【か世界もココロもグラデーションでできている】38 「着物の文様や柄のひみつ」⑬
こんにちは 八彩理絵子です。
「日本人の美のこころ」の中でも
「着物」についてのお話しを
進めていますが、今日は「文様」や 「柄」についてのお話しです。
日本では大切な節目で着物を着る文化が ありますね。 そんな大切な日に着る着物の柄は見た目の 好みで決めるのももちろん良いですが、 その柄に込められた意味を考えて選ぶのも 粋ですよね。
着物に使われる柄の中からいくつか 見ていきましょう。
1.「吉祥文様」縁起が良いとされる 定番の着物の柄
2.「自然文様」花を使った柄
3.「動物文様」動物や虫を使った着物の柄
4.「その他の着物の柄」
着物には、「色」や「柄」にいろいろな意味が 込められているんですね。同じことを 何度でも言ってしまいます(笑) こうして着物について考えていると 遠い遠い時代にタイムスリップする感覚です。
なぜだか懐かしさを感じるのは DNAのなせる業でしょうか…
これは着物だけではなく「帯」についても いえることです。
次回は「帯のひみつ」について 少しお話しさせてください。
最近 偶然にあるテレビ番組を拝見しました。 そのお話しもしたいと思っています。
ここまで読んでいただき ありがとうございました。
今日の伝統色は「赤朽葉」(あかくちば)
平安時代には、朽ちてゆく梢の葉は、 大きく三つの段階があるとされていました。 それぞれその色の移り変わりごとに 「青朽葉」「黄朽葉」「赤朽葉」と 名付けられているそうです。 この赤朽葉と言う色は、紅葉の頂きまでは 登りつめないにせよ、それに近い赤よりの 茶色であるとみなしてよいでしょう。 『蜻蛉日記』(かげろうにっき)の 「ゆく人は二藍の小袿なり、とまるは ただ薄物の赤朽葉をきたるを」という記述を はじめ、平安文学によく登場するこの色み. 『源氏物語』でも幼い女の子の衣装と 記されています。心を高揚させるその色に、 老いも若きも熱をあげたに違いありません。
※二藍(ふたあい) 藍染めをした青に、紅花の赤を染め重ねた 紫系の色のこと
※小袿(こうちぎ) 小袿は日本の衣服の一つ。貴族女子の中でも 特に高位の女性が着る上着
最後まで読んでくださり ありがとうございます。
大切なお時間をありがとうございました。