【遊ぼうぜ!】首都圏ピンボールスポット紹介
「ピンボールは混沌を制御するゲームだ。
制御不能なものをコントロールする瞬間が
たまらなく面白い。」
鋼鉄のボールがプレイフィールドを縦横無尽に駆け回り、ライトは激しく光りサウンドも鳴り響き、そして時にはボールが2つ3つそれ以上に増えアドレナリンも爆発する……一時期こそ遊ぶ場所が少なくなったものの、ピンボールの設置場所は令和になってまたジワジワと増えてきています。
そこで今回、ピンボール歴数ヶ月の私、八畳(スコアネームは「HCJ」)が東京周辺にあるピンボールスポットをまとめました。これを読んだらぜひ行ってみてください!
注意① 各スポットへ来店の際は感染症対策の徹底をお願いします。マスクは絶対に着用!
注意② 八畳が実際に行ったことがある場所を紹介します。未執筆のスポットはまだ行けてないわけでして
注意③ 掲載しているデータは執筆時のものです。現在の状況とは異なっている可能性もありますので、詳しくは各お店にお問い合わせください。特に昨今は新型コロナウイルスの影響もあり営業時間などが変更されているかもしれません
注意④ このお店にもピンボール置いてあるよ! この情報間違ってるよ! ってのがあったらぜひ教えてください
2021.9.21 記事公開
2021.10.9 トイサピエンス東京を追加
ナツゲーミカドを編集(フラッシュ・ベガスを追加)
2021.10.15 ナツゲーミカドを編集(ジャングルクイーンを追加)
2021.12.10 ナツゲーミカドを編集(ホットライン・ビッグヒット・ゴジラ
を追加)
バイヨンを編集(フィッシュテールズとインディアナポリスを
交換)
そもそもピンボールとは?
ピンボールとは、約2.7センチ(17/16インチ)の鉄球を打ち返して得点を稼いでいくゲームです。ポケモンピンボールやカービィのピンボール、または昔のwindowsに入っていた3Dピンボールを思い浮かべるとわかりやすいです。それらはビデオゲームでしたが、ここで紹介するのはその元になった、実機のピンボール。
実際にプレイ動画を見てもらったほうが早いでしょう!
ピンボールの魅力はさまざまにありますが、私としてはやはり「実際にある」ことを挙げたいです。ボールやターゲット、バンパーやランプ、あるいは演出用の人形など、フィールド上のあらゆるものが物理法則の下にあり、目の前で実際に動いて光りその存在をこれでもかと示してくる。その姿はさながらエキサイティングなカラクリ時計。多種多様な機巧が次々と動くさまは圧巻です。ビデオゲームも面白いですが、この存在感は実物としてあるピンボールだからこそ味わえます。メカニックなものが好きな人ならすぐに気にいるでしょう。
ビデオゲームとはまた違った魅力があるピンボール、これから紹介するスポットでぜひ遊んでみてくださいな。
ピンボールスポット①ナツゲーミカド(高田馬場)
伝説のゲームセンターとして名高い「高田馬場ゲーセンミカド」、その系列店として2020年11月にオープンしました。名前からわかるように「懐かしのゲーム」をコンセプトにしています。ちなみに私がここに初めて行ったのは2021年の5月、ふらっと入ってみたらちょうどピンボール初心者講習会が開かれていました。そこで手ほどきを受けたのが実機ピンボールのおそらく初体験。以降足しげく通いピンボールに興じています。
ナツゲーミカドの推しポイントはこちら!
・高田馬場という好立地
・メンテナンス良好なピンボールがが数多く稼働
・ルールがわかりやすい80年代ものが中心
・金曜日夜と土曜日はフリープレイを開催
・イベントも定期的に開催
・ほかのナツゲーも充実のラインナップ
・駄菓子やジュースも売っている
・ゲーセンミカドとのハシゴも可
順に説明していきましょう
・高田馬場という好立地
ナツゲーミカドは高田馬場駅から徒歩1分のところにあります。高田馬場駅には山手線・西武新宿線・東京メトロ東西線が乗り入れており、都内各地からアクセスしやすいです。特に山手線があるのはうれしいポイント。新宿や池袋などからもすぐ行けます。
・メンテナンス良好なピンボールが数多く稼働
物体として実際にある以上、アナログゲームは故障を避けられません。特にピンボールは鉄球がフィールド各所に勢いよくぶつかるため、どこが割れたどこが動かなくなったが日常茶飯事です。なので定期的なメンテナンスが欠かせないのですが、なかなかそうもいかないのがピンボールの現状でして、悪い状態で放置されてしまうこともしばしば。遊べるだけ御の字なので、ある程度の不調には目をつぶるしかありません。
しかし、ナツゲーミカドのピンボールなら問題なし! メンテナンスの方が定期的に修理してくれるので、どの台もスムーズに動くしビカビカに光るし軽快に鳴るし、いつ行っても快適にプレイできます。ちなみに、メンテナンスの様子も配信されていますよ。2021年には新しい台が3台も増えて合計9台に! さらに3台増えて今は12台! 関東最多! これからもどんどん進化していくでしょう。
・ルールがわかりやすい80年代ものが中心
ピンボールは大きく「ドラピン(またはエレクトリック・メカニカル・ゲーム)」と「デジピン(またはソリッドステート・ゲーム)」に分けられます。前者はモーターや電磁石などで動いている古き良きマシンです。点数表示もドラムロール(側面に数字が書かれた円柱。Mother2のHP表示のあれ)を使っているため「ドラピン」と呼ばれています。一方「デジピン」はソリッドステート・リレー(トランジスタや基板などによる、駆動部分が無い回路)を使ったまさにデジタルなピンボールで、1978年以降に普及しました。これまでできなかった演出が可能になり、デジピン以降ピンボールはより洗練されていったのです。しかしそれが時に仇となり、90年代以降になると非常に複雑で、ルールの把握も難しいピンボールが増えていってしまいました。
