Affinity Publisherで短歌の本つくる(マスターページ編)

買ったはいいが寝かせていたAffinity Publisherを初めて使って本をレイアウトしてみる素人の旅の記録。
この世の参考例を増やしたいと思い記事を書いてみます。
私のような手探りの人向けなので、みんなそんなん知っとるわ!みたいなことも書いてあります。


下準備(縦書き用フォントのインストール)

作りたいのは短歌の本なので縦書き必須です。
ですがAffinityには縦書き機能がない(2024/10現在)ため、有志の方が編み出してくださった方法を採用しています。

今回はこちらの記事を参考にしました。オープンソースフォントを配布して下さっている方がいらした。みんな天才なのか…?

というわけで縦書きフォントを実装して準備完了です。

マスターページをつくる

ファイルの新規作成までは勘でなんとかなりましたが、マスターページは初めての概念です。
どうやらマスターページを作っておくと、マスターページの設定を反映したいページに共通して反映できるらしい。便利です。

私がここでやりたいのは
・縦書き4行、行間広めのテキストボックスを設置する
・ノンブル(ページ数)を振る

やっていきます。

縦書きテキストのレイアウト

フレームテキストツールで適当に長方形を作ります。
ここで縦書きフォントの出番です。
「はこべら明朝vert」を選択すると横倒しの状態の縦書きになります。


このテキストフレーム(で呼び方合ってますか)を90度回転させます。
すると縦書きテキストが!!書ける!すごーーい!!
ちなみに今知りましたがこの「時計回りに回転」を押すと一発です。

この赤丸印のところを押したら一発でした


「文字」タブの「位置と変形」で行間などを調整。
あと「テキストフレームの大きさを変えられるなんか丸いところ」をダブルクリックすると、テキストフレームが文字にピタっと沿った大きさになります。
これをやったら、微妙な余白のせいでフレームを中央揃えにしてもなんか本文が中央じゃない…という悩みが消えました。めでたく中央に配置。完成!

ノンブルの設定

例によってフレームテキストツールで適当に小さめの長方形を作ります。
左上の「テキスト」タブから「挿入」→「フィールド」→「ページ番号」を選択すると、「#」のマークが入ります。
これでノンブルがこの位置に反映されます。
フォントやフォントサイズもここで設定したものが反映されるので、好きなものに設定。

無事レイアウトできました


ここから先は私がすごい悩んだポイントのお話です。

10ページ以上になるならこのときテキストフレームの大きさを2文字以上表示できるサイズにしてください。
私はうっかりフレームを小さくしすぎて、2桁のノンブルが10の位しか表示されず、原因が分かるまで半日悩みました……
絶対これで悩む人いるでしょ??と思うんだけど事例が無さすぎてネットの海を漂流していました。誰かいたら私を踏み台にしてください。
「マスターページ ページ番号 反映されない」とかで検索してたけど反映はされていたんだ……そのフレームの影に隠れてるだけで……

フレームが小さすぎてノンブルが一部しか表示されていない例。不穏な赤い印がある
赤い印をダブルクリックしたら出てきた!お前!!18だったんか!!


これにてマスターページのレイアウト完了です。
ひとまず今回はここまで。

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