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【世界もココロもグラデーションでできている】④ 「照明と色の見え方」
みなさま こんばんは
八彩理絵子です
「色」のひみつについてお話しを
してきましたが、
今回は「照明と色の見え方」についてお話してみます。
「照明」ってなに?
光を当てることによって物や場所を明るくすることですね。
では
「光源」ってなに?
光を発する物を「光源」といって
光源からの光が物に当たり
それが反射あるいは透過した光が眼に入って、
私たちは物の形や色を見ています。
光源からの光は照明光とも呼ばれ、大きく2つに分けられます。
1.自然光~太陽光のことで、
昼間の太陽光は昼光とも呼ばれる
太陽の光も照明光の1つです
2.人工光~白熱電球や蛍光ランプ、LEDなどの
光 のことで一般的に用いている照明光は、
ろうそくやたいまつなども含めてこの
人工光になります。
それぞれの照明光には特徴があり、照明によって色の見え方も大きく変わってきます。
照明の特徴を理解していれば、色をうまく再現することが可能になります。
私たちが普段よく目にするスーパーの陳列棚などは、照明を効果的に使っているよい例です。
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昼光(太陽光)
昼光の下で果物や野菜を見ると、
それぞれの色が自然に見えます。
※可視範囲の短波長から長波長にかけての
全波長の成分が、ほぼ均等に含まれているのでこのように見えます。
白熱電球
白熱電球の下では、全体が黄みがかって見えます。
※白熱電球には黄から赤にかけての長波長の
成分が多いためです。
蛍光ランプ(昼光色)
蛍光ランプ(昼光色)の下では、
昼光に比べると、
全体的に少し青みがかって見えます。
※昼光に比べると特に赤い物体の色が
鮮やかに見えない蛍光ランプが多くあります。
LED(白色)
LEDを光源とした白色の光を放つ照明の下での
色の見え方は、その多くが白色の蛍光ランプの下での見え方とほぼ同じに見えます。
※白熱電球や蛍光ランプに比べると、より少ないエネルギーで同じ明るさを得ることができる光源です。
「色によって食べ物の味は変わる」
ともいわれています。
そんなお話も これから追々と・・・
そして今日の伝統色は秋・食べ物ということで「栗梅」(くりうめ)という色を選びました。
「趣が異なる以外な二者が生んだ
ロングセラーカラー」
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神社仏閣の色見みにもよく用いられる、
赤みの乗った茶色「栗色の梅染」が
略されたものだとか。
江戸時代初期から見られ、元文期や明和期に流行したそうな・・・
ここまで読んでいただき
ありがとうございました。
次回は「混色」についてお話ししたいと思います。