しかし、ナツゲーミカドのピンボールは80年代ものが中心です。ソリッドステートが普及して派手な演出ができるようになりつつも、ルールはまだ把握しやすいのが、80年代の特徴。安心してプレイできます。そんなナツゲーミカドのなかでも特に初心者向けといわれているのが「タイムマシーン」と「ハイスピード」。タイムマシーンはこのnoteのはじめに紹介した動画の台、ハイスピードは後述の「イベントも定期的に開催」に貼ってある動画の台です。初めてピンボールをプレイするならまずこの二つを選ぶとよいでしょう。5回ぐらい連続で遊べばなんとなく道筋が見えてくるはず。ざっくりルールを説明すれば ①3か所にあるターゲットそれぞれにボールを当てる ②ランプレーン(台の上を通っている坂道)に時おりボールを通す です。まぁ、とりあえずは光っているところ・点滅しているところを狙ってみてください。攻略用スライドも公開されているので、それをチェックするのもよいでしょう。
なお、ラインナップのうちは現在もっとも新しいのは96年製のブレイクショットですが、実はこのマシン、70年代のドラピンをイメージして作られています。その証拠に、点数表示のアニメーションはドラム式を模しており、さらにランプレーンもあえて設けられていません。なので90年代ながら割かしプレイがしやすいです。中級者以上向けといわれている台ですが、ぜひこれも遊んでみてください。
・金曜日夜と土曜日は時間制フリープレイを開催
ピンボール、面白いのですけど、まぁ~どの台も難しいんですよね。最初のうちはすぐアウトになっちゃうでしょう。私も秒でボールが落ちちゃうことがザラですし。せっかく100円を入れたのにぜんぜん遊べないまま終わっちゃうのはやはりきつい。
でもナツゲーミカドなら大丈夫。毎週金曜日夜と土曜日にフリープレイを行っています! 土曜日は15時~20時、1時間を1枠とし、500円を払えばその枠内なら遊び放題です。バンバンアウトになっちゃってください。しかも2枠目以降なら300円! すんごくお得に遊べてしまいます。
なお、枠の区切りは毎時0分ごろです。フリープレイ狙いの方は50分ごろに合わせて行くとよいでしょう。まぁ、早く着いたらほかのゲームで遊んでりゃOKですけどね。あと、ケースバイですが、15時~16時の枠は混雑しがちです。それを避けて16時以降に向かうのもアリ。
そして金曜日は20時から23時までフリープレイ開催。土曜日と違い時間制ではないので、料金を一回支払えばずっと遊び放題! 20時からなら1000円、21時以降からなら500円で、終了の23時まで遊べます。ナツゲーミカドには夜に行くことが多い八畳としてもうれしいサービスです。花金をピンボールで彩っちゃいましょう。
なお、新しく入った台はしばらくの間フリープレイ対象外です。2021年10月現在だとフラッシュ・ベガス・ジャングルクイーンがそれにあたります。ご注意ください。
・イベントも定期的に開催
ゲーセンミカドがそうであるように、ナツゲーミカドもイベントが盛んです。大会はもちろんのこと、私がピンボールをはじめるきっかけとなった初心者講習会も定期的に開催されています。いつにどんなイベントが開催されるかはイベントスケジュールで確認できます。また、イベントはYouTube LIVEで配信され、アーカイブが視聴可能です。
・ほかのナツゲーも充実のラインナップ
ナツゲーミカドの魅力はピンボールだけではありません。さまざまなレトロゲームが所狭しと並べられています。
・エレメカの代表格! 「山のぼりゲーム」(しかも新旧2種類ある!)
・不朽の名作! 「パックマン」のアップライト筐体
・このゲームでマリオが初登場! 「ドンキーコング」のアップライト筐体
・トラックボールを回せ! 「マーブルマッドネス」
・ジオラマが動くガンシューティング! 「ゴーリーゴースト」
・大山のぶ代所有だったマシン! 「アルカノイド」
・立体空間を飛んでいく! 「3DサンダーセプターⅡ」
・ある意味神ゲー!? 「坊主めくり」
などなどなどなど……どのゲームも非常に面白いです。ピンボールとあわせてぜひプレイしてみてください
・駄菓子やジュースも売っている
ナツゲーミカドは少々特殊で、地下1階と2階で構成されています。2階にはテーブル筐体やエレメカなどが置いてあり、ピンボールやガンシューティングなどは地下1階です。2階へつながる階段を昇りきったところにお菓子売り場があります。ビッグカツやヨーグルなどが置いてあり、格安で購入可能です。またジュースも売られているのですが、そのラインナップも結構独特。たとえばドクターペッパーは通常の味だけでなく、チェリーやクリームソーダなどあまりお目にかからないものも置かれています。ゴミ箱もちゃんとあるので、食べ終わった後も安心です。
ちなみに、ナツゲーミカドのピンボールには側面に缶置き場が取り付けられているので、飲みかけでもプレイできます。マシンの上に置くのはNG! 倒してこぼれるとピンボール内部に入ってしまい、故障の原因になります。
・ゲーセンミカドとのハシゴも可
ナツゲーミカドとゲーセンミカドの距離はわずか115mです。ナツゲーミカドほどではないもののゲーセンミカドにも往年の名作が並んでいるので、2店舗を渡り歩くのもよいでしょう。なお、高田馬場駅からだと、ナツゲーミカドなら早稲田口、ゲーセンミカドなら戸山口が近いです。
ちなみに私はゲーセンミカドだと、1階ではメタルホークやスターブレードをよくプレイします。やっぱゲームセンターなら体感型の大型筐体で遊びたいのよ(だからスターブレードはやく直して)。2階なら戦刃アレスタ。元々東方projectが好きだしね。戦刃アレスタはキャラがかわいいし、なによりBGMが素晴らしい。機体を変えられるシステムも面白い。
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総合的に見てナツゲーミカドは非常に素晴らしいスポットです。都内在住でピンボールをはじめるならまずここが良いでしょう。マジほんと良いです。店舗拡張してほしいぐらい。ピンボール専用フロアができて、そこに20台とか設置してほしい。あとはナツゲーミカド主導でミカドちゃんピンボール作られないかなぁ、ファンハウスみたいに大きな人形をプレイフィールドに置いてさ、日本製だからとコテコテに富士山のイラストをあしらってみたり、なんて日々妄想。
ピンボールスポット②EXBAR TOKYO plus(新宿)
ナツゲーミカドも新しいお店でしたが、EXBAR TOKYO plus(以降EXBAR)はさらに新しく、2021年7月にオープンしたばかりです。元々は銀座にあったお店「EXBAR TOKYO」をリニューアルしたらしいです。
EXBAR TOKYO plusの推しポイントはこちら!
