雨の中、広角で、モノクロで、田舎
ずいぶん久しぶりにPOVスナップを録りました。ネックストラップにGoProをマウントしているのですが、これがシリコンかなにかで暑いんです。涼しくなったのでやろうやろうと思っていたのですが、雨。まあ仕方がないので広角パンフォーカスで撮っていました。
この記事の写真は動画を録って、その後に歩いた場所の写真です。こんなひらけてるならパンフォーカスじゃなくて普通に無限遠に合わせてればよくね?と思い直して撮っているので、動画中の河川敷の写真より幾分か鮮明なような気がします。ライカはAFが無いのでこういう時に不便だなあと思いつつ、まあ写ればいいかとも思いつつ。
田舎すぎる場所を歩いたのでほとんどが田園で、道中にひとつとして自動販売機がありませんでした、とだけ言えばなにか伝わるでしょうか。なんの工場かわかりませんがなにかしらの工場があったり、あとはまあ神社とか……そんな感じでした。
こういう写真を好き好んで撮るわけですが、別に田んぼがどうできてるとか、農業に興味があるとかでもなく、まあただわたしにとって慣れ親しんだ風景だから撮っているというだけです。意味はありません、意志だけで撮っています。歩き、撮る。元々は散歩ついでになにかしら撮る程度の感覚でしたが、思えば最近はどちらが先でもなく、それは所作のひとつのように思えます。カメラがないと落ち着かないのは確かです。
歩いてるときはほぼ無心です。歩きたいから歩いている。ここにも意味はこれっぽっちもなく、たとえばこの時期なら彼岸花を探すとか、そういう目的意識のひとつでもあればよかったのですが、ただ近くに車を停めたというだけの話です。何がいいんだろう、自分でも疑問に思います。行動の原理が無い、ただ意志しかない。そして写真も同じく、なにもない。なにかが必要だと思ったこともない。ただ、わたしに必要ななにかは、そういうものから見つかるような気がしています。
そういうところ、虚無主義と実存主義が同時に存在する矛盾した生き方をしているなと思っています。二律背反で生きてる、常にどこかで矛盾している。じっくりと覗き込むと思考はいつも混乱している。ただ、なるべく考えないようにしていると、それは不思議なバランスで保たれている。良く言えば中庸、突っつけばたやすく崩れる安寧。静かでいたいものです。
さてはて別に言いたいこともないのです。ただ撮っただけですので。眠たいですし、目がシパシパします。猫が胸の上でゴロゴロ言っています。夜は寒くなってきました。明日は面倒なうえに身体的に超絶つらい仕事が待っています。その仕事をするために今日休日出勤しました。木曜日にもつらい仕事が待っています。今週はどうしてこうしんどいのだろうと胸が苦しくなっています。うーん、写真の話はできないものです。