常に脇役の舞台裏

私の表舞台って何だろう…？

そこから始まる自問自答。

仕事はしている。事務職なので、完全に裏方の仕事。

特に人を纏めたりするリーダー的存在でもなく、むしろ下っ端だと思っている。

そして、家庭では、母をしている。

表舞台と言っていいほどのことをしているわけではない。

仕事をしている時が表舞台だとしたら、裏では何をやっているか。

ちょっと考えてから気づいた。時間稼ぎだ。主な仕事はリカバリの利く仕事で、それでもミスをしないようにそれなりに気を使っている。与えられたパソコンでひたすら処理し、案件の概要をまとめ、自分がこの日に何をしたか、進捗状況はどうかなど、だれが見ても分かりやすいようにまとめている。別にしなくてよいことを私はしている。無駄も多い。

そして、同じ部署で働く人に気を使い、忙しそうであれば、こちらから仕事を貰いに行く。電話が鳴れば速攻取る。暇人だからね。

電話を取ると、知らないことを聞かれることも多くある。そこは、上司や担当、わかる人に確認して、自分専用のQ＆Aを作成している。労務課なので、社則なども随時チェックできるようにファイルにまとめている。

常にアンテナを張って、情報を増やし、持っている情報は有効期限が切れないようにアップデートをしている。

それでも時間が余る。そこは書類整理でもしてやり過ごしたり、コーヒーを飲みながら、眠気と戦っている。

ほかの人が話を始めれば、勝手に参加して笑ったり、盛り上げたりしている。なんてったって、刺激が欲しい。そして人間関係も円滑になるというもの。

こう見ると、私はなんて楽な仕事をしているのだろうと思う。表舞台もさることながら、舞台裏はなんて薄っぺらいのだろう。

重要な仕事は与えられれば、責任をもってやる。本当は「仕事が表舞台」だと自信をもって言える社畜になりたいのかもしれない。

そして、家庭では、良い母かというとそうでもない。好きに子どもたちを可愛がって、たまに叱るくらいで、全力で子供たちと向き合っているのかというとそうではないからだ。お互いストレスが溜まらないように、適度な距離を置いている。

まだ３歳の末っ子は寝かしつけはしない。疲れていたらすぐ寝る。だから、基本ベッドで一緒に横になっている。甘えてくれば、全力で可愛がるのみ。

母親としての舞台も薄っぺらすぎて何だかな。虐待とかのニュースを見るたびに、そんなにストレス溜めるような育児をしてるんだな、と思う。それに比べたら、私なんてストレス皆無なんじゃないかって思う。

私の舞台だけど、常に脇役で、主役には程遠い。ただ流されて、流れていく自分を傍から見ているだけ。

#わたしの舞台裏