・新宿という好立地
・有名タイトルのピンボール
・フードやアルコールも楽しめる
・電子マネー対応
・ピンボール以外のゲームも設置
・上下にもゲームセンターがある
・コワーキングスペースとしても使用可能
・貸切もできる
順に説明していきましょう
・新宿という好立地
新宿駅東南口を出てすぐのところにEXBARはあります。新宿駅といえば言わずと知れたターミナル駅、実は乗降客数が世界一多いとしてギネス世界記録にも認定されています。そんな新宿駅から徒歩1分圏内にあるEXBAR、全ピンボールスポットの中でもトップレベルでアクセスしやすい環境だといえるでしょう。
・有名タイトルのピンボール
EXBARに現在置かれているピンボールはスターウォーズ・スーパーマリオブラザーズ・ジュラシックパークです。つまり、世界的に有名なタイトルのピンボールで遊べます! 自分が好きなタイトルのものを選べばより楽しくプレイできるでしょう。
・フードやアルコールも楽しめる
EXBARはいわゆる「ゲームバー」です。つまり、食事や飲酒が楽しめます! フードはホットドックやピクルスなど。ランチタイムにはカレーやパスタも提供しています。またドリンクバーもあり、10時から16時までは300円、16時以降は500円で注文可能です。
そしてEXBARの出色が「Shall We Tap?」。店舗内にセルフビアバーがあり、クラフトビールを含めさまざまなアルコールを自分で注げます! なんでもタイトーが独自開発したシステムらしいです。事前チャージのプリペイドカード制であり、注いだ分だけチャージ金が消費されていきます。なので飲みたい量を自分で調整可能! お酒は飲みたいけど酔ってプレイに支障はきたしたくない、という方でも安心です。常陸野ホワイトエールやCOEDO漆黒などさまざまなクラフトビールがあるので、ちょっとずつ注いで飲み比べするのも面白いでしょう。
ただし、新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言下を受けてメニューが変更されているのでご注意ください。ドリンクバーは終日300円でランチメニューも夜まで提供になっている一方、アルコールの販売が一時的にストップしています。非常に残念。
・電子マネー対応
最近のアーケードゲームは電子マネーに対応しているものが少なくありません。100円硬貨を一枚ずつ入れていくのも情緒がありますが、とはいえ大量のコインを懐に入れて都度取り出すのは面倒なもの、ピッとタッチで済ませられるのはかなり楽です。
日本に現在あるピンボールは基本的に製造から30年前後経っており、もちろん電子マネー決済機能なんてついていません。しかしそこは天下のタイトー、ピンボールを魔改造し電子マネーに対応させています! SuicaやPASMOをマシン横のカードリーダーにかざすだけで1クレジットです。
・ピンボール以外のゲームも設置
EXBARではピンボールだけでなくさまざまなゲームで遊べます。そのラインナップもダーツやポーカーなど、バーの雰囲気に近いものが多め。また、1プレイ200円のことが多いガンアリーナCEも100円で遊べます。さらに店内中央には巨大スクリーンもあり、スーパーストリートファイターIIXの対戦が映し出されます!
店内には無料で遊べるゲーム(インベーダーやポンなど)も複数置かれているので、まずはそれ目当てで気軽に行ってみるのもよいでしょう。
・上下にもゲームセンターがある
EXBARはタイトーステーション 新宿南口ゲームワールド店の地下1階にあります。もちろん地上階や地下2階にもゲームセンターが広がっており、そこで遊ぶことも可能です。ビルが丸ごとゲームセンターになっている巨大店舗なので、ありとあらゆる種類のゲームが置かれています。他階でライバルと熱くバトルしたあとにEXBARで歓談するのも良し、ゲットした景品を眺めつつお酒を楽しむのも良し、あらゆる使い方ができるでしょう。なお、クレーンゲームなどでゲットしたお菓子をEXBARで食べるのもOKです。
・コワーキングスペースとしても使用可能
EXBARにはカウンター席と丸テーブル席が設けられており、そこをコワーキングスペースとして使用することも可能です。もちろんお店側としてもウェルカムです。ゲームバーという非日常な場所で仕事に励んでみるのもよい刺激になるでしょう。電源や無料Wi-Fiなども用意されています。
・貸切もできる
このコロナ禍ではなかなかむずかしいでしょうが、EXBARでは貸切利用が可能です。ゲームイベントの開催だけでなく会社の飲み会に使ってみるのもよいでしょう。利用の際はお店にお問い合わせください。
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バーとゲームセンターが一体になった「ゲームバー」は日本だとまだまだ知る人ぞ知る存在です。しかし、ピンボールの中心地・アメリカではかなり人気の形式で、チェーン展開されているお店もあるほど。そもそもピンボールは飲み屋に置かれていたものなので、EXBARはかなり原始の形でピンボールが遊べるスポットだといえるでしょう。立地も最高なので、気軽に立ち寄ってみるには十分にアリです。
ただし、すでに述べた通り緊急事態宣言中は営業がかなり制限されています。また、少々ピンボールマシンのメンテナンスがよろしくなく、特にジュラシックパークはかなり痛んでいます。まぁでもしょうがいないね。EXBARは立地が良くてお酒が飲めるわけだし、それで十分でしょう。
ピンボールスポット③バイヨン(埼玉県ふじみ野市)
ナツゲーミカドやExbarと比べるとアクセスはちょっと大変なバイヨン、しかしそれでも紹介したくなるほどに素晴らしい場所なんです! 東京から出て足を運ぶ価値はおおいにあります。
バイヨンの推しポイントはこちら!
