらい前。
当時、ZORNは、全身APEというブランドの服で身を包んでいました。
私は、2006年11月24日のULTIMATE MC BATTLEの東京準予選B大会、確か会場は恵比寿MILKで、 ZORNと初めて出くわすわけです。
当時、17歳くらいだったZORN(当時はZONE THE DARKNESS)は、今と変わらず即興で口から放つフリースタイルの巧者でした。
※因みに、この大会には、ZORNは、『ZONE』というMCネームで出場しています。
この日は、PUNPEEに決勝で負けて、PUNPEEが東京代表として、年末の川崎CLUB CITTAでの決勝大会に駒を進めます。
この日は、準決勝でZORNと対戦しているメシア THE フライも、ドスを効かした低い声で存分に存在感を示していました。確かこの日は、メシア THE フライは、「メルセデスベンツ」という会場の誰もの頭にこびりつかせたパンチラインを言い残していました。
※メシア THE フライもこの日は、「MESS」というMCネームで大会に出場しています。まだ、JUSWANNAとして有名になる だいぶ前になります。
2006年の12月30日の川崎CLUB CITTAでの決勝大会では、FORKが日本一となるわけてますが、イベント終了後の明け方に、CITTAの前では、ひとつのサイファーがありました。
私も、その輪の中にいました。
その輪にはERONE、ZORN、志らもいました。試合より練習の方がキレキレだったと言われていたジョーダンみたいに、ZORNもバトルよりサイファーのほうが、押韻を畳みかけるキレキレなスキルフルなフロウでのフリースタイルをガシガシとぶちかましていました。私は、それを見て、ただポカンと口を開き、呆気に取られていたのを、よく覚えています。
サイファーが続く中、その輪の中に、当時Libraのメンバーである、漢とメシア THE フライが入ってきて、漢がワンバースをスピットしました。
まるで、映画のワンシーンのような光景でした。
そして、漢が、ワンバース バシっと、スピットして、そのサイファーをシメて、漢は、そそくさと近くに路駐してあった車にメシアと一緒に乗り込み、エンジン音と共に、車のマフラーから煙を出しながら、その場を去って行きました。
サイファーを終えて、川崎駅まで、みんなでダベリながら、歩いて行きました。
ZORNは、まだ逮捕される前だったので、「簡単だよ。APEに行ってパーカーを着て、外に出るだけだよ。」という悪さ自慢も口にしていました。
当時は、ZORNは、北千住のサイファーにも普通に顔を出したりしていました。
私は、当時は職場が新小岩だったので、ZORNから、「今度、新小岩で、一緒に遊びましょうよ!」と言われたことがあったけど、当時の私は『ZORNと新小岩で何して一緒に遊ぶんだ?」と頭の中には、クエスチョンマークがいくつも並んでいました。