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裏切りに弱い #セマセカ話


ほんっとにしょうもない話なんだが、お風呂上がりにふと思ったことがある。

パンツ一丁でいても何も言われないのに、
ズボンを履いた状態でパンツを履いていないと燃えられるのはなぜなのかと。


言ってる意味がわからないだろう。うん。


昔々、恋人といちゃいちゃとしていたときに、
「なんでパンツなんか履いているんだ」と冗談で言われた。

パンツ履いてない方がいいのか、と思った。

次のときにパンツを履かずに挑むと、
「パンツ履いてないじゃん」と心なしリアクションが良かった。

パンツ履いてない方がいいんだ、と思った。


そして私は、続けて思った。
布の面積は小さければ小さいほどいいし、服の枚数は少ければ少ないほどいいのではないか、と。

ということで、しばらくして
丈の長めだがお尻は見えるくらいのTシャツにパンツ一丁で迎えてみた。


特に反応はなかった。

シンプルに、ズボン履いてないやつ、と認識されたようだった。



パンツ+ズボン=パンツ
という謎の公式が生まれた。

となるともちろん、強さでいうと
ズボン>パンツ+ズボン=パンツ
になる。

解せなかった。
トータルの布面積も、枚数の少なさも、
どちらの点でもパンツオンリーが一番のはずなのに
なにゆえパンツ+ズボンと変わらぬ反応なのか。


考えた末、私の言論は、人は裏切りに弱いということだった。


ズボンを履いている、当然ながらパンツも履いているはず。
しかし実際はパンツは履いていなかった。

この裏切りに人は良くも悪くも反応するのだ。

パンツオンリーの場合、見たままである。
見たままのパンツ一丁だ。
逆にこのパンツの下にさらにパンツを履いていたら、これも"反応"としてはいいだろう。


ここまで語って、本当に今私は何の話をしているのだろうかという気持ちである。
それからおそらく、こんなことは私が言うまでもなくみんな承知の事実であろう。


ただこんな話から何が言いたいかというと、
人の予想や期待を裏切る、というのは
反応が良いが、転じる先がわからないため、勇気のいる行動だということだ。

意図せずやってしまったものは別として、
誰かに、自分の想定とは異なることをされたとき、
そしてその転じ先が悪い方だったときに、
一か八かの勝負に出たその心意気には拍手をしたいと思う。


もしも普段おとなしい彼女が突然パンツ一丁で出迎えてくれたときには、たとえ自身の趣向に合ってなくとも、
一旦受け止めてやってほしいと私は願う。

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