
アノネノハクと申します。後編
たいへん久しぶりの更新になるnote
単独公演振り返り後編です。

一部は自身に影響を与えたアーティスト達の楽曲カバーをコンセプトに演目を組みました。
各曲に対する思い入れをツラツラ自己満足度強めに書き綴って参ります▼
1曲目
死にたい / 白黒キネマ
私が関わり始めた頃には白黒キネマは解散しておりましたが、偶然か必然か、ボーカルの武敏さんとの出会いがあり今の私が居ると言っても過言ではありません。
この曲自体は何かのオムニバスに入ってるのを聴いて知ったのですが、
以降に歌謡、密室系と呼ばれるジャンルにもどっぷりハマりまして、案の定白黒キネマにもハマるわけです。
自分の生誕の一曲目に「死にたい」ってタイトルの曲を持ってくるのは…私という人間の性でしょう。
何よりも、死にたいという気持ちは生きたいと言葉にするよりも時に重く通ずることもあると思いますので。
2曲目
月に吠える / a flood of circle
2曲目はロックンロールバンド、a flood of circleより
月に吠えるを唄わせて頂きました。
普段でしたらブランキーやミッシェル、それに関する楽曲を選びそうなところですが、
そのポジションにこちらの楽曲を選ばせていただきました。
何より曲中に犬(狼だけど)が出てくるので…笑
唄に乗せて情景が浮かぶ曲が好きなのです。
3曲目
光射す場所 / ジュリィー
白黒キネマが好きならばこっちも好きだろうとバレてしまうでしょう。
勿論ですとも。
こちらの楽曲の入っているアルバム、
「イノチノ衝動」はアホほど聴きました…。
同アルバム内では「蛾」という曲も以前唄わせてもらいました。
空が堕ちた日や屑星も好きでして、
EPに収録されているバースデイもよく聴いてた記憶があります。
話しても話し足りないそんなバンドへの思い出…。
一旦ここらで。
4曲目
僕が死のうと思ったのは / amazarashi
死にたいから始まって死のうと思って一部を終えるというのは…いや全く私らしいんじゃないでしょうか。
顔を見せずに活動する…見た目を彩るヴィジュアル系と真逆じゃないかと言われそうですが、
ひろむさんの言葉が好きで仕方ないのです。
北国で生まれ育った人には相手の痛みを理解するのが上手な方が多い気がします。
多い気がするって事なので一部を除きますが笑
amazarashiのアコースティック公演を当時ニコ生で観た時は画面越しなのに伝わるあの空気感が今でも忘れられず、憧れです。
これからも精進します。
以上が一部の各曲に対する思い入れでした。
思ったより長くなっちゃって…申し訳ない。
愛ゆえと思って許してくださいな。

二部の演目はこちら。
今回カバー多めだねって声がいくつか見えて、
まさにその通りでございます。
生まれてこなければ良かったと思う夜もありました。
しかし生まれてこなければ出会う事もできませんでした。
全ての出来事は縁の元成り立っていると常日頃思ってますので、
対バンという縁、
同じバンドという縁、
ライブハウスに来てくれた縁、
唄を聴いてくれた縁、
そんな次へ次へと、直接的でなくとも繋がっていく縁への感謝も込めて
今までカバーした楽曲を…その時はバンドでしたが
今回はギターと我が身一つだけで唄いたいと思って演目に組み込みました。
アンコールで唄った生まれ月はね、
私が曖ノ音と名乗り始めてから初めての誕生日を迎えた時に作った曲で、
それはそれは嫌な記憶ばかりが床に散りばめられた状態でしたから、
それを一つずつ拾って唄にした記憶が未だ残っております。
誕生日にリリースするのに、一言目が「消えてしまいたい」ですから。
なんとも私らしいじゃないですか。
そう思うと一部の一曲目に死にたいを持ってきて
アンコールで最後に生まれ月を唄うというのも、
どこか必然だったのかもしれませんね。
今回の単独公演で、
最後の曲は生音で演ろうと決めてました。
ステージに座り、正面を見直した時の
皆様と目線が同じになった時、
なんとも言葉にできない嬉しさがありました。
何度も言ってますがソロなのに独りじゃないと思えた瞬間でした。
あの日集まってくれた皆様に改めて感謝を。
何度感謝を書き綴っても足りないくらいに幸せな時間でした。
ありがとう。
サヨナラも言えずにを唄う前に必ず話すこと、
歌は希望にも救いにもなりますが、
過去を縛り付ける呪いにもなりうると。
けれど呪い(ノロイ)は呪い(マジナイ)とも読めるわけです。
付けられた傷は幸せを上から塗っても消えはしないけど
そのままにして腐ることを防いでくれます。
音楽に救われるのは聴く側だけでなく、
唄う側も同様。
これからも唄い続けます。
まとまりがなくなって申し訳ない。
また会いましょう。
アノネノハク