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同人女とネーム添削サービスの思い出


自分語覚書

◯前書き
はじめて同人誌作りたいと思った。
こんな気持ちになれることなんかもうないじゃん?
最終回でカップリング爆破されたら死ぬしかないし、その場合最後の創作になる可能性もある。
やりたいことはいっぱいあるけど、原作様の胸を借りている以上は、なんかちゃうと思ったら大人しく黙って去るほかない。
全ては心のちそちそがどう感じるか次第。それはその時にならないと分からない。
ということで心置きなく成仏するために人事を尽くすのだと思い、ネーム添削サービスを利用した。

全然終わっておらず3分の1ペン入れ、残りはガサガサネームという何もかもが中途半端な絶望の状態だが、なんかやりたいと思った時にやりたいタイプなので勢いで強行した。


BL R18同人誌を異性の先生に見てもらうことにはかなりの葛藤があった。

そんなこと言ったら初めて挑戦するのがr-18ってどうなんだろうとも思いつつ‥。でも描きたいのはそれなので心に正直でいたい。

規約にはいいよって書いてあるもんと思いつつ、事前にセクハラにならないかどうかの確認をした。
快諾していただいたどころか、このメンバー得意ですよ!とさらなる先生を紹介された。
商売上手かよ。


前日からドキドキが止まらなかった。
気恥ずかしくて匿名以外の人目にさらされるのが苦手なのに、何をしているんだろう。
私はプロというラスボスを召喚することで、強制的に矯正治療を自分に施そうとしたのかもしれない。
徐々になれていくというよりは、劇薬を浴びようというドMスタイル。0か100かというのはいかにもオタクって感じだ。



◯どう進むか
基本はオンライン。
見てほしいものを当日先生が見れるように、事前に作品を送り当日は、先生が画面を共有し見ながら、どんどん手を加えてくれる。
相手の画面で自分の作品がざざーっとスクロールされていく様を見るのは恐怖だ。


絵描き歴や年齢を聞かれつつ、軽い雑談をしながら進む。
こことか難しいところ書けてるけど、後頭部弱いねみたいな画力についても軽く言及される。



穴があったら入りたい。正面で自作が流れていくのを見ながらいたたまれない気持ちでいっぱいだった。
正直途中お金払い損でいいので、ああっ回線がおちましたとシラを切りつつそれっぽい時間を稼ごうかと思った。


美大系の友人が、講評が怖いといっていた気持ちを理解した。金払ってるお客さんsideというのに、何故こんなまな板の鯉みたいな気持ちにならなければならないのか。超超萎縮しちゃう。
編集に持ってく漫画家もこんなドキドキ味わってるの‥??

とはいえ少年漫画を曲解捏造してボーイズラブえっちをさせているのだ。これくらい謙虚なスタンスでいるのがいいだろう。
こんな精神の弱点曝け出してシラフでいるのはなかなか難しく、気が狂いそうだった。

ただ先生も鬼ではなく、どうしたら意図がうまく伝わるかを主体に考えてくれるので、なんでこの子たち◯◯してるの等内容については特に言われなかった。
めちゃくちゃ尊重してくれて、感謝。




正直な所、先生はその時に初めて自作をみるので、ストーリーの話の流れというのはなんとなく理解してもらうか、説明するしかない。限られた時間の中で行うという前提の中、基本は相手の読解力にかなり依存する所があると感じた。
最初に、自分でこんな話、ストーリーですと端的に言えたらスムーズかもしれない。
とはいえ伝わらなかったら、それが答えということで描き直した方がいいのだろうか。


大丈夫かな?というドキドキに反して先生はちゃんと理解?してくれたように思う。
途中渾身の攻め君のエモセリフをヤらせろの4文字で要約されてしまったのは笑ってしまった。
情緒大崩壊で草。
とはいえなんてったってその通りの大正解で、おプロの読解力に脱帽した。言外に込めた思いはちゃんと伝わっていたようでよかった。
そうなんです。お誘い(強)なんです。



ちょいちょいここはこーした方がわかりやすいかもと、リアルタイムでネーム切ってくれるのはとても参考になる。私1人じゃこんな最高のコマは生み出せない。
引き出しと経験が違う。
それを何回か繰り返し行なっているうちに、すぐ期限の1時間がたってしまった。
私も先生に徐々に心を開いてきて、ようやくベッドシーンや!!というところだった。
おいおい本命はここからなんだが。
私はここから先、1人でえろまんがに立ち向かわなければならない。

流石にぐちゃぐちゃネームの中盤から先は、プロを持ってしても解読不能だったのだ。


もしまた次相談するような時は、大掛かりな訂正で描き直しになることを恐れず、ちゃんと何してるか分かるようなある程度書き込んだ状態で持っていきたいと思う。


◯結論

サイコーによかった!やってよかった!!
そもそも自分と目の前の紙としか全く関わりがなく、煮詰まっていたのでいい刺激になった。
忖度も遠慮もアンチでもないガチガチの第三者というのがいい。真のフラット。
また、画面共有しながら具体的に書いてくれるのはめちゃくちゃ分かりやすい。

プロはおかしいところや、ここ位置逆になってるよ!等のお作法、全然気づかなかったことを即効で指摘してくれる。
生きてきて、カメラや日本漫画独特のお作法のことなど意識したこともなかった。
めちゃくちゃ傾聴しまくりの超熱心な生徒Aとして、さも分かった風にうんうんうなづき太郎していたが、正直まだまだ体に染み付いていないので、未だに当たり前のように攻め君と受け君の位置はクルクルしている。

やっぱ分かんねーわ…。

自分は分かった気になりがちなので、いつかちゃんと身にできたらいい。

とにかくまじ感謝。全体の総ページ数の3分の1は先生のおかげでいい感じになりそうです。
残りもなんとか、なんとかするしかないだろう。

結論としてはまた次の機会があったら利用したいナッ

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