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LUMIX DMC-F1というコンデジについての所感

こいつ

最近になってOVF付きのコンデジがとても良いことに気づいたのでなんとなく見てくれが良いものをいくつか探し出して購入、使ってみているのですが、情報量がとにかく少ないのがこの時代のコンデジたち。このLUMIX DMC-F1も情報が少なく、レビューも作例もかなり少ない部類です。それもそのはず、このカメラは現Panasonic、当時は松下電器のものでして、まあ家電家電と呼ばれて誰も気にしてないカメラだったわけですよ。

レンズにライカ監修のVARIO-ELMARIT銘が入っているにも関わらず、ライカの目という宣伝文句にも関わらず、こんなにも情報が少なく興味を持たれていないカメラ、まあ今もパナのライカレンズ付きコンデジはあまり気にされていない気がしますけれども、不憫だなあと思いつつ使ってみたわけです。が、

えー、ワイド端が換算35mmのこのカメラ、これらの作例では分かりにくいですが当たり前のように樽型収差が出るんですね。先の記事でファインダーの収差が気になると書いた気がしますが、レンズも歪むので正確なファインダーってことだな! 実焦点距離が非常に短いせいもあるのですかね、あまり詳しくないのですが、これでライカの目と宣伝するのはなかなか肝が据わってますよね。ただ周辺まできちんと結像してる感じはありますし、いくらかレタッチしてはいますが色の出方もなかなか渋くて扱いやすいほうです。

日曜日の朝、妙に気だるくて活動する気力がないからこの記事を書いているのですけれど、こうして撮った写真を見返しながらカメラの話をしていると、とりあえず今日はこのカメラ持っていかなくていいか……と後ろ向きな感情が湧いてきますね。まあ昨日いっぱい使ったのでいずれにせよ使う気は無いのですが、しかしまあ、多少歪む程度で済んでいる光学3倍ズームがこの当時全然気にされていなかったのはちょっと違和感ありますね。わたしは現代の基準でこのVARIO-ELMARITにケチをつけていますけれども、300万画素時代のものとしては別にいいんじゃない?と思ってしまいます。まあ他を知らないのですけれども。ただ今わたしが使えているので、当時としては問題は無かったと思うんですけどね。

どちらかというとセンサーのほうが問題なんじゃないかなって思うわけですが。基準ISO感度でもシャドウ部のノイズがまあまあ激しいです。陰になっているアスファルトやコンクリートを見ればすぐにノイズとわかるそれがありますね。わたしの中でノイズといえばペンタックスK-7やリコーGRDなんかがパッと出てくるのですけれど、それらと比べても明らかに嫌な感じのノイズです。ざらつきというより、ただ荒れている感じ。写りの悪いテレビ、極端なトリミング、極端な増感、そんな感じの画像が当たり前に出てきます。めちゃくちゃ破綻してるとは思わないですけど、好ましいわけではない。

1、2枚目を見てもらえば歪みが分かりやすいと思います。んまあこの程度を気にするかどうかは人にいると思うんですけど、わたし的には換算35mmで歪むとなんかちょっぴり気持ち悪いので歪まないで欲しいなって。しょうがないと思うんですけどね、現代みたいにデジタル処理で補正かけてるわけでもないでしょうし、たとえば換算35mm付近のオリンパス17mmF1.8なんかは補正を切ると恐ろしく歪みますし、それよりもずっと小さい実焦点距離でこの程度に収めているのはすごいことなのかもしれない。かなりコンパクトですし、ライカもこれだから許したのかしら。うーんわからんですね、まあ楽しく遊べるカメラではありました。

さてそろそろ寝巻きから着替えるべき時間だと思うんです。いつまでも遊んでないで遊びに出かける支度をしましょうね。🖕。

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