・首都圏最大規模の10台
・90年代の人気ピンボールを多数設置
・メンテナンス掲示板がある
・広々としたスペース
・メダルゲームの聖地でもある
順に説明していきましょう
・首都圏最大規模の10台
バイヨンに現在置かれているピンボールは10台、おそらく首都圏最多です。おそらく、ってのもネットに情報があがっていない秘境があるかもしれないからであって。てか、首都圏どころか日本全体を見てもトップクラスです。ここを超えるところとなると、あとは大阪のシルバーボールプラネット、そして長らく休館中な愛知の日本ゲーム博物館ぐらいしかないはず。兎角も、首都圏で多種多様なピンボールで遊んでみたいならバイヨンがおすすめです。
・90年代の人気ピンボールを多数設置
ナツゲーミカドは80年代ものが多かったですが、バイヨンのメインは90年代もの。90年代はピンボールのデジタル化が円熟した時期で、特に90年代の前半はピンボール2度目の春とも呼ぶべきほどに勢いがありました(1度目は70年代)。
しかもバイヨンに置いてあるピンボールは90年代ものの中でも人気が高いマシンが多い! 火星人の襲来がテーマで、人気の高さから2017年にリメイクもされた「アタック・フロム・マーズ」、おもちゃ箱をひっくり返したかのようにギミックがたくさんな「トワイライトゾーン」、名作ハイスピードの続編「ザ・ゲッタウェイ ハイスピードII」、などなど……これらのマシンは現代でも人気が高く、デジタル版としても移植されています。iPhoneアプリでも遊べるので、バイヨンに行く前にそっちでプレイしてみるのもよいでしょう。私もね、このアプリでさんざアタック・フロム・マーズで遊んだもんだから、バイヨンで実機をプレイできたときはほんと嬉しかったんすよ。テレビ越しでしか見られなかったスターにようやく会えたような気持ちでさ。まぁでもねやっぱ、どれも良い台ではあるんだけど、90年代だからいささかルールは複雑でね。アプリで予習しといたほうが楽しめる。そういう意味でもアプリはやっといたほうがいいです。
ちなみに、トライライトゾーンとアタック・フロム・マーズが元ネタであろうマシンが、とよ田みのる氏のピンボール漫画『FLIP-FLAP』にも出てきます。漫画を読んだ人は絶対にこの2台をプレイしたほうがいいし、2台をプレイした方は絶対にこの漫画を読んだほうがいいです。
・メンテナンス掲示板がある
先ほども述べた通り、ピンボールは故障が避けられないものです。だからこそ適宜しっかりと修理することが大切。その点バイヨンにはメンテナンス掲示板があるので、修理人の方が直しやすい! たとえ不具合があっても掲示板に書いておけば次のメンテナンス時にチェックしてもらえます。我々としても快適にプレイできるってわけです。
・広々としたスペース
行けばわかる、バイヨンはすっごく面積が広いゲームセンターです。割と中で迷っちゃうぐらい。だからピンボールコーナーも広い! マシン間は十分にスペースが設けられているので窮屈さはまったくありません。また、休憩スペース(コカ・コーラのテーブルと椅子)もあるので一休みも簡単です。
・メダルゲームの聖地でもある
実はバイヨン、メダルゲームの聖地なんです。ピンボールだけでなく、ぜひメダルゲームでも遊んでほしいです。
メダルゲームと聞くといわゆるメダル落とし、大型なマシンの中にメダルをどんどんと投入していってフィールドからメダルを落とし、それでルーレットを回すタイプ(プッシャーゲーム・マスプッシャー)を思い浮かべるでしょう。一方、バイヨンが主力としているのはシングルマシンと呼ばれるものです。これはマシンを相手にポーカーやスロットなどを行うタイプのメダルゲームで、賭けに勝てばその結果と掛け金によって新たなメダルをゲットできます。マシンのデザインも本場のカジノマシンさながらで、日本にいながらラスベガスの気分になれます。
アドアーズ系列のゲームセンターだとこのシングルマシンが置いてあることがありますが、バイヨンはその設置台数が比ではありません! 一口にポーカーと言っても細かなルールがマシンごとに異なるので、自分に合ったものを選んでプライできます。勝敗や掛け金によっては1回の勝ちで何千枚ものメダルをゲットできるシングルマシン、ちょっと大人なその魅力は最新のメダルゲームでは味わえないものです。さぁ、心にサングラスをかけて、ワルな気持ちで遊んでみてください!
