ただただ聞くことが応援の循環になる「壁打ち」とは
壁打ちってしたことありますか?
最近、身の回りでよく聞く言葉が「壁打ち」というもの。
例えば、新しい企画を考えていて、なんとなくやりたいことの概要はできているが、コンセプトがいまいち練りこめていないといったときに
誰か壁打ち相手になってもらえませんか?
といった形で仲間に声をかけるといった使い方をされています。
壁打ちとは
本来の意味としては、スポーツで壁に向かってボールを当てて、その反動を利用して1人練習することを指しています。
2人でするような練習を1人でできるわけです。
そこから派生して、ビジネスにおいては下記のような使い方をされてます。
「自分の考えを人に話すこと」という意味で使われています。
答えの出ない悩みがあるときや、迷っている時に「壁打ちしてもいいですか?」などと言って、誰かに話を聞いてもらいます。
相手からはっきりした解決策などを教えてもらいたいということではなく、「答えが出なくてもいいからとりあえず話を聞いてもらう」ということ
(引用:https://goiryoku.com/kabeuchi/)
アドバイスではなくフィードバック
壁打ちはアドバイスを求めるのとはちょっと違います。
考えや思っていることを話しているうちに、自分の中で探していた答えがまとまってくるのです。
壁打ち相手として第一に必要なのは、アドバイスすることではなく、ただただ笑顔でうなづきながら話を聞くことです。
次いで、どう思うかなど聞かれたときには、フィードバックをすることができます。
フィードバックとは、Iメッセージで、つまり「わたしは〇〇と感じた」
「わたしは〇〇と思った」ということを返してあげることです。
壁打ちが応援といえる理由
そもそも「話を聞く」ということ自体、応援の1つです。
人は自分の話を聞いてほしい生き物だからです。わかってくれるかどうかよりも、まずは聞いてほしいものです。
そのうえで、話すことにより思考が整理されたなら、次のステップに進むことができます。より相手が話しやすいような聞き方をしてあげることで、どんどん思考の整理が進むなら、まさに応援となります。
さらにはフィードバックすることで、相手に気づきを与えることもできますが、その際に、何かいいことを言ってあげようと意気込む必要はありません。また、アドバイスも不要であると知っていれば、気負うことなく「壁打ち」相手となることができます。
プロ壁打ちゃー
おうえんサロンがきっかけでご縁をいただいた
「おーじ」こと さいとうゆうき さんが始めたのが
積極的に壁打ち相手を務める「プロ壁打ちゃー」
イベントの進捗管理などが得意で、まとめ役となることの多い おーじ だからこそ、話を聞き、聞いてもらいの繰り返しで、やりたいこととできることと求められていることがごちゃまぜになったカオスからまとまっていく過程を何度も経験して、「壁打ち相手」を自分の強みとしています。
仕事を自分の中でついつい抱え込んでいる人は、ぜひ「プロ壁打ちゃー」を
活用してみてください。
壁打ち相手も応援されている
実は、壁打ち相手となることには、大きなメリットがあります。
相手が心地よく話せるような場を作れるというのは、一つのスキルです。
壁打ちを何度もしていると、話しやすい人はどんな聞き方をしているかがわかってきます。聞くスキルを高めると営業のスキルアップにもなります。
ありがとうと感謝されたうえに、自分のスキルアップもできてしまう。
これも応援ですね。
こうして、お互いにだけでなく、仕事が進むことにより会社全体であったり、組織が回っていくことに寄与できるわけですから、「壁打ち」というのは応援の循環を生み出す仕組みの1つであると言えますよね。