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【イベントレポート#30】新ビジネス創出コミュニティ〜2025.1.27(月)
町内会はなぜ活性化しないんだろう?本質的な課題に迫るワーク
1月の新ビジネス創出コミュニティでは、町内会の本質的な課題に迫るワークと、理想の状態について議論を深める会になりました。当日の様子をお届けします!
開催場所:コワーキングスペース&カフェ エスタシオン
記事:野田賀一
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前回は「町内会の活性化」テーマについて、メンバーの経験や体験談をシェアしました。身近な課題でもあり、町内会に参加(加入)している方、未加入の方が混在しているからこそ、様々な立場や視点からの意見が飛び交いました。
本質的な課題ってなんだろう?
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デジタル化が進んでいない。若い人が参加しない。などなど課題が山積していると言われている町内会。
特に、「若い人が参加しない」というのはここ数年で出てきた課題ではなく、数十年前から同じことを言っているという指摘もあります。
また、デジタル化も多く聞こえてくる声ですが、果たしてそれが課題解決の手段として最適なのかどうかは疑問が残る所です。全ての人にとってメリットが感じられるものであれば、既に普及している課題は解決しているはずです。
では何が現状の課題になっているのか?表層的に見える不満の声を切り口に本質的な課題に迫っていきます。
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ステークホルダーを整理・行き来することで見えてくるもの
本質的な課題に迫ることの必要性を野田コミュマネから解説があった後、ワークに移っていきます。
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一言に課題と言っても、役割や立場が違えば異なったものが出てくるもの。まずはステークホルダーを整理して、3つの立場の異なる人を選定します。
・未参加者(未加入者)
・参加者(加入者)
・町内会の運営者
そして、 それぞれにどのような課題を抱えているのか?をそれぞれの立場に立って考察していきます。既に同じような立場であれば、経験談からスッと課題は出てきますが、経験したことのない立場の課題は中々出てきません。
そこは想像力を働かせて「きっとこうなんじゃないか」「もしかしたらこうなのかも」と意見を交わしていきます。コツとしては、その立場の方々のアクションから深掘りしていくことがヒントになります。
なぜ、そのような行動をしたのか?どのような結果を期待しているのか?このステークホルダー間の行き来をすることで、どこにボタンの掛け違いがあるのか、共通する価値観は何かなども見えてきます。
具体的に出てきた意見の一部をご紹介します。
▼未参加者(未加入者)
「加入した時の具体的なメリットがイメージしづらいような気がする」
「顔を知らない町内会長に連絡をして加入の承諾を得るというステップに不安を感じる部分もある」
「町内会の活動の中には何の目的でやっているのだろう?と疑問を感じるものがあるが聞きづらい雰囲気がある」
▼参加者(加入者)
「加入してみたが、活動が日中拘束されるものが多く、参加出来ない罪悪感がある」
「引越ししてきたばかりだと町内会にどのような人がいるのか分からず不安」
「引き継ぎ資料がないので、班長を担当した時に大変だった」
▼運営者
「会長の成り手がいない」
「若い人たちが加入してこない」
「活動の際に人を集めるのが大変」
課題を洗い出していくことでの新たな気づき
課題を一旦洗い出してから、そこからなぜその課題が生まれているのか、を深掘りしていきました。まだ考察段階であることと、テキストでの一方通行な発信は誤解を生む可能性があるため、今回は割愛いたします。
また、本質的な課題を特定した"つもり"ということも往々にしてあります。本質的な課題は簡単には特定出来ないもの。またアクションを重ねていくことでアップデートしていくものでもあります。
さらに大事なことは、課題を洗い出していく過程での新たな気づきがあることです。今まで見えていなかった、想像が至らなかった領域をステークホルダーの立場になって俯瞰してみることで気づくものがあります。
例えるならば、一本の木と、その集合体である森や林では見える範囲も感覚も異なるということです。この行き来が重要になります。
最後に、そこから想像出来る理想の状態について議論を進めました。まだまだ解像度が低い状態ではありますが、こちらもアクションを重ねて徐々にその輪郭を掴んでいくものでもあります。
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メンバーの体験談
「新たな視点での気づきもあり、非常に有意義な時間でした」
・野田コミュマネの感想
本質的な課題を見誤ると、その後のアクションが的外れになってしまい思ったような成果を出せないという結果になってしまいます。とはいえ、またアクションを重ねていかないと本質的な課題が見えてこないという逆説的なものでもあります。大事なのは、考察と振り返り、仮説検証の繰り返しです。来月のヒアリングも楽しみです!
次回の予定
次回はヒアリングなどフィールドワークを予定しています。
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