発見!感動!広がる授業「地域観光実践」
皆さんこんにちは。地域密着コーディネートを手掛けるI-Attract.です。今日は3年生が「地域観光実践」で挑戦している、八幡平にちなんだお菓子づくりの授業展開でした。 単に「お菓子作り」だけではなく色々なところに応用してもらいたく先生との打合せ、そしてゲスト講師との打合せを重ねました。生徒たちが楽しんで、発見&感動できる内容になったかしら?!ということで、授業の様子をお伝えいたします。今回も2年生の授業でお世話になりいつも協力してくださる、創作料理人の真島奨さんに講師をお願いしました。
八幡平市の地熱利用
八幡平市松川温泉には日本で初めて商用稼働した松川地熱発電所があります。発電だけではなく、蒸気やその熱を何かに利用できないか?!という動きは、「再生可能エネルギー」「CO2削減」において「地熱エネルギー」に注目が集まっている今、よく聞く文言になっていますが、発電以外に松尾村時代からは蒸気の成分と熱を利用した八幡平地熱蒸気染色や温泉供給、そしてそ余剰熱を使った熱水ハウス事業が行われてきました。
そして今、八幡平市には地熱エネルギーとIoT技術を組み合わせバジル栽培を行っている企業があります。
株式会社八幡平スマートファーム
「熱水ハウスの再構築with IoT技術」で雇用、新規就農者スキルそして福祉向上を実施し、温泉バジルを栽培・出荷しているのが株式会社八幡平スマートファームです。
株式会社八幡平スマートファームは、株式会社MOVIMASと岩手県八幡平市のIoT農業の振興を目的とした包括連携協定締結から、農地法に定める農地所有適格法人として設立
今回は八幡平スマートファームさんの「温泉バジル」を使うことで、八幡平の地熱だけではなく、農業、IoT、企業、雇用、福祉、観光などにもちょっと触れる内容となりました。3年生は2年の時に現地視察もして認知している内容なので理解が深まったように感じます。
バジルを使ったお菓子
3年生は一学期から八幡平の魅力を発信する一つとして、クッキー作りに挑戦してきました。2学期の文化祭にて発表したレシピもまだまだ改良できるのでは?他のレシピもより良くしたい!そんな生徒&先生の想いに応える今回の授業! ほうれん草、かぼちゃ、そして八幡平ドラゴンアイイメージなど生徒が挑戦したクッキーのブラッシュアップになる授業と、八幡平の地熱・農業・食・ITと未来が詰まっている温泉バジルのクッキー提案を行いました。
3時間目。まずは、レシピとその説明。ポイントなど。今回はクッキー?サブレ?ビスケット?何が違うの?という問いかけから、バジルは何科?だから・・・。というお話。そして、真島さんの試作2種類を食べ比べ!!
口に入れて生徒たちはすぐに食感の違いに気づきましたが、「どっちがサブレだと思う?」は難問。ふだんそんな違いを意識せずに過ごしてるものね。そして次は、サブレの生地づくりをフードプロセッサーを使って実演。
バジルをパックから出し、みじん切りに・・・教室に広まるフレッシュな香り!!生地に入れ込んでいきます。FPの音の違い、形状の変化、、、五感で学習してるなぁと感じた時間でした。そして、生地づくり、こんなに簡単でいいの?・・・・
お菓子作りの基本は大事ですが、ここで大事にしたいのは「ちょっとの発想の転換」から生まれる可能性。一つから広まることはたくさんあるよ、という内容は創作料理人であり、また伝えることや教えることに情熱がある真島さんだからこその内容だと思います。 基本やアレンジを「教える」ではなく、「アレンジするためのキッカケを撒いてくれる」絶妙な授業内容。だから私は毎回真島さんにお願いするのです!
生徒の試作品と改善点の話し合い
4時間目は、学校で生徒たちが作ったクッキーの試食とレシピを基にした改善点の話し合いでした。「地域観光実践」授業ですから、八幡平といったら八幡平ドラゴンアイ!そのイメージのアイスボックスクッキー試食。形、大きさについてなどの話が出てきました。
次は、秋のイメージのかぼちゃとそば粉のクッキー。そして八幡平市西根のほうれん草のクッキー。それぞれに使用されている材料についての、メリットデメリットを含めながら、どうやってアレンジしたらいいのか?を3時間目の授業とつなげながら進めていました。
あっという間の2時間枠。その中に散りばめられた知識や技術などが、いつかどこかで繋がるかわかりません。三年生は卒業まで残り少ない高校生活。検定もまだ残っているとのことですが、この取組が「後輩へ引き継げるようしっかりと取り組んでいきたい」という締めの言葉に感動してしまいました。
今週中に新レシピに取り組み、冬季休暇明けは自分たちのレシピのブラッシュアップを計画しています。最終形態まで行けることが望ましいですが、頼もしい先輩たちが試行錯誤してきたものを、後輩が受け継ぐ形は昨年度の「溶岩パン」で構築されているように思えます。学年ごとの授業ですが、学校全体、そして地域全体で地元の高校を盛り上げていけたらと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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