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ちょいと辺境にありますが、それを補って余りあるほどの魅力をバイヨンは持っています。営業も夜遅くまでやっているので、小旅行のつもりで朝早くから行って一日中遊んでもよいでしょう。道路を挟んで向かい側にはショッピングセンター「ソヨカふじみ野」があるので、そこでちょっと休憩することも可能です。
首都圏最大規模、しかも有名タイトルが多いという好環境もあり、噂では「ばよピン部」なるピンボーラーの集いもあるとか!? それぐらい熱いスポットですので、ガッツリやり込みたい方におすすめします。
ピンボールスポット④セガ秋葉原5号館(秋葉原)
我らが心の故郷、秋葉原にもピンボールが設置されています。電気街口からすぐのところにあるので、ぜひ立ち寄ってみてください。ただし、秋葉原セガは1プレイ200円なので注意!
セガ秋葉原5号館の推しポイントはこちら!
・オタクの街・秋葉原
・2000年代以降のニューマシンを設置
・イイ感じの内装
・周囲にはほかのゲームセンターが点在
順に説明していきましょう
・オタクの街・秋葉原
もはや説明不要でしょう。ある晴れた日のこと魔法以上のユカイが降り注ぐ街こそがアキバ、AKIBA、秋葉原です! ここ最近は街の様子もだいぶ変わってしまい寂しい限りですが、それでもオタクの心を今も掴み続けてくれます。同人誌買う? PCパーツ漁る? メイドカフェ行く? ワクワクを提供してくれるこの街にピンボールがあるってのは、うれしいことじゃあないですか。ピンボール目的での来訪はもちろんのこと、ほかの目的でアキバに行ったときもセガ秋葉原5号館に立ち寄ってくださいな。
・2000年代以降のニューマシンを設置
前述した通り、ピンボールが栄えていたのは70年代と90年代前半で、それ以降は衰退していきました。名実ともにピンボール界の雄であったウィリアムスも時代の流れには勝てず、1999年にピンボールの製造をストップしています。
しかし、ピンボールが完全に死に絶えてしまったわけではありません。日本のゲームメーカー・データイーストをルーツに持つスターンは現在でもピンボールを造り続けてくれています。2021年のニューマシンなんかゴジラですし。また、2000年代以降からピンボールの製造をはじめた新興メーカーもいくつか存在します。ジャージージャックもその一つ。2013年にニューマシンをリリースして以降、精力的に活動しています。ピンボールの炎は未だ消えてはいないのです。
セガ秋葉原5号館ではそのスターンとジャージージャックが2000年以降に製造したマシンが遊べます!(スターンのスターウォーズはEXBARにあるものと同じです) ピンボールも日々進化していましてね、新しいマシンだと液晶が付いているんですよ! 機械ガチガチなピンボールもいいけど、極彩色の映像で派手に演出してくれるのも良きものです。フィールドのデザインも華やかだし、小物も多いし、80年代以前のピンボールとはまた違った趣があります。プレイする価値は大いにアリです。
・イイ感じの内装
ピンボールはセガ秋葉原5号館の4階に設定されています。現在、4階はダーツを中心に、レースゲーム、テーブル・フットボール、そしてピンボールと構成されており、とおってもアメリカンな雰囲気です。壁紙もボタニカル調でおしゃれだし、レトロ自販機のディスプレイもあってイイ感じです。場所ごと楽しめます。
・周囲にはほかのゲームセンターが点在
そこは流石オタクの街、そこかしこにゲームセンターがあります。なんなら5号館を出て右を向けばキラキラAsoboxや東京レジャーランド、左を向けばセガ秋葉原1号館がありますし。ゲーセンからゲーセンへ梯子も容易です。
数があればそこに多様性が生まれるもんでして、秋葉原には一般的なゲームセンターだけでなくレトロなアーケードゲームに強いゲーセンも存在します! ピンボールのプレイヤーならナツゲー・レトロゲーにも興味があるでしょう。以下にアキバのレトロ系ゲームスポットを紹介します。
・RETRO:G
セガ秋葉原3号館は2021年7月、6階にレトロゲーム専門フロア「RETRO:G」をオープンしました。さまざまな年代のゲームを楽しめますが、特にレースゲームとガンシューティングゲームが充実しています。ゴルゴ13の狙撃ゲーめっちゃムズいし。私のおすすめは「スリルドライブ3」ですね。交通違反を犯していくハチャメチャなレースゲーム。事故にならないよう気を付けながらいかに損害賠償を稼ぐかで熱くなるぜ。ちなみに池袋のゲーセンミカドにも置いてあります。
また、各マシンの横には解説も掲載されています。なんでもそうですが、点の状態でなく線の状態(文脈がつながった状態)のほうが楽しめますよね。なお、掲載されている解説文はセガのアーケードヒストリーでも読めます。
あらゆるゲームが置いてますが、特にすごいのが「コンピュータースペース」。1971年に発売されたものなのですが、実はこれ、世界初のアーケードゲームなんです! さすがに実機は触らしてもらえず、当時の筐体は展示してあるだけですが、その横で汎用筐体に移植したゲームをしっかりと遊べます。歴史を体験できるってマジすげえことですよ。
高田馬場のナツゲーミカドも博物館級のレトロゲームが動いていますが、RETRO:Gも負けてはいません。特にこちらはフロア面積が広く、筐体が大きなレースゲームが多数用意されているのがミソ。ナツゲーミカドにもRETRO:Gにもぜひ頑張ってほしい。
・スーパーポテト秋葉原店
コンシューマー系レトロゲーム(つまり家庭用ゲーム)を販売しているお店ですが、5階部分にアーケードゲームコーナーを設けています。置いてあるのは汎用筐体中心。怒首領蜂とかマリオとか遊べます。
ナツゲーミカドと同じように、ここでも駄菓子が売られています。コーラも瓶だし、森の中の秘密基地って感じな内装がグッド。また、漫画も無料で読めちゃうので、ゲームしてお菓子食べて漫画読んでと、気張らずに楽しめる空間です。
