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メギドとの思い出:アンドロマリウス

印象深いメギドとの思い出も振り返っておきたい。その中でも1番に思い出すのは、やっぱりアンドロマリウスだ。
私は最初、彼女があまり好きではなかった。戦うことが苦手で臆病だからだ。
別のゲームで、戦うことが嫌いな女のお守りを延々と任され、最終的にブチギレて3DSを放り投げたあの時から「戦えません……」系のキャラクターが苦手だった。こっちは必死に戦ってんだぞ。
そのような思いもあってか当アジトにはなかなか来ず、メギドクエスト等で見ては特性のダメージ無効もあって(苦手だなぁ……)と思っていた。

それを一変させたのが、6章2節である。

6章2節。ソロモン不在のアジトをアドラメレクたちが襲撃し、残っていたメギドたちが容赦なく傷つけられる回。絶望を希望に変えるRPGなので、絶望のシーンは本当に容赦がない。私は暴力が比較的好きな方だが、さすがにジズやブエル、アムドゥスキアスたちといった小さい女の子が傷つけられるのは辛かった。

その中にアンドロマリウスはいた。

フラウロスとフォカロルは瀕死の状態で、アジトに戦えるメギドはいない。ポータルのキーも奪われて逃走もできない。そんなどうしようもない絶望の中、アンドロマリウスが、自分が最年長だ、怖がってる場合じゃない、と奮い立った。どうしようもなく恐怖を感じたであろうその状況で、勝算が全く見えていない状況でできることを必死にやっていた。
図書室での惨劇の中でも、恐怖に怯えながら、痛みに苦しみながら必死に抵抗していた。勝ち目がないことなんてわかっていながら。あの怖がりのアンドロマリウスが。痛めつけられている仲間を見ていられなくて必死に立ち上がり、必死にみんなで生き延びようとしていた。私たちが想像できる以上に、悔しい・悲しい思いをしていただろう。
アジト脱出後、少しの希望がすぐに大きな絶望に変わる中でも必死に知識を使って戦っていた。逃げなかった。知識は力!!本当に格好良かった。仲間のためにできることを探して必死に戦うアンドロマリウスがそこにいた。
あの6章2節の攻防戦はその場にいたメギドが全員必死にもがき、何回倒れながらも必死に時間を稼ぎ、必死に戦った結果の勝利だった。絶望があまりにも絶望だったが、「絶望を希望に変える」というコンセプトにぴったりの話だったと思う。どのメギドたちも本当に頑張ってくれていたが、その中でもそれまでの印象を一気に覆されたのはアンドロマリウスだった。

その後、悪魔の酒イベント後にアンドロマリウスは当アジトに召喚されることとなる。バルバトス軸の協奏パはもちろん、塔や禁域での戦いで大活躍してもらっている。こうやってアンドロマリウスを使っているのも、6章2節の彼女の奮闘を見られたからだな……と思っている。戦いが落ち着いたら、ゆっくり大好きなメアリー・チェリー先生の本を読み、本の素晴らしさをヴァイガルド中に広めてほしいな、と思う。がんばれチェリー先生。

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