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北海道で村づくり開始

2021年から北海道美唄市の行政と手を組み、新しい「村づくり」を開始した。
美しい自然と地域が抱える課題。

このプロジェクトを開始した理由を綴る。

北海道美唄市との出会い

一般社団法人Child Support Orgnization(僕が理事を務める団体)代表理事である林歳彦から急に「古民家を買ってきた。俊、行ってこい」と言われました。めっちゃ急でした。当時美唄市が北海道のどこにあるのかも知らないような状態から視察に入ったのが最初。

そこから行政と話をして、色んな問題点や地域課題を聞かせてもらいました。
例えば、9万人いた町が(現在)2万人に人口減少していて、その中でも高齢化率が40%を超えていたり、東京から色んな企業が美唄市に参入してるんですが、こどもを預ける先が無いから親は結局働けない。居場所作りができないかと考えました。

他にも、美唄市は札幌から凄く近いんです。
今、心や体が健康じゃない人が凄く増えている中で例えば心がリラックスできるようなリトリートができる施設なんかいいですよね。あとは日本の食料自給率が今凄く下がっているので週末田舎暮らしとか週末農業しようっていうような事も考えています。そういった事とこどもたちの居場所作りを平行してできたら面白いんじゃないのかなっていうのが最初のきっかけです。

どういった経緯で現在の活動の形ができたのか

どういう風に落とし込んで、たくさんの人を巻き込んでやっていこうかと行政と話し合った結果、美唄市の地域おこし協力隊として雇用される形をとって村づくりと市の活性化を合わせた事業を作って行うということに落ち着きました。村づくりをしてくれる子の雇用もしっかりできて市とパートナーシップを組む事で地元の方にも信頼していただける。

同じ時期に僕はオンラインサロンbrokerを立ち上げてたんです。手伝ってくれる仲間はその中から声をあげてくれました。メンバーと視察を繰り返し、スペースの活用法や活動内容などを考え続けた一年間でした。それが2022年4月から本格始動します。

● 過疎化や高齢化に対してどんな解決策がある?

日本中で空き家問題は課題になっています。空き家だとか古民家を挑戦したい方たちが自由に改修していくといった使い方ができたらいいですよね。

美唄は北海道でもトップクラスに農地が広大なんです。ただ農家になる人や販売する人の数が年々減少している。僕らの全国各地のパイプを使うことでそこの農産物を流通できたり農業って楽しいんだよということを発信できたら食料の自給率の問題にも解決策を見出せるのではないかと考えています。

そういうちょっとした事だけど全国各地で真似できるような形を作っていけるのが理想です。美唄の地域に寄り添うのはもちろんの事なんですが、もっと大きく地球全体でとか日本でって考えた時のモデルになりたいっていうのがあります。

● 地元の方と一緒に取り組む意義は?

高齢化、人口減少、一次産業の後継問題、美唄が抱えている課題は今後日本中で起こりうるとわかりきっている事です。そこに対して誰より早くここでアクションできるのはシンプルにありがたいと思ってます。
ただ人口を増やすという事ではなく、僕らが目指さないといけないのはその地域にとって居心地のいい人口だなと思っていて。
例えばキャパ10人の居酒屋をとりあえず満席にしたいから11,12人って詰めていっても狭くなって居心地悪い。居心地のいいのは8人なのかもしれないし。常にそれを保てるようにしないといけない。それをしっかり理解したうえで受け入れ体制を整えていく必要がある。

● OTOnare house(おとなりはうす)が担う役割

僕らの拠点の名前が「OTOnare house」に決まりました。実はコンセプト、名前を決める所から僕は関わっていないんです。美唄に移住して活動したいと手を上げてくれた子たちが決めました。その子たちの良さや考え方をまず全力で発揮してもらって、そこから僕が提案できる解決方法を組み合わせた方が新しい物が生まれると思うから、基本的に全てをまかせています。僕は村づくりのサポーターです、見守ってます。

もも / しおん

移住を決めた2人は大学卒業と同時に美唄へ来ます。東京と大阪から女の子がですよ。同年代の若い世代に新しい社会活動、社会貢献のモデルになるようなものを彼女たちと作れたらいいなと思っています。

● 2人に古民家運営を頼む事になった経緯

頼んでないですよ、来たんです。(笑)
しおん(OTOnare houseメンバー)はずっと一緒に活動してきたし、モモ(OTOnare houseメンバー)はサロンができた当初から関わってたから色んな話をしていて。そんな二人がやってくれるって言ってきてくれたのですぐに頼みます!となりました。僕は寒いところが嫌いやから、ラッキーって思いました。

2人には全力で楽しんで欲しいって思ってます。
全部任せてるからどんなになるかわからへん、2人がめっちゃおしゃれなアメリカンハウスみたいなやりだすかもしれんし(笑)
心配もしてないです。素直な2人なのでかわいがられるタイプやし、関わってる方も人も良い方たちなので自由にやってくれたらと思います。いいやつやから大丈夫やろって思ってます。
ただそうですね。いきなり男連れ込んで同棲するからとか言い出した時にはチェックは入りますね。大丈夫かと。そこは確認が必要になるので報告して欲しいですね。(笑)

1996年大阪生まれ。社会活動家。
ネパールで35人の孤児が生活を送る児童養護施設の運営。年間80回以上の講演。世界中を旅しながら慈善活動を行う。社会貢献を仕事にし、貧困・環境問題、ミニマリズム、アドレスホッパーの生き方を発信している。活動の一部をネパールのこどもたちの支援に繋がります。

村づくり始動のインタビューをそのまま公開させてもらいました。

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