CS勝率9割!連続優勝を果たした環境トップデッキ【スプライト】徹底解説!
はじめまして、お久しぶりです、アライブです。
今回は2022年7月の制限改訂にて弱体化を受けるも、未だ環境トップを貼り続けている【スプライト】の解説記事となります。
7月15日時点で、新弾DARKWING BLAST発売後の構築や考察についても追記してあります!
現在の環境は主に【スプライト】と【ティアラメンツ】の2強となっており、個人的な認識としては次点に【エルドリッチ】と【エクソシスター】が続く広く見れば4強のような環境であると考えていますが、【スプライト】はその全てのデッキに不利を取ることなく立ち回ることができるため、今一番環境に適したデッキであると考えています。
僕自身も【スプライト】を使用し3回CSに参加した上で
・7-1で3位(この日のみ【勇者スプライ】)
・7‐0で優勝
・6‐1で優勝
と、タイトル通り9割の勝率を維持したうえで2回優勝という非常に高いアベレージをキープできています、同じく現環境トップと言われている【冥界(イシズ?)ティアラメンツ】にも未だマッチ単位では負けていません。
《餅カエル》が禁止となった2022年7月環境の【スプライト】にも《鬼ガエル》が採用されている場合がほとんどのため4月環境のものと比べても構築自体は大きな変化を成していませんが、その実細かな変更点が及ぼすプレイ・プランへの影響は非常に大きいです。
この記事は構築段階でのプラン思考やカードの採用理由に重きをおいて【スプライト】の解説を行いたいと思います。
・「【スプライト】を使用しているが中々勝つことができない。」
・「新制限後の【スプライト】の基礎を知りたい。」
・「どのような考えで今の構築に至ったのかが気になる。」
このような疑問を抱いている方に是非読んでいただきたい内容となっております。
新弾のDARKWING BLASTの発売後も新規カードの登場により環境に居座り続けることは間違いないと思いますし、基本的な考えは変わりません。
新弾後の構築については構築案が完成次第追記(7/10目途)し、最新弾発売後にまた詳しく解説を行いたいと考えています。
1.使用している【スプライト】の構築
この先の説明を行っていくためにも必要と思いますので、取り急ぎ僕の使用しているデッキリストを載せておきます。
CS毎に徐々に改良を重ねていき、3枚目が最終的な構築となります。
現環境には適していないと判断したため2CS目からは勇者ギミックを不採用としましたが、需要がありましたらこちらの解説も行おうと思います。
2.【スプライト】の強み
動きの再現性が抜群
自由枠が多く環境に合わせて構築を変え対応することができる
明確なメタカードが少なく対策が困難
テーマカードのみで行える選択肢が多く高い対応力を有している
《ディメンション・アトラクター》を採用できる
上記5点が主な【スプライト】の強みだと僕は考えています、一つずつ説明していきます。
1.動きの再現性が抜群
これは僕がそのデッキを”環境トップ”と呼称する際に1番大切な要素だと考えています。
制限改訂ではメインデッキのカードに対する規制は一切無く、現状の【スプライト】でもメインエンジンとなる《スプライト・ブルー》、《スプライト・ジェット》、《スプライト・スターター》が各3枚採用されており、ご存じの方も多いとは思われますがこの3枚のどれからスタートしても
・ジェット→スターター→ブルー
・ブルー→ジェット→スターター
・スターター→ブルー→ジェット
と最終的に全てのカードにアクセスすることができる上に、これら3種のカードを引けていない場合でも《深海のディーヴァ》1枚や、レベル2モンスター+スプライトモンスターから《ギガンティック・スプライト》を繰り出すことで強引にアクセスすることも可能です。
ジェット・ブルー・スターター3種のどれか一つの効果さえ起動できれば最低限
《スプライト・エルフ》+《I:Pマスカレーナ》+《スプライト・レッド》
の様な盤面を形成することが可能なため、最初に説明したように非常に再現性が高くデザインされています。
かみ砕いた言い方をするのであれば「安定感抜群!」ってやつです。
2.自由枠が多く環境に合わせて構築を変えて対応することができる
これは先ほど述べた再現性の高さに付随するものではありますが、【スプライト】は1~2枚のカードから似たような盤面を形成することが可能なため、素引きした際に有効活用の難しい展開補助のような役割を持ったカードを採用せずに、手札誘発等環境に合わせて採用カードを変えていくことが容易です。
