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FP1級実技試験の記録④(2024.6.9 PartⅠ)

2024年6月9日のFP1級実技試験の様子を覚えている範囲で振り返ってみました。記憶があやふやなところがある点は、御容赦いただきたいと思います。

面接中は限られた時間の中で回答を求められ、かつ緊張もあったことから、大体こんなものかという程度に御覧ください。

問題はこちら

控室を出て、すぐそばにいる係員の方から「たこさんはこちらの面接室です。」と案内され、面接室のドアをノックします。

たこ:(ノックを3回)失礼します。(ドアを開ける)

※面接官は質問役、記録役いずれも男性の方でした。

たこ:たこと申します。よろしくお願いいたします。

面接官:たこさん、よろしくお願いします。どうぞ。

たこ:失礼いたします。(着席する)

面接官:それでは早速始めていきますが、設例の顧客の相談内容および問題点として、どのようなことが考えられますか。

たこ:自身の相続対策としての不動産投資、生前贈与、納税資金の確保が挙げられます。

面接官:他には何かありますか。

たこ:NISAもですか。

面接官:そうですね。あと他には保険もありますよね。

たこ:あ、はい、保険もそうでした。

面接官:まず不動産投資の話ですけど、なぜ相続税対策になるんでしたっけ。

たこ:相続財産が圧縮されるからです。

面接官:具体的には、どう圧縮されますか。

たこ:土地は貸家建付地、建物は貸家評価となります。

面接官:貸家建付地の評価額はどのように算出されますか。

たこ:自用地価格✕(1−借地権割合✕借家権割合✕賃貸割合)です。

面接官:そうですね。今回の事例はタワーマンションですが、留意するべきことがありましたよね。

たこ:評価について、最高裁判決が出ていることでしょうか。

面接官:合ってます。あれって、どんな内容でしたっけ。

たこ:評価額と実勢価格との乖離がある場合、乖離率で補正するというものでしたっけ。

面接官:そうですね。乖離率ってどれくらいでしたか。

たこ:60%だったと思います。

面接官:そう、60%ですね。それでは、違う質問に入りますが、相続って制度改正ありましたよね。それについて、分かっていることを教えてもらえますか。

たこ:相続時精算課税制度に基礎控除が創設されました。あと、生前贈与の範囲が相続開始前3年間から7年間に延びました。

面接官:ありがとうございます。生前贈与って何か経過措置ありましたか。

たこ:延びた期間については、最大100万円まで相続財産に加算しません。

面接官:そうですね。それでは、新NISAについても教えてくれますか。

たこ:今年から開始し、つみたて投資枠と成長投資枠とに分かれています。

面接官:いくらまで投資できるんでしたっけ。

たこ:1800万円です。

面接官:成長投資枠の上限はいくらでしたか。

たこ:1200万円です。

面接官:それぞれの枠を目一杯使うと毎年いくら投資できますか。

たこ:つみたて投資枠は120万円、成長投資枠は240万円です。

面接官:それでは売却すると非課税枠は復活しますか。

たこ:翌年に復活します。

面接官:ありがとうございます。保険のことも伺うのですが、相続において非課税となる額を教えてもらえますか。

たこ:500万円✕法定相続人です。

面接官:そうですね。最後にFPと職業倫理で大事なことを6個挙げてください。

たこ:顧客利益の優先、コンプライアンスの徹底、守秘義務の遵守、インフォームド・コンセント、自己の能力開発、あと一つが…

面接官:あと一つです。

たこ:えーと、(まずい。思い出せない…。この辺りでアラームが鳴る)、すみません、ど忘れしてしまい、すぐに出てきません。

面接官:了解です。これらでもっとも大切だと思うものはどれでしょう。

たこ:インフォームド・コンセントです。相続に当たっては、きちんと相談者に説明し、納得してもらった上で進めていくことが大切だと思います。

面接官:以上で面接は終了です。

たこ:ありがとうございました。

PartⅠでは、面接官からの質問に答えていきながら、先方の求めているであろうものを話していけたのではないかと思います。面接官とコミュニケーションを取りながら進められた感じを持ちました。

また、PartⅡが先だったため、こちらの方がまだ答えられたという印象でした。しかし、倫理を全て答えられなかったことは痛かったです…

PartⅡの記録はこちら

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