【実話怪談ですよ14】何が起きても

　今年は2月2日が節分の日だそうです。
　個人的には早く2月3日の立春となって、新しいスタートを運気的には切りたいのが本音(笑)。
　別にスピリチュアルな人ではないのですが、遠隔でヒーリングと占いなんぞを最近やってみました。当も八卦、当たらぬも八卦ですよ！

個室での仕事

　仕事は普通の会社員なのですが、時々個室にこもって仕事をすることがあります。職種は別として、相手（クライアントや社員など）のプライバシーを守る為に、そうする決まりなので…そうなんですよ(笑)。
　コロナがあってからというもの、リモートでお話しすることを凄く増えました。（と言っても、ビデオ通話などなので…対面は対面なんでしょうけどね）

　いつものように個室（なかった場合は、会議室を貸し切るような状態にして行うこともある）で、対応中の出来事。
　いつものように順番に面談をする。
　相手も定期的な面談と分かっているので、雑談を交えて現状について話していく。その日の何人目かの出来事。話している最中に、私の右隣でドスンドスンと大きな音がする。

　互いにヘッドフォンやイヤフォンマイクをつけているので、イヤフォン側の音はかすかに聞こえる程度だとは思うのだけど…結構な大きさの音なのか、座っている私もややその音に合わせて振動がする。
　本当に足踏みをワザと大人がしているような、A4コピー用紙5冊入りの箱が落ちたような音の大きさ。

　相手も聞こえているのか、聞こえていないのか…そのまま笑顔で話す。

　今回いた私のいた個室は4〜6人で会議ができるぐらいの部屋で会議テーブルのような机が真ん中でパーテンションで半分に区切られている。立てば、向こう側が見える程度の高さである…が、向こう側は何も無く、ただ観葉植物と小さな棚のみ。（中を開けても、ボールペンやメモ用紙・エアコンのリモコンや電池などといったものが少し入っている程度。）

　そっと中腰になって、パーテンションの向こう側を見たが、誰もいないし、何も落ちていなかった。　最初は誰かが気付かぬ内に入って、荷物を落としたのかぐらいに思ったのだけど…誰も入ってきた形跡がない。それに本当に、何も落ちた物などもない。
　そして…無論、定期面談は無事に終わる。

　その後もまだ数人面談が残っていたのとその日の報告書作成などで、夜まで仕事。そして片付けている時、フッと頭に過った人物がいた。
　ある業界では知る人ぞ、知る人なのだけど…きっとあの人だなと思った。

面談後…

　面談した数日後、その物音がした時に話していた相手と自販機コーナーで偶然会った。その時それとなしに、面談中に何か騒音が聞こえたかと訊ねてみた。
　答えは当然、何も音などは聞こえなかったという。
　が、そういえば…と私の背後（会社の壁）に人影があったと言っていた。

　社内面談をする際には、その面談の関係者以外は誰もいないところで実施するのだけど…人影ねぇと、私はそのままその奥にある喫煙コーナーへ行き、とりあえず気分転換をした。

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【実話怪談ですよ15】ポルターガチスト（1）

八山さん家の怪談
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（注意）
この作品は八山家の怪談…八山法龍が個人的に体験したことや聞いたお話になります。登場人物などは特定されないよう、偽名・イニシャルなどを使用しています。また場所や地域・ご神仏などを特定されないためにしておりますので、これを読んで勝手な憶測で他人様のご迷惑などないようによろしくお願いいたします。