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卸売市場の見学

自分の生活の裏側では、どのような世界があるのだろう?

今日は、東京中央卸売市場のとある拠点の見学に行って来た。

大型連休最中の早朝に、1人でふらっと来る個人客は他にいないだろう。

6:45〜競りが始まると聞いていたから、それに合わせて到着した。

1階には青果、3階には花卉が詰められた段ボールがずらり。3階は花の良い香りがしている。

フォークリフトがあちこち忙しく動き回り、荷物を運んでいる。


青果の競りと花卉の競りがあるけれど、先に青果の競りが始まった。早口でなんと言っているか分からなくて、"芋"だけは聞き取れた。
テレビで見たが、競りにかけられる青果は一部で、多くは相対(事前に価格を決めておく)という方法らしい。


続いて、花卉の競りが始まった。学校の講堂のような場所で競りが行われる。机の上にはタッチパネル。機械による競りのシステムらしい。
始めてみる光景で、なんだか面白い。

競りに参加する女性は少ない。男性ばかり。
大講堂のステージに当たる場所には、モニターとローラーコンベアが6レーン。
各レーンにせり人が並ぶ。

ローラーコンベアには次々に鉢が載せられていく。サボテン系、百合系、小さな鉢植えの花系…
競りは1時間半に渡り行われ、そのうちの40分間観察することにした。

モニターは各レーン2つ用意されており、上のモニターには花の名前と生産者、メーターのようなものが表示されている。
下のモニターには、競りにかけられる花のサンプルが映し出される。

モニターを通じて花を見定める人や、双眼鏡を持って肉眼で見ようとする人、それぞれ。

じっとモニターを見ながら、モニター表示の意味するところを推察する。

モニターには、「準備中」「セリ中」「マリ中」という言葉が出てくる。マリ中???
これは、「余り」の「まり」ということらしい。
この価格で買う人はいませんか〜?募集中ということみたいだが、正直セリ中との違いがはっきりと分からなかった。

この会場では、競り下げ方式。
できるだけ高い値段で、そして売れ残らないためにせり人の方が必死でアピールする。

1時間以上も、次々に異なる品種の植物が出てくるのだからすごい。
これをほぼ毎日やっているというのも驚きだ。

見学に満足したので、途中で退出すると朝来た時に青果の段ボールが積まれていた場所は、すっきりときれいになっていた。
もう出荷されたようだ。


新しい現場を生で見る、というのは面白いが、それだけではなく、私たちがどのような人たちに支えられて生活しているかは知っておくべきだと思う。

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