的場梨沙に絡めた自分語り〜10th愛知公演を目前にして〜
新宿に向かう電車のなか、どこか薄暗い顔をしている学ラン姿の青年を見て、僕は思わず数年前の自分に重ねた。僕が的場梨沙に出会った日も、あんな風に薄暗い顔をしながら、勉強に明け暮れていた時だった。
「ロリコン」
僕は、その字面に驚いた。ある程度の自覚はあったものの、ストレートに画面の向こうからそんなことを言われるとは思わなかった。「なんやこいつ」と戸惑いつつも、僕は梨沙に惚れてしまった。ぶたれたら数メートルぶっ飛びそうな重いツインテール、薄くゴールドがかった澄んだ瞳、生意気でありながらパパが大好きで優しいツンデレ気質。なんていうか、僕の好きなものを全部詰め込んだような女の子だった。
そんな梨沙は、僕の冬の時代を支えてくれた。すんなり全落ちして浪人が決まり、予備校の教室でご飯を食べているとモバマスでガシャの更新。そこに現れたのは[プラウディススポット]的場梨沙だった。顔が良すぎて死んだ。なにそのドヤ顔?口の形素敵?!チラつく健康的な太もも!!予備校の教室で1人昇天していた。しんげきでは晴との絡みが描かれており、2回目の昇天。受験で死んで、予備校で2回死んで、当時は死んでばかりだった。やれやれ。
心の底から梨沙の時代が来てると思った。4月は総選挙前。全Pがこのカードを見て梨沙の魅力に気づくと思った。本当に心の底から思った。予備校から帰れば、梨沙のプロモーションをする。勉強しろやって感じだが、当時は本当に心の支えだった。それでも、総選挙は甘くなかった。
梨沙の声を聴くことができないまま、大学1年の秋、僕はようやく初現地を経験する。シンデレラ6thメットライフドームだった。そこで感動した僕は、心の底から梨沙の声を聴きたいと強く思う。
↑このツイートは全てが刻まれていて本当に好き
気合を入れて臨んだ2019年の総選挙。しかし、結果は総合10位、タイプ別4位。まさに惜敗、あと一歩。ただでさえ、アイドルが飽和気味なのに新アイドルを追加したシンデレラへの恨みはひどく強かったし、少しずつ心が離れていった。アイドルへ憎しみに似た感情を覚える自分も嫌になった…。
7th LIVEは応募すらせず、自宅でのんびり過ごしていると、唐突に一件のリプライが飛んできた。2019年11月10日。僕はリプライで梨沙のサプボのニュースを知ったのだった。当時は何がなんだか分からず、とにかく伝えてくれたフォロワーさんに感謝しかなかった。その後、慌てて7th大阪の応募をした。オウムアムアのスピンオフ作品を観て、『オウムアムアに幸運を』をヘビロテして、幸せな日々を過ごした。
その後、コロナ禍に見舞われ、なかなか LIVEで梨沙を応援できずに、来る今日。僕はようやくあの日見た夢を叶えに行く。
夢って叶うんだ
率直にそう思う。今だって、幾つもの夢を見ている。梨沙の初現地は、そんな夢も見ていればいつか叶うんだと、勇気を貰える。梨沙はソロだって決まっている。夢が現実になるというのは、いざ目の前にすると現実感が無くて戸惑う。
そして、僕は今日、また新しい夢を見つけるのだろう。 LIVEという夢の中で。その時、オタクはやっぱり辞められねえと強く思うのだ。
僕は何重にも重ねられた夢の中にいる。幾つもの夢を見て、そして叶えて…それでも僕は依然として夢の中にいる。この夢が終わる時、それはオタクを辞める時なんだろう。それは目が覚めるのと同様、唐突に何の前触れもなく訪れる気がする。
だから、精一杯、今の夢を見ようと心に誓う。高速バスはようやく掛川SAを超えて愛知県に入った。待つのは、愛知国際展示場、そして梨沙。待ってろよ〜!!
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