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親(70代の)と一緒に本を読む
かれこれ一年ほど、70代の母と、電話で一緒に本を読んでいます。
声に出して、音読です。
これを一緒にしはじめてから、母と自分の関係が大きく好転したと感じています。
もともと仲は良かったです。
でも、今はただ「仲が良い」「仲良し親子」というのではなく、
お互い一人の人間として、尊重しあえる、そんな関係になってきたと感じています。
やり方は、同じ本を買い、お互いに一章ずつとか、センテンスごととか、交互に読むだけです。
読後に感想を言い合うこともありますし、時間がなくて、「またね」と電話を切ることもあります。
そうやって、これまで読んできた本は、
・7つの習慣
・嫌われる勇気
・幸せになる勇気
の3冊です。
最初にとりかかったのが、あの大著『7つの習慣』だったので、母は良い顔をしませんでした。
半ば脅迫です。
読んでくれないと親子の縁を切る!的に、40代女子としてどうなんだというゴネ方をしました。
ネゴシエーションじゃなく、ゴネしえーしょんです。
本もこちらから送り付けたのですが、それでも読み始めてから、最初の1章を読み終わるくらいまで、まだ母は抵抗していました。
「こんな分厚い本、読み終わるのにどれくらいかかるやら」
「 〃 、見るからに読む気がしない」
などなど。
変われば変わるものです。
これまでうまくいかなかったのは、こういったことを知らなかったから!というようなことを、70過ぎのプライドの高い母が言うようになりました。
『7つの習慣』を読んでいる間に、わたしから「次は、お母さんが読んで良かったといっていた、『嫌われる勇気』を一緒に読もう」と言ってから、とくに母は変わったような気がします。
今は、お互いに、二人でする読書の時間を、心から楽しみにしています。
以前、電話をかけてきて、しゃべることといえば、愚痴が多かった母ですが、今は本当に変わってきました。
「母からまた電話か(愚痴か)」…と思うことは、もう長いことありません。
次はあの本を読もう、いや、もう一度『幸せになる勇気』を読みたい、『7つの習慣』も再読したい…
一回一回は、朗読しているだけなので、10分、15分くらいのことが多いですが、週に数回はお互いに電話をかけて、「続きを読もう」と誘い合います。
「いや、今日はもうちょっと続きが読みたい」「もう一章読もうよ」と20分、30分読み続けることもあります。
一緒に本を読む時間は、親子の交流の時間でもあり、学びと向上の時間でもあり、本当に楽しいです。
私としては、今は離れて暮らしていても、「人生で一番親孝行ができている」時間だと感じています。
一緒に本を読む時間が、ほんまに楽しくて、めっちゃ幸せなんです。
最初はちょっと強引にスタートしましたが・・・(親不孝を極めますが)
親子で読書、おすすめします。