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【第20回】「これからのデザイン領域」
第一線で活躍しているクリエイターをゲストに迎え、クリエイティブのヒントを探るトークセミナーシリーズ「CREATORS FILE」。
第16回 クリエイティブナイト
ゲスト:久下玄氏(デザイナー/エンジニア/ストラテジスト)
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様々な肩書きを持つ久下さん。そのお仕事の幅はジャンルを問わず、「デザイナー/エンジニア/ストラテジスト」という言葉をただ聞いただけでは理解しきれない広義の意味を持つ活動でした。とどまることのない久下さんのお話から、これからのデザイン領域について考える熱い夜となりました。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/34166925/picture_pc_237e3b07672acffdd2a5f36ba8c7c63c.jpg)
ーーーまずは久下さんの「デザイン」のとらえ方を教えてください。
商品やサービスの有り様を考えてかたちにすることを「デザイン」ととらえています。
プロダクトやビジュアルなどデザインがわけられていますが、本来のコアは手先の器用さではなくて、ものごとのコンセプトや有り様など中心軸をとらえて、いかに構造化するか、いかに世の中にわかるようにかたちにしていくのか、が本来のデザイナーの職能ですね。
ーーー「エンジニア」「ストラテジスト」という肩書きもお持ちですね。
どちらの領域も広域化してきています。
ソフトウェアの分野で例えれば、誰かが考えたものを指示されたそのまま再現する人、つまりソフトウェアをただ書くだけの人はコーダーと呼ばれ、デザイナー的感性のあるエンジニアと区別されるようになってきています。エンジニアも事業開発の人も、デザイナー的思考が合わさった人が求められている時代なので、私も自然とそういう役割も担うようになりました。デザイナーと同じように「エンジニア」は、デザインを社会で実現するための手法を探したり考えたりして実装する人、ととらえています。
工学的な視点で、なんらかの思想を社会実装するための手段を探す人、かな。
同じようなことが、ビジネスサイドにも言えて、誰かが企画したものを売るだけの人は、ただのセールスマンです。考える営業マン、事業開発する人、どういうものが売れるべきか、どういうふうにPRするべきかを自分で考えられる人が重要となっています。
ものごとには世の中に出るまでいくつかフェーズがあります。
僕は、ビジネスの視点が必要なものにデザイナー的な視点を掛け合わせ、ストラテジー(戦略)をたてることでクライアントの問題を解決することをメインに仕事しています。
▼久下さんが大切にしている流れ
1)コンセプトデザイン
2)ビジネスデザイン
3)プロダクトデザイン
▼それぞれのフェーズでの深堀
・文脈:どういった存在にするのか。未来への道筋を作る大事な領域。どういうものを作るべきか。
・構造:どういう仕組みにするのか?どういった組みあわせがいるのか。
・具現:どういう出来栄えにするのか。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/34167094/picture_pc_836b578294efb1210124345e01fb4719.jpg)
ーーー手がけられたお仕事を教えてください。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/34167152/picture_pc_cf323cc637da71473c1ff2b0a7275fcb.jpg)
いろいろあるのですが、まずはこちら。
▼COTOREES [neurowear, 2016]
http://neurowear.com/projects_detail/cotorees.html
GUIの次といわれる、ボイスUI(VUI)のロボットです。
課題として、すごくたくさんの機能が搭載されてしまってスマホが複雑化してきています。一般的なプロダクトデザイナーはこういうプロダクトはあまり作らないと思うんですけど。
これはスマホの中のひとつひとつの機能を取り出してそれぞれの体験がアイコニックになるように作っています。つまり単機能プロダクト。
例えば、翻訳だけをしてくれる鳥とか。ツイッターのタイムラインを読み上げる鳥とか、ユーザーシーンに合わせて音楽をかけてくれる鳥とか。あと天気予報だけ答えてくれる鳥とかがいます。
最初にneurowearのなかのさんから「インバウンド需要の中、鳥モチーフで翻訳してくれるものをつくりたい」というお題をいただいたんです。
そこで、翻訳だけでなく、様々な機能をスマホの外に出して、スマホレスで使えるものを作り出したらおもしろいんじゃないか、と提案して進めました。
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