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石灰は腱板だけに付くわけじゃない(たぶん)

話の前提になる、石灰沈着性腱板炎の話から。

https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/calcific_tendinitis.html

これ、ようは夜中突然「肩痛い」から始まる病気です。
うずくような痛さで、まぁ、結構痛いんですが、四十肩、五十肩(この二つは同じ病気)と違って、ちょっとずつ痛くなるんじゃなく、「突然」痛くなるのが特長。

おすすめは、すぐに整形外科を受診すること。

「五十肩だろう」と決めつけて、ほっとく人もいるみたいですけど、対処が速い方がいい病気です。

くわしくは上記サイトを見てほしいんですが、ザっと概要を書きます。

40~の女性に多い病気。
腱板ってとこにリン酸カルシウム結晶が沈着して起こります。
この石灰、最初は「濃いミルク」・・・練乳ですね、みたいな感じで、だんだん硬くなり、練り歯磨き粉から石膏状に変化していきます。

私のたとえでいうと、「歯垢」が「歯石に変わる」感じ。
まぁ言ってることは同じです。

ポイントは硬くなるってことで、硬いもんだから腱板ってところ突き破って「破れ出る」んです。そのとき「激痛」が起こるってわけ。


診断は、レントゲンですね。硬いものは、たいていレントゲンでパッと見て分かる。

「腱板断裂」まで行ってないか?って疑わしいときは、MRIを撮るときもあります。


治療は、整形外科で、患部に針(鍼灸師の使う鍼とはちがう、針ですね)

沈着した石灰を壊して吸引。

あ、病院なんで、ご心配なく!
ちゃんと痛み止めがあるんで!!


なるべく早く病院に行くのがポイントなのは、慢性化すると、めちゃんこ硬くなり、時々ガチで痛い。んで、石灰のカタマリが肩の他のところをザンザカ傷つける。最悪オペもあります。


こういう病気です。

で、これに対して、栄養療法では、「カルシウム過多+マグネシウム不足」と読みときます。

今朝の、藤川徳美先生のFacebook記事によれば、

治療は、
1)カルシウム過多の牛乳をやめる
2)マグネシウム単剤のサプリを摂る
3)塩化マグネシウムの入浴剤+にがりを患部に塗る。

(藤川徳美先生のFacebookをご参照ください)

めっちゃ必要としておられる方が多いと思うので、藤川先生のFacebookへのリンクを貼っておきます。

https://www.facebook.com/tokumi.fujikawa



で、それはそれとして。

ここからが私の本題。

石灰沈着、腱板でしか起こらないと思います?


私は鍼灸師なんで、鍼先で感じたものを信じます。

脊椎のキワにもい~っぱい、石灰ついてますYO。

たとえば、腰椎すべり症とか、脊椎管狭窄症とか診断されて、腰痛がどうしても消えないとご相談いただくことがあります。

たいてい患部は第四とか、第五腰椎なのですが、その部位を探ると、びっちり…練歯磨き粉をもうちょい硬くしたような、私は「歯垢」に似てるって思うんですけど、そういうのがびっちりついてますYO。

切り開いているわけじゃないんで、目視したわけじゃない。

色がどんなんか知りませんが、石灰なら白っぽい灰色でしょうか。

患部である第四どころか、仙骨まで、どろりと、マグマが流れ出た?みたいに、広がってますYO。


しょっちゅう治療していますが、なかなかすっきりとは行きません。

鍼を刺しとくと、患部に白血球とかマクロファージが集まるんで、良い感じにその練歯磨き粉に刺すんです。

痛み自体は2週に一度のペースで半年もやれば、「ほとんど痛みはありません」ってくらいには、なります。

でも、鍼先で探るとまだついてる。

完治は簡単じゃないんですYO

鍼でやってるのは、治してるっていうより、「患部のお掃除」みたいなことで、「治してる」とはいえませんが、痛みはとれてきます。


治療の進展は、病院で定期的にMRIとか撮ってもらいます。

鍼灸治療の現場のお話。

うちの治療法は、みやこ式標準鍼灸治療といいます。

石灰がびっしりついてる患者さんに、早速マグネシウムを勧めなくては…。


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