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正しさは一つじゃない⁉️
6人の盲人と象の話
ある日、6人の盲人が象に出会った
昔々、6人の盲人が旅をしていました。ある日、彼らは初めて“象”に出会います。目が見えない彼らは、手探りで象の姿を確かめようとしました。
6人が見た、それぞれの「真実」
1人は 鼻 に触れ、「これは蛇のようだ!」と言いました。
1人は 耳 に触れ、「いや、うちわのように広がっている!」
1人は 足 に触れ、「違う、まるで木の幹のように太くて頑丈だ!」
1人は 胴体 に触れ、「まるで大きな壁のようだ!」
1人は 尾 に触れ、「細くてしなやか、ロープみたいだ!」
1人は 牙 に触れ、「硬くて鋭い…これは槍のようだ!」
それぞれが自分の感じたことを信じ、「私の言っていることが正しい!」と主張し合いました。でも、実際には 彼ら全員が正しく、同時に間違ってもいた のです。
「正しさ」は人の数だけある
この話、ぼくたちの日常にも当てはまりませんか?
例えば、仕事や家庭の場面で…
「私はこう思う」「いや、こうに決まってる!」と意見がぶつかること、よくありますよね。
でも、それって 「象の一部分」しか見えていないから かもしれません。
「唯一の正解」にとらわれると、視野が狭くなる
もし、6人の盲人のうち誰かが「自分の見たものこそが絶対に正しい」と信じていたらどうなるでしょう?
「象は蛇のような生き物だ」と言い張る人は、象の足や耳を触った人の意見を否定し、受け入れようとしないでしょう。でも、実際の象は 鼻だけではなく、足も耳も、胴体も牙もある のです。
これは、私たちが「自分の考えこそが正しい」と固執してしまう時と同じです。
・ビジネスの場面で「この方法しか成功しない!」と思い込む
・人間関係で「相手の言い分は間違っている!」と決めつける
・育児や教育で「こうするべきだ!」と押し付けてしまう
こうした考え方は、可能性を狭める原因になってしまいます。
視点を広げるだけで、世界が変わる
では、どうすればもっと "象の全体像" を見られるのでしょう?
他の人の視点を聞く
答えはシンプルです。 「他の人の視点を聞くこと」
あなたが見ているのは、象の 「鼻」 かもしれない。
でも、別の人は 「足」 や 「耳」 を見ているかもしれない。
それらを組み合わせていくことで、初めて 本当の象の姿 が見えてくるのです。
つまり、自分が持っている「部分的な真実」に固執せず、 他者の視点を積極的に取り入れる ことが大切なのです。
「対話」で新しい気づきを得る
他の人の視点を知るためには、対話が欠かせません。
例えば、
・会議で、自分とは違う意見に耳を傾ける
・家庭で、パートナーや子どもの考えを尊重する
・SNSで、自分と異なる価値観を持つ人の投稿を読んでみる
こうした「違う視点を知る機会」を増やしていくことで、私たちはもっと広い視野を持つことができます。
あなたが今、「これが正しい!」と思っていることは…?
最後に質問です。
あなたが今、「これが正しい!」と思っていること。
本当に “象の全体” を見た上での結論でしょうか?
もし、「もしかしたら他の見方もあるかも」と思えたら、
ぜひ、一度誰かの話に耳を傾けてみてください。
新しい視点が、あなたの世界をもっと広げてくれるかもしれません。
あなたは今、どの部分の象を見ていますか?