.hack//G.U. Last Recode
を完走しました。
無論vol1~4全てやったのですがサムネとして用意できる幅として3・4のキービジュしか入らなかった。1・2ももちろんやっています。
◤クリア完了日8月7日◢
そもそもなんでプレイを始めたかというと、2023年のSteamWinterセール時にギフトでいただいてしまったからです。いただいたからにはきちんとプレイしよう、というのが動機でした。
ただし、当時ほぼ一切シリーズを触ってはおらずで…唯一『.hack//黄昏の腕輪伝説』だけ、たぶん読んだ記憶がある。なぜなら絵柄が可愛くて好みだったから。
つまりほぼ知識0で遊んでおり、前後のメディアミックス情報を認識していません。ゲームのバレを踏まないように薄目でWikipediaにて勉強はしました。という程度の人間の感想です。
なお、プレイにかけた期間が長すぎるため、以下の感想にはvolズレが発生する可能性があります(vol1で描いてるけど2の出来事とか)ご了承下さい。
◆vol.1 1/20~2/13
まず初手、こんな『初心者狩り』するネトゲ、続けるんじゃない!!!になった(話が終わる)
し、あまりにも各種掲示板の『あの頃のインターネット仕草』がしんどい(褒め言葉)
しんどい、ということは再現性が高いということなので…当時はリアル感があったんだろうなぁ、とは思いました。今から見ると古傷をえぐられる感覚がすごかったけども…アプカルルのオタク感想とか……。
ゲームのヘッドギアなんかは限りなく『今』を描いていた一方で、携帯端末はどこまでもガラケーなのがちょっと面白かったな…それだけスマートフォンという端末の登場は革新的だったということなんだろうなぁ…と思っています。
あと、今となっては…ではあるのだけども、この初期時点のメインキャラクター達の性格が本当にしんどかった…ハセヲはめちゃめちゃイキってるし…アトリは一生うじうじしているし……まぁ、最初時点が底辺であるからこそ、よい成長をより感じられる、とも言えるのかもしれないんですけが。
一方でいつまでも成長がなくずっとストレスだったのはサルバドール愛原だったんですけど…。こっちは地雷に近い無理さでした。女性へ性的ダル絡みする男性という描写が無理すぎて…。今の時代にこれ出したら炎上せんか…と思っていました。けれどこの動画をみないと結構キーになる情報が得られない、というのが、本当にしんどかったです。
◆vol.2 2/14~4/27
vol2を始めてからアーカイブの映像を見始め、前作の流れをやっと理解しました。Wikipediaを読んだのもここからですね。誰と誰が実は中の人が同じだとか、そういう流れを把握するために…。
前述の「メインキャラクター達のしんどい部分」が昇華されはじめるターン。
ハセヲは周りを気にかけることができるようになり、アトリは自分の問題を乗り越える…ただし、フラストレーションが解消されると新しいフラストレーションが生まれるゲームだったな、というイメージがありました。僕の中では搖光がそれなんですが。…この時点で書くんですが、僕は搖光が好きじゃないです。
それはおいといてこのゲームが想定しているフラストレーション対象は本来は榊だと思うんですけども。多分世界で唯一僕が好きじゃないショタだよ…きみは
あと一番ホラーだったのもこのお話だったな。
まずエンデュランスのストーカー化。もうずっとこわい、ずっと電波。最後まで怖かった。これは『好き』というベクトルの感情です。まんじゅうこわい、と同じ。なんなら、ボルドー戦で助けに来るシーンなんて最高にかっこよかったし。
ただし、最後のシーンのオーヴァンのそれは完全にホラー映画の演出なのである
◆vol.3 5/9~5/30
最後のフラストレーションが立ちはだかる!!!!!榊は2の中盤からわかりきった愉快なヒーラーだったので彼の煽りについてはいっそギャグであり、かわいいね~という感じだったんですが。(掲示板でも笑いものにされていたところもあり)
ずっと独りよがりで、勝手に抱えて、勝手に自己犠牲こじらせて、勝手に自己満足して消えていった…そう、お前だよグラサン…(悪口)残される妹の身にもなれ!!!とわりとキレちらかしていたのでvol4で案の定妹が大変なメンタルになっていて「ほらみろ!!!!」になっていた。
