生活写真
GR3には内蔵ストロボがないんです。これが地味に不満で、わたしはストロボを直当てしたときの、なにか暴くような乱暴さが結構好きなんです。まあだからといってストロボを使った撮影を多用するかと言われたら全然で、やっぱり暗いからストロボ炊きましたくらいのちっちゃな必然性が欲しいのです。つまりまあ、家や夜の外出なんかの、いかにもふつうな生活を暴くような、そんな写真が結構好きなんですね。
ただ残念ながらこれらの写真は、さっき暇だったから撮っただけです。なんかもっと料理の写真とか、全然美味しそうに写らないんですけど、ストロボで撮りたいですよね。あー生活だなあって。別に丁寧でもなければ上等でもない、ありふれているか、それより少し粗雑な生活だなあってやつ。
ストロボ撮影自体がちょっと仰々しいというか、傍目には暴力じみている感じがするので家の中で撮る写真が多いわけですが、いつだったか写真を主題にした映像作品を作ろうと思った雨の日、屋外でGRDのストロボ撮影をめっちゃした覚えがあります。たぶんカメラロールのどこかにいるのですが。
ということで探してみました。こういう写真、単写真で見ると全然つまんないなにかなんですけど、たくさん並べるとなぜかおもしろく見えることがあります。全体的にどよどよした雰囲気がストロボで暴かれているような、まあそう感じるのはわたしだけかもしれませんが、なんかそんな感じです。カラーだと特に全体の印象が陳腐で、より生活感が出るかなって。モノクロにするとさらに強くキャンディッドって感じがしちゃうんですよね。それはそれでおもしろいんですけども。
んまあ暇だっただけです。雑なストロボたのしい。
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