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可憐なアイボリー メジャーデビューに寄せて
私が約四半世紀の人生で初めて好きになったアイドルが今日、めでたくメジャーデビューの日を迎えた。
今までもライブやMVの感想をXでポストしてきたが、彼女たちへの気持ちはとても140字には収まりきらないので、今回はnoteの方に投稿してみようと思う。
可憐なアイボリー
可憐なアイボリーは、日本最大級のアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL 2021」と合同で企画されたオーディション 「TIF de Debut 2021 by TWIN PLANET」にて応募総数3,167名の中から勝ち抜いた、メンバーからなる女性アイドルユニット。
関連動画総再生回数10億回を超えるクリエイターユニット HoneyWorks がサウンドプロデュースを務めている。
「アイドルの常識を突き破る」ような新しいアイドルユニットを目指し活動している。
カレアイにハマるまで
私が可憐なアイボリー(カレアイ)に出会ったきっかけはHoneyWorksの公式Youtubeだった。もともとハニワが好きで、その日はmonaの楽曲が聴きたい気分だったから再生リストを見漁っていた。そこで見慣れない実写のサムネイルと「可憐なアイボリー」という文字を見て、なんとなく気になって再生したのを覚えている。それが確か2022年の5月か6月頃だった。
その時点では「『ハンコウ予告』のサムネの子(今の最推し)良いな〜顔が好きだし表情も惹かれるな〜」くらいだったと思う。
それから少し経って『花火より恋』のMVが公開されたときに、ただただゲームの情報を見るだけの趣味垢を動かしてスクショと感想を呟いてみた。
すると誰ともつながっていなかったアカウントに、メンバーやファンの方が次々に「いいね」を押してくれた。そんな反応をいただけるとは思っていなかったので当時はかなりびっくりした。
その次に出た『私、アイドル宣言』はストレスが多い環境に身をおいていた時期だったので、MV公開をいまかいまかと心待ちにしていた。
ここまででかなり気持ちは高まっていたから1周年ライブに行ってみたい気持ちもあったが、スケジュールの都合が合わなかったのと”アイドル現場”が初めて過ぎて怖気づいてしまった。でも、周年ライブのダイジェストが公開されて、自分の選択を猛烈に後悔した。
短期間でどれだけ練習を重ねたのだろうか。夏頃にTikTokで流れてきたちょっといびつな歌声はどこにもなく、迫力と繊細さを兼ね備えた歌と、一瞬一瞬研ぎ澄まされた表情に釘付けになった。このダイジェストを見たときから、次会えるチャンスがあったら絶対逃さないと心に決めた。
そして2023年2月1日のJam's Session!でようやくカレアイの現場に行くことができた。その後は青春リベンジツアー、浴衣でサマーセッション、2周年、とどんどん単独公演に足を運ぶようになり今に至る。
なぜカレアイにハマったのか
カレアイをきっかけに他のアイドルの楽曲も聴いたり、オーディション番組にも手を出したりしているが、こんなにハマっているのは今もカレアイだけ。なぜなんだろう?と自分でも不思議に思っていたが、最近答えの一つにたどり着いた。「楽曲と現実のリンク」である。
オリ曲もカバー曲もその時点のカレアイに当て書きしたもの、合っているものがチョイスされていると思うが、時を超えて歌詞が別の響きを持ち始めることが非常に多い。
例えばカレアイ結成オーディションの課題曲でありデビュー曲『いつだって戦ってる』(2021)。当時は”普通の女の子”からアイドルになる過程と、アイドルになった瞬間の誓いを歌ったものだったと思う。
それから約3年経ってメジャーデビューが決まった今、「夢を諦めることできない」「夢は叶うと大人に言う/口に出さなきゃ始まらない」はまさにカレアイが体現してきたことだし、「向かい風揺られても決して折れやしない」はカレアイの生き様そのものでもある。この先カレアイが夢を叶えていくたびに、私はこの歌詞を思い出して涙腺を緩ませると思う。
それから初めてのツアー「青春リベンジ」のファイナル公演で初披露された『拝啓ライバル』。同じくHoneyWorksがサウンドプロデュースを務める高嶺のなでしこをゲストに招き、たかねこのパフォーマンス直後の披露だった。あの時、あの瞬間は、直前にパフォーマンスしたグループがライバルだったと思う。