あと、このゲームずっと通して思っていた『説明が足りてない』『報・連・相をしっかりしろ』の極みここ極まれりであった。…逆に言うと説明不足で登場人物がすれ違っていくからこそトラブルとして発展し物語が動いていくのであり、最初から報・連・相がなされてたら、やはり話は終わってしまうので、仕方ないところもあるのか…と飲み込んでいました。
最終的には『解決したけど解決しない』が着地であり、このゲーム発売時点ではここで完結していたことを考えると、そういう消化不良もあるけれど綺麗になりきれないという清濁を飲み込むことこそが『現実』なのかな、ということだったりするのか?何となくぼんやり思っていました。
まぁ、僕が買った時点では続きがあることを知っている状態だったのでなんとも言えないんですが…。
◆vol.4 8/7
当時は2007年にvol3まで、2017年に追加でこのvol4が出た文脈を考慮し、あえて少し時間を置いて遊んだvol4でした。これを10年待たされたオタクの気持ち……!(とはいえ3まで履修した事がある人たちはこのためだけにLastRecode買うのもしんどかったろうな…とも思いましたが)
ただ、あらゆるキャラクター達が自分の中の問題を乗り越えプレイヤーとしてもノンストレスだったなかで最後のストレス要因として出てきたアイナがちょっとしんどかったな…。すべては兄が勝手にしたことで、恨むなら兄を恨むべきであろうにハセヲに恨み言を言うのはどこまでもお門違いなのではないか?と思ってしまったし。兄があと数日持たないと言われた、と伝えに来たとき、アイナは全てを過去形で語り、一方でハセヲはどこまでも諦めない物言いだったの『兄を勝手に殺しているのはお前自身だろうが』と僕は思ってしまっていたので。何もわからないまま意識不明で目が覚めたら兄が意識不明になっていた、というのならまだしもAIDAを通してすべてを見ていた、というのならなおさら察しろ、と思ってしまっていたので…。
一方で本当に成長したと思ったのがアトリで、きっとvol1のころは自分に相談してもらえないことを「自分が頼りないから」「私なんて」とウジウジしていただろうに「人には頼るもの」「もっと頼ってほしい」といえる。プレイ中ずっと感動していた。
そして同じくらい成長していたのがやっぱりハセヲで、みんなのお陰でここまでコれた、といえることは間違いなく「強くなった」ということなのだろうな、と噛み締めていました。その対象として、どこまでも自分本位に終わろうとしているオーヴァンを早く目覚めさせて一発殴らなければ、と思ってしまったし。
そして反対に徹頭徹尾好きになれなかったのが搖光でした。最後に選べるパーティメンバー候補の中で「なんでいるの?」になってしまったので…。
タビーも他作品を履修していない以上、同じ気持ちにはなりかけていたのですが、アニメにて黄昏の旅団のメンバーだった、ということなのでわかる。シラバス・ガスパーはAIDAを知らないので若干蚊帳の外みはあるけれども最初からずっといっしょに歩み、ハセヲが何かを抱えていることも察して手伝いたいとなるのはわかる(裏を知らずに世界を楽しんでほしい希望はあったが…)アトリ・エンデュランス・朔望・パイ・クーン・八咫は疑問の余地もなし。
…のなかで「なんかわかんないけど手伝うよ!」という空気の読めてないテンションが、本当に無理で…。好きな方もいるだろうなので申し訳なくはあるが…。
ちなみに最終的戦に連れて行ったのは望(アイナと友好関係があるから)と八咫(オーヴァンと世界に因縁があるから)でした。
総括
10年前に3まで出して完結にしたのだろうに蛇足なのでは?と危惧していた部分もあったのですが、最後のハセヲからオーヴァンへの一言で「4まででこれは真に簡潔なのだな」と思えたので、体験できてよかったな、と思っています。いい経験でした。(90時間超えのゲームを完走できた、という体験も含めて)
オーヴァンがあの世界を純粋に楽しめたのはサービス最終日だった、というのは皮肉でもあり自業自得でもあるけれど…
『配信』という行為を始めたときから、の一連のアーカイブになったため、初期はゲーム画面のみ音質はゴミ、次第にヘッドセットをより良いものを描い、V身体を受肉し…という配信形態の変遷の経緯にもなってしまったのもあじわいでは…ある…