【世界もココロもグラデーションでできている】㉘ 「七色十三階冠のひみつ」➂
こんにちは 八彩理絵子です。
前回「伝統色」についてお話ししました。
今回は「七色十三階冠のひみつ」についての
お話しです。
七色十三階冠(ななしきじゅうさんかいかん)は、大化3年(647年)に制定された日本の冠位のことです。
冠位とは色や形が異なる冠で表した
役人の地位のことです。
名称は『日本書紀』の「制七色一十三階之冠」という記述による。冠位十二階にあわせて冠位十三階、制定年をとって大化三年の冠位などとも呼ばれる。また、それぞれ「制」をつけて七色十三階冠制、冠位十三階制、大化三年の冠位制などともいう。以前の冠位十二階制を改め、648年4月1日から施行されたが649年に下位を細分化した冠位十九階制に再改正されました。
十三階冠の「名称」「冠の素材」「服の色」についてみていきましょう
冠位の名称の由来となる位冠は年数回の
特別な儀式で着用し、
ふだんは位の区別がない鐙冠という
頂が丸く黒い冠を着けていました。
位冠の位の違いは、まず本体の色と材質で示され、さらに縁の色や素材で大・小を
区別されました。
冠・・・位を表す冠は、頂がとがった布製の冠本体に、布製の縁がめぐるもので、
さらに金属製の鈿という飾りが付いています。
背には漆羅を張り、形は蝉に似るもの。
服・・・色を深と浅に分ける方法は、
中国の服制では唐の上元元年(674年)8月が
初見で大化3年(647年)より27年下る。
中国が日本を模倣したとは考えられない。
また日本・中国とも、緑色を青(紺も青系の色である)の上に置く序列はあっても
その逆は他に見当たらない。
こうした点に疑問を持った内田正俊は、七
色十三冠階の服色規定は後世に作られたと考え、冠位制と密着せず、紫冠以上、錦冠、青冠以下の三区分があったのではないかと推定している。そうな…
着用場面・・・通説では、色違いの位冠は
大会、饗客、四月七月斎時といしう年数回の
重要な儀式にだけ着け、ふだん朝廷では皆一様に黒い鐙冠を用いた。
朝廷で常に位冠が着用され、儀式の際に髻花を付けて変化をつけた冠位十二階の時代とは異なっている。七色十三階冠の段階では冠に示さずとも政治生活が位に律されるようになったのではないかと言われる。朝廷における各人の場所を表示するための位牌が用いられはじめた可能性もある。
「冠位十二階制」や「冠位十九階」
その後 数が増えたり減ったりしたようです。
気になった方は調べてみるのも面白いかも
しれませんね。
服の色で「真緋」(あけ)という色が出てきたので調べてみました。
茜と灰汁で染めた黄色がかった濃い赤色を緋色といい、「真緋」(あけ)「浅緋」(あさあけ)ともいい、奈良時代にはすでに使われていた非常に歴史の深い色名。
古代色で触れましたが、赤の語源である
「明(あか・あけ)」の光の明暗の表現に
由来しているようです。
赤色の中でも、ことさら濃く鮮烈な緋色。
輝かしい風格と、炎の静かな揺らめきにも似た落ち着きを感じさせます。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
次回は「十二単のひみつ」について
お話ししたいと思います。
ゆる~い話
数日前こんな空が見られました。
なんだかすごくないですか~「うろこ雲」
この状態は「ナミナミ雲」とも
いうのでしょうか?
魚のうろこのように、小さな雲のかたまりが空一面に広がったもの。空高い所に現れるのが特徴です。うろこの1つ1つがハッキリ見える時は天気下り坂のサインとなることもあるそうです。
うろこ雲は、いわし雲なんて呼ばれ方もしますが、気象学的には巻積雲(けんせきうん)の一種に分類されます。
秋を代表する雲で、上空の高いところに発生します。
秋空はとっても綺麗に見えますね。
それはどうしてでしょうか?
黄砂や、化石燃料から生まれるスス、花粉などです。 特に春の花粉の影響は大きく、澄んでいるように見えて花粉光環が出ることも。 秋の場合はそれらの不純物が少なく、太陽光が乱反射しにくくなり、青の波長がよく届きます。 そのため、空が青く澄んで見えるのですね。
空を見上げるのが楽しみな季節です。
最後まで読んでいただき
ありがとうございます😆💕✨
大切なお時間をありがとうごさいました。
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