【世界もココロもグラデーションでできている】⑰ 「鳥居の種類」②
こんにちは 八彩理絵子です。
前回「鳥居の起源」についてでした。
今日は「鳥居の種類」②について
お話ししたいと思います。
まず、鳥居とは神域への入り口を示すもので
人間の住む俗界とを隔てている門のことです。
神域の境となる結界の役割を持つものは、
鳥居だけに限らず、桜門や注連縄(しめなわ)も同様の役割を持ちます。
一説によると、60以上もの鳥居の種類があるとされていますが、さらに細かく分けると100種類以上になるとか…大別してみると
「神明(しんめい)鳥居」と
「明神(みょうじん)鳥居」の
2種類に分けられます。
神明鳥居は歴史的にもっとも古いタイプの鳥居で、伊勢神宮などで見ることができます。2本の柱の上にまっすぐな木材を乗せ、さらに柱と柱の間にもう一本木を渡して強度を増したものです。とてもシンプルな形が特徴となっています。天照大神を指す系統で地面から垂直に立てられています。
一方の明神鳥居は、2本の柱の上に乗った横柱の両端が上に向かって反っているのが特徴です。こちらは稲荷神社をはじめ全国的に多くの神社で見られる形で、八幡宮の鳥居も明神鳥居が変化してできたものとされています。
神全般を指す系統で柱に台石があります。
かつて日本には巨木信仰があり、木そのものが神様の宿る場所だと考えられていました。
それが少しずつ進化して、
現在の鳥居の形となったようです。
神社の鳥居は日本人にとって馴染み深いものですが、その由来にはいろいろあります。
日本の文化や伝統を知ることで、日ごろ見慣れていた景色が少し、変わって見えるかもしれません。神社に行くのが楽しみになるかもしれませんね。
※鳥居を数える時の単位は「基(き)」になります
ここまでお付き合いありがとうございました。
次回は「朱色の鳥居」についてです。
どんな意味が込められているのでしょう
ゆる~い話
私は料理らしい(らしい?)料理は作りません。
友達はそのことを知っているので、
時々手作りのこんな嬉しいものを
持ってきてくれます。
もち米のモチモチ感とちょうどいい甘さ、栗のほくほく感。
たまりません。
うまい食レポできないけど
とにかくうまかった(笑)
そして今日の伝統色は
「蒸栗色」(むしぐりいろ)
その名のとおり、蒸した栗の実にちなんだ、
ほのかにくすんだ香ばしい薄黄色です。
「蒸栗色」の歴史も侮れません。
紀元前200年頃に成立したとされる、
中国最古の辞書『爾雅』(じが)には
すでに蒸栗色の染色について記されるほど。
日本のそれとは異なるという説もありますが、少なくともいずれの国でも愛されたのは事実。なにはともあれ、栗ごはんが食べたくなりませんか~
最後までお付き合いありがとうございました。
大切なお時間をありがとうございました。