今回の構築ですと《ディメンション・アトラクター》や《三戦の才》といったピーキーな特徴を持ったカードを採用していますが、このようなカードを採用していても高い再現性をキープできるのは大きなメリットです。
3.明確なメタカードが少なく対策が困難
このデッキには【ティアラメンツ】でいう所の《次元の裂け目》や《ディメンション・アトラクター》のような1枚で動きが完全に抑制されてしまうような致命的なカードが存在せず、メイン・サイドチェンジ後問わず常に高いパフォーマンスを発揮し続けられます。
現環境ではよく【スプライト】対策のカードとして、《月女神の鏃》や《冥王結界波》が挙げられますが、これらを発動された際でも1~2妨害とリソースは残り続けるため、1枚で解決出来ているとは到底言い難いカードです。
4.テーマカードのみで行える選択肢が多く高い対応力を有している
レッド・キャロットによる効果無効効果ももちろん強力ですが、この強みに関しては主に《スプライト・スマッシャーズ》の存在による影響が大きく、大型モンスターはもちろんのこと対象指定不可や永続魔法・罠といったカードに対する解決策がギミック内に存在していることは、他の環境テーマには少ない非常に大きな利点となります。
また、エクシーズモンスターを起用しているデッキ共通の強みではありますが、《天霆號アーゼウス》による盤面解決能力に優れているのも素晴らしいですね。
5.《ディメンション・アトラクター》を採用できる
2強と言われる【ティアラメンツ】や、その他一部を除いたデッキには無い明確な強みの一つです、詳しくは”《ディメンション・アトラクター》の採用理由”の項で説明したいと思います。
3.各カードの採用理由、および構築段階での考え方
各カードの採用理由を解説させていただきます。
”なぜこの採用枚数に至ったのか”等の思考過程にもフォーカスを当てて解説していきたいと思いますので、今後のデッキ構築の際にでも参考にしていただけますと幸いです。
~メインデッキ~
《灰流うらら》3枚
《墓穴の指名者》2枚
《抹殺の指名者》1枚
《増殖するG》止めたいです、最大枚数採用。
《増殖するG》3枚
ミラーでも【ティアラメンツ】対面でも通ってほしいので3枚。
・《スプライト・ブルー》3枚
・《スプライト・ジェット》3枚
・《スプライト・スターター》3枚
【スプライト】の根幹となるカードです、これら3枚ともが初動の役割を担っているため素引きしたいのはもちろんのことサーチ先としても強く、3枚以外の採用枚数はありえません。
スプライトモンスターは下記の共通効果を有しているため同名モンスターを2枚同時に引いてしまった際も1枚を通常召喚、もう1枚を特殊召喚と運用することになるため無駄になりにくいです。
《スプライト・スターター》に関しても2枚同時に引いた場合は1枚は普通に発動し通常通りの展開を行う際は《スプライト・ジェット》のサーチ先を《スプライト・スマッシャーズ》にしておき、素引きした2枚目は相手ターン中に発動し《スプライト・レッド》or《スプライト・キャロット》へと変換させることで妨害数を1つ増やすことができるため一切の無駄がありません。
・《スプライト・レッド》3枚
このカードが3枚採用されている理由について、質問箱や実際に会った方からも聞かれることの多かったです。
現状の【スプライト】には、召喚権を使用するモンスターとして後述する《深海のディーヴァ》と《鬼ガエル》の計5枚が採用されていすが、僕自身はデッキの安定性を考えたうえで召喚権を使用しなければいけないモンスターはこれ以上の枚数を採用したくないと考えており、増やすとしても《鬼ガエル》の枚数を3枚へ変更する程度に収めます。
当たり前の話ではありますが、召喚権を使用しなければいけないモンスターは重ね引きしてしまえばしまうほど1ターン内に出来る行動範囲が狭まり、先行時ならば盤面が貧弱になりがちになる上に手札誘発のケアも行いにくくなり、後攻時では相手の築いた盤面を解決することが難しくなります。
《鬼ガエル》には水属性を捨てることで自身を特殊召喚出来る効果が内蔵されていますが、《深海のディーヴァ》+《鬼ガエル》の際も、《鬼ガエル》×2の様な手札の際に特殊召喚した場合どちらでも、行っていることは”召喚権を要するモンスターをコストに召喚権を要するモンスターを特殊召喚している”だけであり、肝心の召喚権の消化は行えないため有効活用は出来ておらず実質的なマイナス1です。
