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たまには十一面観音について
どうってことはないのですが…
たまには怪談以外のお話で…少しだけ大学院などという、洒落たところで勉強している時のお話を書こうと思います。今回は怪談ではないで、悪しからず(笑)。
十一面観音さま
私がご縁が多いのは観音さまなのですが、その中から十一面観音さまのお話を♪ この十一面観音さまも日本では、人気の高い仏さまなのです。
さて十一面観音さまって…
観音菩薩さまの変化身の1つ。
「変化身」(へんげしん)というのは読んで字の如く、「変化した身」…まぁ、変身後の仮面●イダーの姿みたいな(笑)。仏さまたちには色んな逸話があるのですが、こと観音さまにおいては…原始仏教と呼ばれる時代から人気の高い仏さまみたいで、何かあっては「へんしーん!」、いつの時代も「へんしーん!」、これでもかぐらいに「へんしーん!」とする…変化身の多い仏さまです。
難しいことはジャンジャン端折って…
実は十一面観音さまが来日されたのはだいたい奈良時代ぐらい。
ものすご〜く深い慈悲があって、世の衆生から一切の苦しみを抜き去り、功徳を施す菩薩さまらしいです。また西遊記でお馴染みの玄奘三蔵さまが訳したとされる『十一面神咒心経』なるものがあり、そこにお姿について書かれてあるのをご紹介しますと…
<頭部正面>
阿弥陀如来の化仏(けぶつ)を頂く
<頭上>
仏面
・究極的理想としての悟りの表情
菩薩面(別名:慈悲面)穏やかな佇まいで善良な衆生に楽を施す、慈悲の表情。
・瞋怒面 (読み:しんぬめん・別名:憤怒面) 眉を吊り上げ口を「へ」の字に結び、邪悪な衆生を戒めて仏道へと向かわせる、憤怒の表情。
・狗牙上出面 (読み:くげじょうしゅつめん・別名:牙上出面や白牙上出面)結んだ唇の間から牙を現し、行いの浄らかな衆生を励まして仏道を勧める、讃嘆の表情。
・大笑面 (読み:だいしょうめん・別名:暴悪大笑面)悪への怒りが極まるあまり、悪にまみれた衆生の悪行を大口を開けて笑い滅する、笑顔。
まぁ、色々な表情を頭に乗せて、右手は垂下して数珠を持ち、左手には紅蓮を挿した花瓶を持つと書かれているそうです。ただほとんどの十一面観音像には数珠がなくて…ちょっと珍しいものは、奈良県の長谷寺という寺の十一面観音さまは大錫杖というものを持ってます。
最後に…観音さまの変身の数と人気の凄さ
私は大学院でレポートの中でも「日本に伝存する最古の檀像彫刻(だんぞうちょうこく)の観音菩薩立像」や「ターラーとブリクティについての外見・性的考察」などという、ちょっとだけエロティシズムな目線で観音像の両脇にいる女神たち(この両脇の女神も実は観音になっておられたりもします!)について書いてみたり。
日本には本当にたくさんの観音さまがおられます。経典によっては「十六」「十七」「三十三」身の化身があると書かれ、後に書かれたであろう山のようにある仏教に紐づいた物語を読むと、「ホンマはもっとあるやぁ〜ん」と心の中で思うのですが…まぁ、それだけあるということは、人気者という証拠ですね(笑)。
恐らく…ご利益の種類が多いし、現世利益をこれでもか!!ぐらいに出していることなどが観音さま人気に繋がったのかもしれませんね。
ではでは、ここまで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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