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【世界もココロもグラデーションでできている】⑱ 「朱色の鳥居」➂

こんにちは 八彩理絵子です。

今日は「神社・仏閣のひみつ」➂

「朱色の鳥居」についてのお話です。

朱色は生命の躍動を現すとともに、
古来災厄を防ぐ色としても重視されて
きました。

また、太陽を神と拝める古代の日本人は、
太陽や炎のイメージを持つ朱色に
生命の躍動を願う意味を込め、
使用していたと言われています。
さらに塗料の原材料の水銀には、
防腐の効果や防虫の効果があり、
その効果に「災厄を防ぐ」という
願いも込めていたという説もあるようです。
朱色と同様赤色も、古来から権力者の体を
魔物から守る「魔除け」の意味や
「病気除け」の意味があるとされてきました。

稲荷の社殿や鳥居は、朱色に塗ることが
慣例となっています。
朱は魔力に対抗する色とも考えられており、
古くから宮殿や神社仏閣の多くに
使われてきました。
鳥居や神社の鮮やかな朱色は、
力強い霊性を感じさせます。
「お稲荷さん」の朱色のトンネルは、
幸運を願ったり、目前の様々な災いを
乗り越えて現世を力強く、
前向きに生きようとする人々の
純朴な願いと感謝が
込められた色でもあります。

神社の鳥居や社殿など、
昔から多くのものに活用されてきた「朱色」。朱色の起源は古代までさかのぼり、
塗料の原料となる「舟(に)」と
呼ばれるものは、非常に高価であったため、
貴重品扱いされてきました。

朱色
朱
伏見稲荷大社(千本鳥居)

鳥居の数の理由はというと?
お参りに来る人の願いとお礼の数
なのだそうです。
お参りに来られた方が神様に奉納する、
いわばプレゼントなのだとか。

行くだけでパワーをいただけそうですね。

朱
山口県「元の隅神社」

この景色はアメリカのテレビ局・CNNが
「日本で最も美しい場所31」の1つに
選んだほどの絶景です。
鳥居の数は全部で123基あるそうです。
ここまで読んでくださり
ありがとうございました。
次回は「神社、仏閣のひみつ」④
「白色の鳥居」について
お話ししたいと思います。



今日の伝統色は「淡黄蘗」(うすきはだ)

夜空の月を思わせる薄黄色

月
「淡黄蘗」(うすきはだ)

こころもち灰がかった、
柔らかさを感じさせる淡い黄色です。
この色の基となっているのは、
ミカン科の黄蘗(きはだ)から染め出される
緑がかった黄色の「黄蘗色」(きはだいろ)。
黄色の染料として、
伝統的に用いられてきました。
その黄蘗色を淡くしたのがこの淡黄蘗です。

その明るくもはかなげな色合いは、
ちょうど夜空に煌々と輝く満月の色のよう。
こうした自然の風物に親しい色には、
おのずと悠久な静寂が…

今日10月10日に満月を迎えます。
秋の夜長を楽しんでみましょうか。

最後まで読んでくださり
ありがとうございました。

大切なお時間を
ありがとうございました。


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