プロセス3
苦しみが楽になり、傷も癒えてきた。
呼吸だけに集中する。
頭の中は少しずつ整理されてきたが、
まだ身体がだるい。
雨はもうすぐあがる。
久しぶりに本を手に取ってみる。
「永遠という名の一瞬」十和音 響
ん?この本は?何?
ワタシが購入したという記憶はないし、
誰かに借りた記憶もない。
本棚に置いてあるのを偶然みつけた。
頭が少し混乱している。
しかし、プロローグから鳥肌がたった。
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今このページを開いてくれて、
本当にありがとう。
やっとこの長いメッセージが
きみにめぐりあうときが来たね。
このメッセージをきみが今、
目にしているのは、
偶然ではなく必然だ。
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ゾワゾワした。
こんなことってあるのだろうか?
何故今まで気づかなかった?
今ワタシが手にしたということは、
今まさにこの本が必要だった?
動揺しながらも何故か
新しい何かが生まれそうな予感がした。
つづく