まずもって「スーパーポテト」って店名がオトコノコ心をくすぐりますよね。全体的に雰囲気が良いですし、定期的に行きたくなります。
・Hey
セガ秋葉原3号館の間近、廣瀬無線ビルの中にあります。実はタイトーの直営店です。
このゲームセンターはミディタイプ筐体の数が非常に多く、往年の弾幕シューティングゲームやパズルゲームなどを遊べます。
おすすめなのが2階奥にある「ダライアスⅡ」、横幅が2mを超える大画面でプレイできます! 迫力がほんと桁違いです。さらに、その近くには日本で2台しか稼働していないと言われている「ナイトストライカー」の純正筐体が! 近未来SFのような世界を体感できる名作なので、プレイしといたほうがいいですよ。
私が紹介するまでもなく、幾多のゲーマーが集まる店舗としてHeyは全国的に知られています。イベントも日々開催されているとか。また、ニコ生チャンネルでの放送も行っているようです。中央通りに面していてアクセスしやすいお店なので、ふらっと立ち寄ってみてください。
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これまで紹介してきたナツゲーミカドやバイヨンなどと比べると、セガ秋葉原5号館はちょっと毛色が違っています。やっぱ1プレイ200円ってのはネックなんですけど、ほかのスポットでピンボールを体験した後に行ってみるのなら十分にアリかと。なんといってもアキバってのがよい。
ピンボールスポット⑤台場一丁目商店街(お台場)
観光地としても人気なお台場にも実はピンボールスポットがあるんですよ。観光地とて侮るなかれ、ほかのスポットに引けを取らない素晴らしい場所です。ちなみに、正確には「台場一丁目商店街」内にあるゲームコーナー「一丁目プレイランド」に設置されています。
台場一丁目商店街の推しポイントはこちら!
・レトロなテーマパークの中で遊べる
・新旧さまざまな台が揃っている
・ドラピンは一定点数を超えると賞品がもらえる
・お台場なので観光も可能
・レトロゲームだらけの素晴らしい空間
順に説明していきましょう
・レトロなテーマパークの中で遊べる
お台場のショッピングモール「デックス東京ビーチ」の中に台場一丁目商店街はあります。ここは昭和30年代、つまり三丁目の夕日のような街並みをイメージして作られたテーマパークです。ブギウギが聞こえてきそうな景色、入り口にはコスモスの自販機が待ち構え、駄菓子も買えちゃう。また、紙芝居や大道芸のイベントも定期的に開催されていて、名実ともにレトロな空間です。昭和へタイムスリップしたような気分になれます。そんな場所で遊ぶピンボールもオツなものでしょう。
テーマパークとはなっていますが、もちろん入場無料なのでご安心ください。
・新旧さまざまな台が揃っている
現在の台場一丁目商店街では、70年代のドラム式ピンボール、円熟した90年代前半のピンボール、2000年代以降の比較的新しいピンボールがそれぞれ遊べます。とはいえ置いてあるのは2003年のものなのでディスプレイも液晶ではない(ドットマトリックス)のですが、それでも年代ごとにピンボールがどう変わっていったかは体感できるでしょう。ドラピンとデジピンはまったく別物と言っても過言ではありません。超レトロからちょいレトロまで、さまざまなピンボールをお楽しみください!
・ドラピンは一定点数を超えると賞品がもらえる
設置されているドラム式ピンボールは、一定点数以上稼ぐと賞品(お菓子やジュースなど)がもらえます。ぶっちゃけ、すごく難しいです。八畳はゲットなりませんでした。あれは玄人ピンボーラー向けのサービスですわ。勇気ある方はぜひチャレンジしてみてください。
・お台場なので観光も可能
流石はお台場、台場一丁目商店街の周りにはさまざまな観光スポットが目白押しです。まずもって台場一丁目商店街が入っているデックス東京ビーチにはジョイポリスがありますしね。セガの技術力を活かしたハイテクアトラクションで遊べます。徒歩圏内にはほかにもダイバーシティ東京やアクアシティお台場そしてフジテレビなどがあります。パレットタウンの大観覧車に乗るのもグッドです。もちろんそれらを観光するついでに台場一丁目商店街に立ち寄ることもできます。
・レトロゲームだらけの素晴らしい空間
台場一丁目商店街イチバンの推しポイントがこれですね。ところ狭しと並べられているレトロゲーム、特にエレメカの数は圧巻で、あのナツゲーミカドを超えるほどです。
・実はかなり難しい! 「ビンたてゲーム」
・ミニチュアを操作して1位を狙え! 「モトチャンプ」
・ネズミを狙い撃て! 「チューハンター」
・虫のように舞うボールをカエルが食べる! 「ケロケロパックン」
・なんと1964年製! ドラム式のボウリング 「キャディラック」
もちろんエレメカ以降のレトロゲームも数多く置いてあります。ストリートファイターとかアルカノイドとか、あとガンバレットもあります。その中でも私がおすすめするのは、ジュラシックパークのライド型ガンシューティング。このアーケード、座席がめっちゃ動くんですよ。シートベルトなくて大丈夫なのかってぐらい。これはもういっぱしのアトラクション。コンシューマーゲームが発達した今、あえてアーケードを選ぶ理由って「体感」だと思うんですよね。その観点から言えばジュラシックパークはもう1,000,000点満点。おすすめです。
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「観光地パワーをいい感じにピンボールやレトロゲームへ反映させてくれたな」ってのが台場一丁目商店街の感想です。台の状態はまずまず(ゲッタウェイのキックバックが利かなかったりしますが)ですし、なによりそれ以外のゲームも豊富なのがうれしい。お台場なので飲食できる場も多くあるし、一日中遊べるスポットです。休日に行ってみてはいかがでしょうか。
ピンボールスポット⑥柴又ハイカラ横丁(柴又)
寅さんのお膝元である柴又、さすが観光地部分は昭和の雰囲気を今も色濃く残しています。そのレトロさの演出に一役買っているのが、柴又ハイカラ横丁にあるピンボールです。おいでよっ!柴又!
