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備忘録

大海賊百景in大阪&うめきたSHIPホール(既に終了)

コンテナに絵が書かれている。
ただそれだけといえばそれだけだ。

だが、50+α人ものキャラクターには、それぞれの背景があり、そのエピソードを一つでも知っていると、絵は胸の中で立体化されていく。

見る人ひとりひとりに絵の立体化は違う景色となって立ち上っていたことだろう。

私はちゃんと『ONE PIECE』を読んだことがない。アニメも欠かさず見ているわけでもない。

その程度の関わり方なのに、人生と並走するこの長い連載のマンガに感動のおこぼれを貰っている。

だから見に行きたいと思った。

旦那と一通り写真を撮り終えると、少し離れたところの小洒落たベンチに座った。
コンテナと、それを写真や動画に収めようとしている人々を眺めながら、旦那と『ONE PIECE』にまつわる話をした。

作者さんの印税という下世話な話から、最近知った声優さんのエピソードとか、もちろん物語そのもののお話まで、色々。

30分は軽く、トークが止まらなかった。

写真や動画を撮る人達を見ていて、あまり身勝手な人達がいないことにも感動した。

「コンテナを触らないで下さい」などの注意書きが小さく書いてあったし、目立たない形で監視している人もいたけれど、そこにはフェンスもロープも何もなくって。

あまりにも写真や動画を撮る人達が多いから、長々とコンテナの前にいることが、撮影の邪魔になることは、大人ならば一目瞭然だったとはいえ、ほぼほぼルールを守っているファンの人々もまた、コンテナと合わせて、素敵な光景だな、と思って見ていた。

独占したいという、ギラついた欲望を芽生えさせなかった人は、ほとんどいなかっただろう。
だが、それを抑制し、こういう公共のイベントで、ルールが守られている光景はとても私を気持ちよくさせた。

作品の提供者側と需要者側が、喜びと感動を金銭を越えたところで分かち合う景色は素晴らしいな、と思った(無料だったけど、有料でも文句は言えないスタッフの方達の労力は感じた)。

これから先のことはわからない。だが、終盤へ近づいているのなら、どんな災難も乗り越えて完結まで描ききってほしい。

そういう場を状況を提供し続ける世界であってほしい。

熱を込めて追いかけるわけでもないが、それを遠目で見届けたい。

素敵なイベントでした。

作者さんの少年ぽさ、プンプン。
コンテナの裏側(?)曲がって見えるのは、パノラマで撮ったから。圧巻!
現在101巻まで出てるから、付け加えられたのね。
うめきたSHIPホール入場を待つ間。日曜日だったらもっと人いただろうな。
うめきたSHIPホール内の中央に、デンッッ!

うめきたSHIPホールは、テレビアニメの1000話までが、一話につき1カットフラッシュで大きな画面にポンポンと流されていた。それも圧巻でした。

漫画を立ち読みするつもりでいたけど、入場を待つ人々や、キャラクターの人形のかっこよさを見ていると、それだけでおなかいっぱいになりました。

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