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ペットは免許をとってから

『ペット飼育を免許制に』するという案については、賛否両論があると思います。
私は、ペットの飼育には知識や責任が必要であり、簡単に飼えることが問題を引き起こしていると考えています。
例えば、ペットの販売や飼育に関する規制が少ない日本では、多頭飼い崩壊や引越しや転勤などの理由でペットを保健所に持ち込む人が多く、犬猫は未だに年間で10,000頭以上が殺処分されていると言われています。
これを防ぐためには、ペットを飼う前に講習を受けて免許を取得する必要があると考えます。
ちなみに海外ではペットを飼うのに免許制度や課税の仕組みを導入している国や地域があります。
例えば、ドイツでは犬を飼う場合には年間約100ユーロ(約1万3000円)の税金を払わなければなりません。これは、犬の飼育にかかるコストや責任を意識させるとともに、動物保護や公共施設の整備などに使われます。
反対派の方は、ペットの飼育は個人の自由であり、免許制や課税は不当な制約だと考えています。
例えば、ペットの飼育に免許や税金が必要になると、経済的な理由でペットを飼えなくなる人が増えると懸念していますし、免許制や課税はペットの飼育放棄を防ぐ効果があるという確かな根拠がないと指摘しています。ドイツでは犬の税金が高すぎるとして、正式に登録せずに飼っている人が多く、税収も減少していると報じられています。また、猫に対する税金はありませんが、猫の飼育放棄は減っていません。
私は、ペットの飼育に免許制を導入した方が善いと、それでも考えています。ペットは生き物であり、その命を終えるまで適切に世話をすることが求められるからです。そのためには、ペットの種類や性格や健康状態などに応じた、少なくとも必要最低限の知識や技術が必要です。また、ペットの飼育にはコストもかかります。ごはん・おもちゃ・医療費などです。
それから、免許制は悪質な繁殖業者や不適切な販売方法を減らすことにも繋がると思います。免許制には問題点もありますが、それらは改善することが可能だと思います。
例えば、経済的な理由でペットを飼えなくなる人に対しては補助金や割引などの支援を行うことができます。また、免許制の効果を検証するためには、ペットの登録や管理の仕組みを整備することが必要です。私は、ペットの飼育に免許制を導入することで、ペットも飼い主も幸福感が上がると信じています。
ペットを飼うことに興味がある人や既に飼っている人は、ペットの飼育に関する知識や技術を身につけるために、講習やセミナーなどを受けることが有効だと思います。
しかし、講習やセミナーを受けることは義務ではなく自由です。強制的に課すことはできませんし、したくてもできない人もいるかもしれません。
そこで私は、講習やセミナーを受けることを推奨するだけでなく、受けた人に対して何らかのインセンティブを与えることが良いと思います(心分布図でいうところの、心の富裕層は積極的に受けてくれる人が多いと予想できるため、インセンティブはどちらかというと心の貧困層や、たとえ心の富裕層でも経済的貧困層な方向け)。
インセンティブというのは、講習やセミナーを受けた人に対して割引券や独自トークンなどの特典を提供することです。インセンティブを与えることで講習やセミナーへの参加者を増やしたり、ペット業界への支援を行ったりすることができます。また、飼い主の責任感やモラルを高めたり、無責任な飼育や放棄などの問題を減らしたりすることが期待できます。
しかし、インセンティブを与えることにもデメリットがあります。例えば、インセンティブの内容や基準をどう設定するか、インセンティブのコストを誰が負担するかなどです。また、インセンティブを与えることで、ペットを飼うことが商業化されたり、ペットの飼育に対する本質的な動機が失われたりする可能性もあります。そのため、インセンティブを与えることは、メリットだけではなくデメリットも考慮しなければならないと思います。しかし、それでもやらないよりはやった方が良いと私は思います。
……ただ、本当の本心としては、ペットを経済的富裕度ではなく心の富裕度の高いヒトが飼える仕組みになればいいのになぁと思っていたりするのです……。

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