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学校・教員の負担軽減に貢献するスクールカウンセラー(SC)とは



前回は


「SCによる学校文化の理解」についてまとめたので
今回は「学校・教員の負担軽減に貢献する」についてまとめます

SCをはじめたてのころは
「今日は学校や子どものために何ができたかな・・・」と思いながら
帰宅することもよくありましたが

最近は
SCとしてはこういう働き方がいいのかな〜
となんとなく自分の中で答えを見出しながら仕事をしています


学校・教員の負担軽減に貢献する
ということですが
端的にいうと「学校・教員のニーズに応える」ということだと思っています


SCの仕事の範囲内で学校や先生のニーズに応えられるものとは・・・


①記録を教員に分かりやすい内容でまとめる
②発達検査の結果を教員の行動レベルで解説する
③子どもや家庭についてのアセスメントの内容や具体的な支援方法を伝える
④子どもが集団の流れに乗って活動を進められる支援をする



①記録を教員に分かりやすい内容でまとめる


SCは仕事をするうえで記録は欠かせないものだと思います

学校によってはもしかしたら記録はあまり読んでもらえてないのかな〜
なんて思うところもありますが(笑)

記録については
SCになりたての頃は何をどのように書いたらいいのか
かなり悩みながら書いていました

学校は教員が記録を読む時間もあまりないので
情報共有がしっかりできる学校は私が行っている学校ではありません
SCとしても記録を十分にまとめる時間がない学校もあります

何をやるにしても時間がない学校ですが
記録だけは目を通してもらえます(と思っています)

だから記録が教員にとって分かりやすく
教員の生徒指導に役立つ内容であれば
教員と良い関係も築くことができて
SCとして信頼してもらえるチャンスなんです

ということで
学校の働き方改革としても役立つSCの記録の仕方についてまとめたので
次回、載せたいと思います


②発達検査の結果を教員の行動レベルで解説する


SCをしていると子どもが学校からの紹介で
自治体の教育センターで発達検査をしたり
医療機関で実施した発達検査の結果を持参してくれることがよくあります

特に教育センターで実施した検査については
親御さんや担任の先生も一緒に検査結果を聞きに行くこともよくありますが

「説明を聞いてきたんですがよく分からなかったです」

と言われることが少なくないです

説明をしてくれた心理士(たぶん心理士さん)も
分かりやすく説明していると思うんですが

「具体的にどう進めたらいいのか分からないです」
と言われます

要望があれば
親や教員の行動レベルで具体的に

「〜と声かけしてください」
「〜をしたら〜してあげてください」
と紙にまとめて説明しています

心理士さんとしては発達検査で分かったことをお話ししていると思うんですが
親や教員としては
具体的にどのような支援(声掛けや手助けなどの進め方)をしたらいいのか
知りたいという差異があるようです

③子どもや家庭についてのアセスメントの内容や
 具体的な支援方法を伝える


こちらは記録と重なる部分もあるんですが
どのような理由で現状の子どもの状態になっているのか
要因や理由を知れると支援する親も教員も支援しやすいですよね

ただ
すぐに分からない時もありますし
すぐには答えを出さない方が良い事もあります
そういう時は
子どもの環境がバランスのとれるやり方で進めています

何も問題がなさそうな時はアセスメントの内容を簡潔に伝えて
具体的に進めると良い内容を親や教員の行動レベルで伝えます

これは簡単そうで難しいんですが
これをするようにしたら信頼度が増したように感じます
(自分だけが勝手に思い込んでいるだけかもしれないですが・・・笑)


④子どもが集団の流れに乗って活動を進められる支援をする


これに関しては私の場合、小学校に当てはまります
中学校や高校には当てはまらないんですが

義務教育だとクラスの中の児童生徒の能力の差は大きいです

基本的に学校は集団指導なので
クラスの7割ぐらいの子に分かる授業をしています
そうなると集団の流れについていけない子が必ず出てくるんですよね

学校やクラスの様子にもよると思いますが
ついていけねくても大人しく座っている子
分からないことが辛くて離席してしまう子
いろんな子がいます

教員が細かく個別指導ができると良いですが
基本的には集団指導なので必ずできる状況とは限りません
構内を巡回して集団の流れに乗れていない子がいるなと思った時は
クラスにお邪魔して一緒に課題を進めたり
集団の流れに乗れるように支援をしています

担任の先生から「ありがとうございます」と声をかけてもらえることもありますが
先生の指導するタイミングによっては邪魔をしてしまったかな・・・と
思うこともあります

正解もあるのかは分からないですが
その場の様子や雰囲気で「子どもの支援をすると先生は楽になるかな」と
思った時に支援をしたりしています


Instagramでも簡単にまとめていますので
よかったら覗いてみてください 

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