柴又ハイカラ横丁の推しポイントはこちら!
・70年代のドラピンが4台設置
・駄菓子も売っている
・ほかにもレトロゲームが置いてある
・「柴又のおもちゃ博物館」も併設
・柴又観光もできる
順に説明していきましょう
・70年代のドラピンが4台設置
前述の台場一丁目商店街はオシャレな地域にレトロ空間を新規につくっていましたが、こちら柴又は元々からして昭和が継続しているような地域。それを反映してか、柴又ハイカラ横丁に置いてあるピンボールはすべて70年代のドラム式です! 世界広しと言えどドラピンがここまで集まっているスポットは稀でしょう。ドラピンの魅力はデジピンのそれとはまったく別物、古いからと言って敬遠するのでなくぜひ一度遊んでみてください。いやほんとプレイ感とか全然違いますから。
・駄菓子も売っている
ナツゲーミカドや台場一丁目商店街のように、柴又ハイカラ横丁でも駄菓子を売っています。ちょいとだけ値段が高めではありますが、種類が豊富で楽しいです。駄菓子だけでなく、ブロマイドだったり小さなおもちゃだったり、駄菓子屋にあるようなグッズも売られています。
・ほかにもレトロゲームが置いてある
新幹線ゲームや国盗り合戦、アーケード版スーパーマリオブラザーズ、そしてクレーンゲームの「チャンスラー」など、ピンボール以外にもさまざまなレトロゲームがあります。柴又ハイカラ横丁に置いてあるのはレトロゲームの中でも特に駄菓子屋で動かされていたタイプのものなので、往時を思い浮かべながらプレイできるでしょう。
ちなみに、柴又ハイカラ横丁には射的ブースもあります。1回300円で相場よりお得。
・「柴又のおもちゃ博物館」も併設
柴又ハイカラ横丁横丁の2階には「柴又のおもちゃ博物館」があり、200円で入館可能です。中央ではスロットレーシングがお出迎え。これは1960年代に流行ったおもちゃで、コントローラーのボタンを押すとコース上のスーパーカーが爆走します。車は溝(スロット)に沿って走っているだけなので、カーブ前で減速しないとコースアウトしてしまいます。その加減がレースを熱くさせる! 100円で5分間プレイ可能です。
もちろんそれ以外にもさまざまなレトログッズが展示されており、なかには「仮面ぬりえ」「鉄腕くんトランプ」「巨人の道」といった有名パチモンおもちゃも。そのほか、往年の名作映画トレーラーの上映や1階には置いていないレトロゲーム(お金を入れたら遊べます)、昭和の茶の間再現スペースなどがあります。
全体的に良い意味でチープです。あえてマニアックなたとえをすれば、福島市にあるふれあいUFO館みたいな感じ。200円という破格の入場料なので、気軽に入ってみてください。
・柴又観光もできる
柴又と言えばもちろんフーテンの寅さん。柴又ハイカラ横丁はまさに帝釈天の前なので、周辺にはさまざまな観光スポットがあります。まずは帝釈天の参道をぶらぶら歩き、葛飾柴又寅さん記念館や山田洋二ミュージアムで貴重な資料を鑑賞。柴又駅前には寅さんやさくらの銅像が立っていますし、地域全体が寅さんワールドと言っても過言ではないでしょう。
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ドラピンだけで複数台設置、という点はほかの首都圏ピンボールスポットにはない魅力です。ドラピンってメカメカしくてやっぱいいんですよ。レトロな機械感があるというか(実際半世紀近く前のものですし)。デジピンをキラーマシンとしたらドラピンはプロトキラー。ピンボールはもちろんのこと、柴又ハイカラ横丁という施設、そして柴又全体が昭和の空気に包まれていて、時間がゆったりと流れていきます。はじめてのピンボール体験がドラピンになるのは流石におすすめできませんが、ほかのスポットに行った方は2つ目3つ目の地としてぜひ柴又を選んでほしいです。
ピンボールスポット⑦ランドリーゴリコ(自由が丘)
続いて紹介するのは「ランドリーゴリコ」です。設置場所の特異さで言えばここがトップでしょう。
ランドリーゴリコの推しポイントはこちら!
