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なぜ会社をやっているのか?

今年もデロイト社がやってるFast50で2位入賞させていただきました。二期連続で4桁%成長(2年分だけど)を達成できたのは、感慨深く思います。あと会社のアドベントカレンダーの今日の担当です。

ふと、なぜ会社をやっているのだろうか?と立ち止まって考えてみたいと思ったので、dumpします。

一発当てたいという気持ち

今考えてみると、創業時は一発当てたいというのが割と強めだった気がします。もちろん、世の中を良くするプロダクトを作りたいんや!仕事するからには社会に貢献したいんや!エンジニアが金持ちになる会社を作りたいんや!っていう想いもあるわけで、儲かれば良いわけでもないのですが、とは言え成功したい!欲も大きかったと思います。

こういう動機は恥ずかしいと思われがちですが、割とちゃんと成功したいと思ってる人って、仕事できる人の中でもそんなに多くない感触です。実はこういう野心は結構稀有で、これはこれで大事。思ったより自分で起業する人って少なくて、この野心が行動を起こさせる源泉と考えると、一発当てたいという気持ちも大事なんだろうなと感じます。起業家を増やすならこの野心の育み方が課題な気がします。

そんなん当たり前やんけって話でもあるんですが、思った以上にそういうことに気づくのって難しいんですよ。起業するともうプロダクト伸ばすことと、人を巻き込むためのそれっぽいきれいなビジョンを練ることにご執心で、そもそもなんで会社はじめたんだっけ?っていうのを考える暇がない。なんで今さらこんなことを書くのかというと、自分が想像以上に失敗を恐れていたんだな、と振返りで気づくタイミングがありました。その時、ああ一発当てたかったんだな自分は、と思ったわけです。それまでは、一発当てたい:ビジョン=6:4くらいだった気がする。

そのタイミングというのは、ある程度の成長シナリオが見えたときですね(あくまで自分の中で、だけど)。具体的には、去年のFast50で1位をいただいた頃ですね。その瞬間一発当てたいという気持ちがかなり薄れました。逆に言えば、失敗が怖いという気持ちがかなり強かったと思っていて、常に緊張しているフェーズから、自然体にやりたいことを考えられるフェーズに移行した感覚があります。なお、1位だったから安心!っていう話ではなくて、その時作った事業計画への自信が深まり、将来が一定見えたからです。Fast50は関係ないっちゃ関係ない。

(なお、後で気づく自分の不安系は結婚の時もあって、30歳直前に結婚した際に謎の安堵感を得たんですよね。謎の安堵感の正体は、20代で結婚できたというやつ。いや、論理的に考えれば別に20代で結婚しなくても、そもそも結婚しなくても良いんですよ。ただ、実際結婚した時にそういう気持ちを感じてしまったので、もともと自分は20代で結婚したかったんだな、と気づいたわけです。)

次のことを考えると、当てたいという気持ちが減退する

あと、下記記事でも書いた「③Exit戦略を定めた時」に、株主の有安さんから「結局八巻はいくら欲しいのか?」と問われたことがあります。

それまでそんな事考えたことなかった。一発当てたいのに、一発の定義をしていなかったのはお恥ずかしい限りですが、そこで初めて、数十年の人生について考えたわけです。これだけの資産ができるとこういうことができるな、こういう経験をすると次はこういうことがしたくなるだろうな、っていう思考です。そして具体的な金額を設定してみると、そこから目指すものが"一発"ではなくなり、マイルストーン化して、当てに行くという感覚が薄れました。それよりもその先にあるやりたいことを目指した通過点となります。

本当にやりたいことに向き合う

今となっては、もう正直自分の一発なんてわりかしどうでもよくて、本当に何をやりたいのか?を考えています。一発当てたい:ビジョン=1:9くらいですかね。いや、1割はありますよ。というか一発当てないと株主やS.O.持ってもらった従業員に申し訳無さすぎるんで、当てます。なので数値も作らないといけない。ビジョン9割なのに、社内では数値の話が9割になりがちなのが今の課題。

あ、あと、役員体制も整って、自分が暇になったことも大きいと思います。そこは、COO achikuCFO 大ちゃんCTO 膝CAOノリノリさんに感謝ですね(もちろん他の皆もだけど)。

本当にやりたいことを考え始めて1年位経ってようやく、やりたいこと、社会課題と弊社の戦略が繋がってきて、言語化に励んでおります。やること=作るものとしては下記なんですが、その背景や、これらが繋がった未来像みたいなやつが見えてきました。

直近では、低金利・金余り時代の金融機関というのがもっぱらのテーマです。興味ある人は、是非ご応募/カジュアル面談希望ください。ピンときたら(?)お話します(笑
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※上記は現時点でのメモです。別に信用創造機能が完全に不要とも思っていないし、ゴールドマンサックスもよく知らんですし、ただ、ここら辺のテーマを議論し、事業を進めながら形にしていきたい。

あと、最近思うのが、What to doとしては上記なんですが、当て方というか、勝ち方において、自分以外の人に事業を作ってもらって、複合的な会社になりたいというのがあります。自分主体でいける限界値も、同時に見えてしまっていて、会社を次のステージに持っていくにはどうしても、組織として事業を作っていける形にしないといけないと分かってしまいました。かつ、事業を作れるというのは、あらゆるスキルの中で最も市場価値が高いスキルだと思っていて(スキルというか経験というか性向というか)、これを育める会社は単純に楽しそうだな、と思うわけです。改めてリクルートやサイバーエージェントの凄みを感じる。

まとめ

結論、なぜ会社をやっているのか?の回答は、
・今考えている理想の金融機関を作りたいから
・事業を作れる人を増やしたいから
・その結果ちゃんと各自にリターンが出る構造にしたいから
になるかと思います。

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ビジョンとかカンムのこと


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