でも2周年ライブのインタビューでは「ライバルはメンバー」「ライバルは自分自身」という言葉を聞いた。きっと壁にぶち当たるたび、”ライバル”は変わるし、楽曲が持つ色も変わるのだろう。
個人的には『いつだって戦ってる』と『拝啓ライバル』は対になる部分があると思っている。「あの顔になりたいとか言ってた」から「僕達と君達とでは一体何が違うのか/皮を剥がせば同じだろう」になる。アイドルは憧れの存在から、並び立ち、時には嫉妬するライバルへ、というふうに私は解釈している。
他にも「誇り高きアイドル目指してます(推し変なんて許さない!)」、「向かい風を切り裂け 誇り高きアイドル(誇り高きアイドル)」、「向かい風揺られても決して折れやしない(いつだって戦ってる)」の繋がり方であったり。
「君がそばにいれば怖くないから(アイドルでよかった。)」「また立てるのは 君が 君がいるからなんだ/今の僕ら怖いものなんてない(チームメイト)」のように違う楽曲違う表現で同じことを歌ったり。
ずっと歌っているテーマが一貫しているところも好きだなと思う。
等身大の青春
可憐なアイボリーを表すキーワードの一つに「等身大の青春」という言葉がある。この"等身大"が何を指すのか。これもずっと考えてきて、最近ふと「アイドルのキラキラ輝く部分以外もパフォーマンスに昇華して魅せる」ことなんじゃないか、という解釈に至った。
カレアイにはオリジナル・カバー合わせ様々な楽曲があるが、大きく「青春」「かわいい」「かっこいい」「アイドル」の4つに分類できると思う。
可愛さに全振りした曲や恋愛ソングは意外と少なく、青春×アイドル(僕らはきっとすごくない)や、かわいい×アイドル(超絶かわいい)、かっこいい×アイドル(誇り高きアイドル)など、アイドルを軸として複数の要素が1つの楽曲に詰め込まれていることが多い。
だからこそ、時にはステージで眩い光を放ちながらファンと目を合わせて笑顔全開で歌い踊り、またある時には自分達がぶつかった壁や困難、それを乗り越える過程を繊細な表情と声色とダンスで表現する、万華鏡のように様々な面を見せてくれるグループになり得たのだろうと思う。
オリジナル曲・カバー曲問わず、どの楽曲も可憐なアイボリーの歴史に落とし込めるからこそ、表現に奥行きが出て観た者の心を揺さぶるパフォーマンスになっていると私は感じている。
「飛び立て 主役だ」
「実力で勝ってやる」
「この涙で芽吹くはず」
「諦めなかった人が特別になることを」
2021年のデビューから約3年、これまでHoneyWorksが歌詞に散りばめてきた種たちが一気に芽吹き始めたと感じている。
でもそれは当たり前のことではなくて、メンバーが「絶対手は抜かない」「感謝を忘れない」「決して奢らない」を徹底してやってきたからだと思う。だからこそ、新メンバーオーディションでも素敵な出会いがあり、こうして今私の手元に3形態のアルバムが存在しているのだろう。
フラゲ日が来て、デビュー当時のクラファンCDと並べて写真を取っている方を何人もお見かけした。正直良いなぁ…と羨ましくなったりもしたが、でも私はあのタイミングで出会ったからこそここまでカレアイのことを好きになったんだと思う。
ここまではただの自分語りで、
ここからが本当に伝えたいこと。
8人へ
まずオーディションを受けてくれて、可憐なアイボリーになってくれてありがとう。決して平坦な道のりではなかったし、沢山悩んで泣いてきたと思うけれど、ずっと可憐なアイボリーでい続けてくれたから、毎日楽しく生きています。
4人へ
様々な選択肢がある中、既存グループへの加入という難しいオーディションを受けてくれてありがとう。4人がいないカレアイはもう考えられないです。
2人へ
可憐なアイボリーになってくれてありがとう。10人の時も9人の時もいつのカレアイも最高のグループだよ。
私は今、「いつのカレアイも大好き」「すべてが宝物」「一員になれて幸せ」と言ってくれる12人を好きになれて応援できて本当に幸せです。
歌詞のことをたくさん書いたけど、仲が良くて、集まると動物園みたいになって、夢に向かって全力で走り続ける可憐なアイボリーの全部が大好きです。
可憐なアイボリー、メジャーデビュー本当におめでとう!!!!
これからも冒険の続きを楽しもうね!!!