初めて《鬼ガエル》の特殊召喚効果を有効活用出来る手札というのが”《鬼ガエル》+水属性+召喚権モンスター”になりますが、現状の構築の水属性モンスター及び召喚権モンスターの比率ではこの様な引きムラは起こりにくく、かといって召喚権モンスターかつ水属性である《素早いビーバー》をデッキに追加してしまうのは、《深海のディーヴァ》+《素早いビーバー》の様な最悪な引き方を発生させてしまう要因になるため好ましくありません。
しかしながらスプライトモンスターの性質上、最初に何かしらレベル2のモンスターを通常召喚ないしは《スプライト・スターター》による特殊召喚を行わなければ動き出すことが出来ず、かといってせっかく引き込んだ《スプライト・ブルー》や《スプライト・ジェット》を通常召喚に使用してしまうのでは旨味も少ないため、少なからず召喚権を使用するであろうモンスターは採用しておかなければなりません。
そこで目を付けたのが巷では1枚、多くても2枚に採用枚数が抑えられているこの《スプライト・レッド》でした。
このカードならばスプライトモンスター特有の手札から特殊召喚出来る共通効果を有しているため、先述した”召喚権被り”による引きムラを発生させてしまうことが無く、《深海のディーヴァ》・《鬼ガエル》と併せて引き込んだ際も《スプライト・スターター》から特殊召喚するモンスターを《スプライト・キャロット》にすることで素引き=妨害数+1へと置き換えることが出来ます。
召喚権モンスターを引いていない場合はこのカードに召喚権を使用することが多く、《深海のディーヴァ》や《鬼ガエル》と比較すると召喚権の使用に対する対価は少ないですが、このカードの通常召喚後に特殊召喚し効果を起動する《スプライト・ブルー》や《スプライト・ジェット》に対する《灰流うらら》をケア出来ていて、その後の手札誘発ケアの役割も兼ね備えているためその他スプライトモンスターを通常召喚する場合と比較しても圧倒的にメリットが多いです。
後攻時には相手の築いた盤面を乗り越える際にある程度の手数が必要とされる場合が多く、このカードであればランク2エクシーズモンスターへ向かうことも容易であり《天霆號アーゼウス》による盤面解決を行いやすくなります。
ここまでの話を要約すると
スプライトモンスターであれば先行時・後攻時問わず一定のパフォーマンスを発揮してくれるため、枚数を増やしても問題無い
先行時では早い段階でこのカードを特殊召喚することが手札誘発のケアにも繋がるため、素引きしても問題無いこのカードの評価は高い
【スプライト】というデッキの性質上、ある程度はレベル2モンスターの採用枚数を増やす必要がある
主に上記3点が今回の構築にて《スプライト・レッド》を3枚採用した理由となります。
また、個人的に《ディメンション・アトラクター》を採用する場合はこのカードの1枚目が除外されてしまってもいいように最低でも2枚は投入しておくことを推奨しています。
・《スプライト・キャロット》2枚
魔法・罠の効果を無効化できるスプライトモンスターで、《スプライト・スターター》からリクルート出来る性質上ほぼ全てのプレイヤーが1枚採用していますね。
僕がこのカードの2枚目を採用した理由としては基本的には《スプライト・レッド》と同じで
《ディメンション・アトラクター》をメイン採用しているため、除外された際の2枚目が欲しい
スプライトモンスターであれば先行時・後攻時問わず一定のパフォーマンスを発揮してくれるため、枚数を増やしても問題無い
といったものです。
1回目と2回目に参加したCSでは1枚のみの採用でしたが、《ディメンション・アトラクター》適用中に除外されてしまい2枚目が欲しくなった場面が発生したため、3回目のCSでは2枚目を採用しました。
《スプライト・レッド》と比較した際に、《無限抱擁》を無効に出来る強みはありますが、召喚権として使用した場合に《灰流うらら》を始めとする多くの手札誘発に対するケアにならず、見劣りすると判断したため2枚の採用枚数に留めています。
・《ディメンション・アトラクター》3枚
現状【ティアラメンツ】と【スプライト】の2強と言われている中で、僕が【スプライト】を使用することに決めさせた1枚です。
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