・コインランドリー内にピンボールがある
・コインランドリーなので24時間営業
・タピオカを飲めたりもする(八畳未確認)
順に説明していきましょう
・コインランドリー内にピンボールがある
maimaiが稼働しているわけじゃないですよ。文字通り、コインランドリーの中にピンボールが設置されているんですよ! 日本だとまずお目にかかれない光景ですが、本場アメリカでは割とあるスタイルらしいです。たしかに、洗濯している間に遊べるから合理的。
・コインランドリーなので24時間営業
コインランドリーなので基本的に24時間開いています。つまり、ランドリー内にあるピンボールも24時間遊べるわけです! いつ行っても遊べるスポットは首都圏じゃここだけじゃないでしょうか。
・タピオカを飲めたりもする(八畳未確認)
ランドリー内には「ゴリタピ」なるタピオカ屋が併設されており、営業時間内ならタピオカやスムージーを楽しめます。また、ランドリーゴリコが入居しているビルの上下階にも系列店があるようで、カラオケとはBB弾ガンシューティングとかを楽しめるっぽいです。
ただし、八畳未確認の情報です。コインランドリーってことで行ったのが21時ぐらいで、タピオカ屋は当然閉じていました。上下階の店舗についても情報が少なく、本当に営業しているかはわかりません。やってたらラッキー程度で。
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どうやら「ランドリーゴリコ」は、自由が丘でゴリラマークの店舗を複数展開している企業の系列店ぽいです。たぶんイマドキのイケイケな会社なんでしょうね。実際にランドリーゴリコ内の内装もオシャレサブカルな感じでして、嫌いではない。
ただ、マシンの状態は良くなかったです。故障シールが貼られていたアポロ13はまだしも、普通に遊べるかの如く置いてあったインディペンデンスデイはディスプレイがまったく映らないし。点数がいくらかわからないから、もはや音が鳴るだけの機械。あと、ランドリーゴリコに置いてあるピンボールはどれも上部にアクリル板のカバーがついていて、シルエットが真四角になるような感じなんですよね。なので上から覗きこむことができず、そしてアクリル板が反射してプレイフィールドが見にくい。
ピンボールが置いてあるだけ有り難いことではありますが、ぶっちゃけプレイ環境は厳しいです。徒歩圏内に住んでいる・勤めている、ほかのスポットも巡ったからここも行ってみたい、アポロ13やゴールデンアイで遊んでみたい、という方でない限りは後回しでもよいかと。
ピンボールスポット⑧トイサピエンス東京(神宮前)
マーベルやハリウッド映画などのアメトイ(アメリカのおもちゃ)メーカー「ホットトイズ」、そのフラッグシップストア「トイサピエンス」が東京・名古屋・大阪にあります。アメトイもピンボールも本場はおなじアメリカ、親和性が高いです。
トイサピエンス東京の推しポイントはこちら!
・渋谷や原宿からのアクセスが良好
・アメトイが所狭しと並べられている
・スターン製の新しいピンボールをプレイ可能
順に説明していきましょう
・渋谷や原宿からのアクセスが良好
トイサピエンス東京は渋谷区神宮前で営業中です。ちょうど渋谷駅と原宿駅の中間に位置しています。高田馬場や秋葉原、そして新宿など、ほかのピンボールスポットとは一線を画すオシャレ地域です。アパレルショップが軒を連ねており、また渋谷からの道中にはMIYASHITA PARKもあります。
・アメトイが所狭しと並べられている
精巧につくられたフィギュアをはじめ、トイサピエンス東京には数々のアメトイが販売されています。マーベル作品のファンなら非常に楽しいでしょう。
・スターン製の新しいピンボールをプレイ可能
実はホットトイズ、ピンボールの販売も行っています。まぁ、ピンボールを買おうとすると数十万から百万は必要ですし、購入後もメンテナンス代がかかるんですけどね。なのでピンボールも販促が目的。現行で製造・販売されているスターン製の台が置かれています。
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ぶっちゃけ八畳はサウスパークとかリック・アンド・モーティとかカートゥーンのほうが好きなので、アメコミには不案内です。だからアメトイもあんまわからないのですが、マーベルとか好きな人にとっては夢の場所なんだろうなと思います。
ただ、トイサピエンス東京はあくまでショップなので、ピンボールも音は抑えめ設定です。揺らし判定も厳しく、ちょっとナッジングするだけでもDANGER(警告)が出てしまいます。台にダメージがいきそうでどうしてもナッジングを躊躇してしまう八畳でもそれなので、適切に揺らしを行える方だとすぐティルト(罰則)になってしまうでしょう。周りにお客さんもいっぱいいるし、そこまで熱中してプレイする場ではないですね。節度を持って遊びましょう。
また、実はトイサピエンス東京は2021年9月に現在の場所に移転したのですが、その前は数台のピンボールが置かれていたようです。引っ越しに伴い台数が減ってしまいました。トイサピエンス東京ではある程度定期的にピンボールを入れ替えているようですが、現在の1台状態が一時的なものなのか、それとも今後もそうなのかは観察が必要です。
ピンボールで遊ぼうぜ!
以上、首都圏のピンボールスポット紹介でした。
場所別に分けてみると
まずはちょっと遊んでみたい
ナツゲーミカド・バイヨン・台場一丁目商店街
都心で遊びたい
ナツゲーミカド・EXBAR TOKYO plus・セガ秋葉原5号館・トイサピエンス東京
いろんな台で遊んでみたい
バイヨン・台場一丁目商店街・ナツゲーミカド
ピンボールに限らずレトロゲームが好き
台場一丁目商店街・ナツゲーミカド・セガ秋葉原5号館・柴又ハイカラ横丁
ピンボールだけでなく観光もしたい
台場一丁目商店街・柴又ハイカラ横丁
ドラピンを遊んでみたい
柴又ハイカラ横丁・ナツゲーミカド・台場一丁目商店街
ってところでしょうか。ナツゲーミカド・バイヨン・台場一丁目商店街の3か所はピンボールのメンテナンスが比較的良好ですし、初めてプレイする方にはおすすめです。
まぁ、とりあえずは気張らずに近くの場所に行ってみてくださいな。数回プレイすればそのうち1回はちょっとイイ感じに進むことがあります。そのキラメキをもう一度もう一度、ってやっていくうちにピンボールの虜になるでしょう。
今回紹介できなかったZOOLS(西荻窪)、Garret(世田谷区)、SALOOON(群馬県太田市)なんかにもいずれ足を運びたいです。
おまけ ピンボールマップ
今回紹介したピンボールスポットはすべて「ピンボールマップ」にも掲載されています。海外サイトなので英語ではありますが、結局は地図なのでそこまで支障はありません。首都圏だけでなく日本全国そして世界中のピンボールスポットが掲載されているので、チェックはマストです。アプリも配信されているのでダウンロードをおすすめします。もちろん無料です。
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