富士山道中膝草毛
八丈生活10日目。
今日はなんにも予定がなかったので、1人ドライブに挑戦🚗
八丈富士のふれあい牧場から、海を見ながら永郷へ一気にくだるお気に入りの坂道ルートにしよう💡
と、意気揚々と出かけたわたし。
しかし、その日の八丈富士はかなりの霧🌁
牧場からの眺めもイマイチそうだったので、そのまま海に向かってくだる坂道へ向かう。
こっちじゃなかった気もするけど、ここだったかな?といささか危険な匂いのする坂道をくだったのが運の尽き。
青に白字で「林道 富士環状線 始点」との看板が控えめに設置されている。
う〜ん。間違いなくこれはGo to 永郷ルートではございませんな。
戻ろうと振り返るも、来た道はもし対抗車が来た場合、すれ違うのは不可能、バックも不可能なカーブのきつい急な坂道。。。
まぁ、行ったことないけど、開拓じゃぁ〜前進あるのみじゃぁ〜🚗と富士環状線へ。
ここから予期せぬ大冒険が始まる。
はじめてみる舗装の仕方。そして、これはいい方。
これもいい方。
ガタガタ石ころだらけの道が続き、あ、やっと舗装されてる道だ〜✨と思うと、そこは10mほどで終わり、またすぐガタガタ道の、繰り返し。
終わりなき山道に不安を隠しきれない。
こ、これジープとかサファリ仕様じゃないとだめじゃない?
どう考えても、若葉マークandオンボロ軽自動車という弱小コンビが来るべきところではない。
あの始点にあった青い看板は、赤や黄色で
「WARNING☠️」
くらいしとかないとダァミだよ〜
車体に穴開くか🕳パンクするか、愛車がどうにかなっちゃいそうな破壊力のある道が続く。
頭の中ではずっとインディージョーンズのテーマが流れ、激しく上下に揺さぶられ、本気でこれはまずい、と思っていたら、悪い予感は的中。
この道はどう見ても崩壊しているよね?という激しい段差で、緊急停止。
前にも後ろにも行けず、アクセルを踏んでも空回り。
「エンジンが燃えちまう〜!!」
1人ナウシカごっこをしている場合ではない。
車体から煙が出始めたので、エンジンを切りひとまず外へ。
ただのドライブのつもりだったので、足元はギョサンにノースリーブといういでたち。完全に間違った格好で、八丈富士の山奥で立ち往生するオバハン。
大ピンチのはずなのに、この状態がシュールすぎて、ちょっとふふってなってる自分。
JAFとか島に存在しているんだろうか…
が、もちろん圏外。
誰か通りかからぬものか…
振り返っても超足の速い野鳥か、野良猫たんをたまに見かける程度。
使えるものはマイセルフしかないことを理解。
Just do it!
ギョサンで踏ん張りながら、押したり引いたりしてみるも何も起きず。
力技はあきらめ、引っかかっていそうな石を素手で掘りだすドリル作戦に変更。
わたしの中のキングコングが目を覚まし、下にハマっていたなかなかの大きさの石を5.6個放り投げ、おそるおそる発進。
見事脱出ーーーーーーーーー🚗💨💨💨
ウホーーーーーーーーーーー🦍💨💨💨
勝利のドラミングをかき鳴らし、高鳴る胸。
しかし、喜びも束の間、脱出した後も険しい道は終わらない。
もう木が魔物に見えてきた🎃
飛び出してくるアゲハ蝶もコウモリに見える🦇
道中、助けを求めたうずらのような鳥のつがいを見つけるも足速すぎ、子猫を見つけるも足速すぎ、八丈富士在住アニマルは何も撮れず…
おぉ、わたしのかわいい生き証人たち。
岩石をぶん投げ、手も足も泥だらけのゴリラだもの。そりゃ逃げるわいな。
傷心のまま車に乗り込むと、
めっちゃくっつき虫ついてる…
孤独で泥と草にまみれていると、人間は自然の中では無力だ、と痛感できる。
来て良かったなぁ、富士環状線。(無事脱出できたから言える言葉)
振動とカーブで自分の運転に吐きそうになりながら、ひた走ること50分。(長すぎるでしょ!)
ついに終点。
見てください。この控えめな看板。
9210mもあったとは。。。
地味すぎるよ。。。アピール足りないよ。。。
出会いがしらに注意ってあるけど、一方通行にしてないん?!
対抗車来たら終わるって!幅員4.0mだし!あの道バックで進める人そういないって!
5. 四駆以外お断り、も追記希望。若葉も侵入禁止❎
看板の控えめさに騙され、よく読まずに入った結果。
泥草にまみれ、無力さに打ちひしがれ、魔界へ軽く足を踏み入れていた。
こんな感じのドライブになる予定が、知らぬ間に魔界への扉を開けてしまっていたとは。
とりあえず我が家の愛車・ダイハッチに感謝😭!
痛みに耐えよくがんばった!サンキューソーマッチ!
明日からお盆ウィーク。
ご先祖様、どうかこのやんちゃなめしいたババをお見守りくだせぇ🙏
そして、皆様も夏のレジャーにはくれぐれもお気をつけくだせぇ🙏
-番外編-
母チヅヲのパジャマがイケている🐈
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