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プロセス11
結局、急な仕事で忙しくなり
元カレと会うことはなくなった。
2本の媒体を3日でデータ納品しなければならない仕事だった。1本は断ったのだが…『厳しいのは承知してますが、詳細は固まっているので。』と言われてしまい、受けることにした。いつものように『早速送ります。』と言ってから1日が経ち、1本目の詳細のみがきた。
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追い込まれた状況の中、詳細を出力してチェックしようと思ったが、プリンターが反応しなくなった。「あぁ、終わったな…。」と妙に冷静になった。「やっぱりお前も限界か。10年ももったなんて立派だったね。おつかれさま。」と労いの言葉をかけた。仕上がりをチェックできないのは厳しいが仕方がない。
ところがさらに厳しい局面に立たされることになる。2本目の詳細がこない。納品当日になって『家族が入院した。バタバタしてて、詳細は今日中に送ります。』という連絡。但し、スケジュールは一日延びた。
徹夜続きでなんとか終わらせたが、もちろんその後も修正が入り予定通りには進まなかった。
無理無体なことばかりで毎回しんどい。何となく他人の人生を生きている気がしてならない。
では、自分の人生とは?
頭の中はグルグルしていたが、一つ乗り越えたことにホッとし、深い眠りについた。
つづく