
祖母のコロッケと父の巻き寿司
今日は節分。
我が家は父が料理人なので、
毎年、可愛らしくおねだりして(笑)
巻き寿司を作ってもらっている。
今年は日曜日だったので、両親と
弟家族も呼んで、みんなで節分パーティー。
正月がもう一度来たかのような時間で、
最近リラックスができず悩んでいた私だが
心から笑い、夢を語り、
しっかりリラックスしていることに気づく。
ヨガやアロマもいいが、
こんなリラックス法もあるかと納得。笑
話は逸れたが、そんなわけで
我が家はここのところ毎年、
父の巻き寿司を食べている。
巻き寿司を食べながらふと思い出すのが、
3年前に亡くなった祖母の作るコロッケの味だ。
祖母は今思うと料理好きで
コロッケを始め、おはぎに炊き込みご飯など
よく作っては電話をくれて、
みんなで、はるばるもらいに行っていた。
中でもコロッケは、
プロフイール帳(平成に大流行りした)の
好きな食べ物の欄には必ず
「おばあちゃんのコロッケ」と書くほどで、
これはいつの時点で気がついたのか
記憶は定かではないのだが、
店で売っているコロッケとは全然味が違うのだ。
とにかくジャガイモも玉ねぎも
ポーションが大きい。
ゴロゴロしてる。
それから極めつけはゴロゴロのニンニク!
一体、いくつ生ニンニクを使っていたのだろう……
いつもガリっといってしまうくらい、
山盛りのニンニクが入っていた。
そんな祖母のコロッケなのだが、
一体最後に食べたのはいつなのか、
全く覚えていない。
レシピもないし、もう誰も作れない。
祖母は亡くなる前、何年も入院した状態で、
会いに行くこともままならなかった。
だんだんボケていっていて、
次男であるうちの父のことは
自分の弟とよく間違える始末だったから、
あの時、コロッケのレシピを聞こうなんて
思いもしなかったけれど、
今思えば本当に、聞いておけばよかった。
父の、この巻き寿司も
いつかそんなふうに思うのだろうか。
いや、絶対に思うのだ。
今回は、レシピを聞いたところで
こんな風には作れっこないし、
ついでに言えば、今日添えられていた蓮根餅は
生まれて初めて食べる美味しさだったけど、
私が作ってもこうはならない。
結論。「今、味わうしかない」のだ。
そう思いながら、みんなと食べる巻き寿司は
何だか格別に美味しかった。
あと何年、あと何回、
父の料理をいただけるかは分からないけど、
子供達の美味しそうな笑顔とセットで
心に、そして記録に残しておきたい。
パパ、いつもありがとう!
まだまだしばらく、よろしくね!!!笑